隣の車から突然「おい矢作！」何度も呼ぶ声の正体は？ 〈ケミカル・ブラザーズ / Block Rockin' Beats〉

当時、プレイステーションの『Wipeout』というレースゲームにハマってて、それにケミカル・ブラザーズの曲が使われてたんです。この曲ではなかったんですけど、これをきっかけにケミカル・ブラザーズがすごく好きになって。実際に夜の首都高とかを走るときに聴くようになったんです。本当に気持ちよかったですね。

初めて買ったフィアット・パンダは、このとき付き合ってた彼女が運転してたら事故っちゃって廃車になったんです。でも、もう芸人になってたから金もなくて、地元の仲のいい友達から紺色のプジョー・306をしょっちゅう借りて乗ってました。

音楽は車でしか聴かないんですよ。ラジオとかApple Musicとかを適当に流して、新しいアーティストを発見することもあります。あと、極楽とんぼの加藤（浩次）さんの友達に音楽や映画にめちゃ詳しい人がいて。その人から時々オススメ情報が来るんですよね。ラジオでも紹介して、アンバサダー代表にもなったCharisma.comもその人に教えてもらったんじゃないかな。

最近ドライブ中に聴いてるのはCreepy Nutsの「Bling-Bang-Bang-Born」ですよ。世間の流れと完全に一致してますから（笑）。ドラマ『不適切にもほどがある！』主題歌の「二度寝」もいいですよね。妻は「ああいうのは運転中に聴くと焦っちゃってダメ！」って言ってましたけど。

そういえば、5〜6年前に都内を運転してたら、隣の車から「おい矢作！」と何度も呼ばれたことがあって。軽く会釈して流してたんですけど、ずっと呼んでくるんですよ。「どんなヤカラだよ、怖いな」と思ってちゃんと見たら、和田アキ子さんだった（笑）。偶然小木夫婦と隣り合ったこともあったし、運転してるとけっこうな確率で知り合いに遭遇するんですよね。

一人で運転してるとラジオやバラエティー番組向けのアイデアが浮かんだりするので、今でもスマホに録音してメモを残すこともあります。若手時代はよく小木とファミレスでネタを作ってたんですけど、4〜5時間やってると煮詰まるんですよね。何も出てこなくなっちゃう。そうなったらお台場とかにドライブに行って、気分転換してました。さっきまでとは違う頭の回線が働く感じがして、すっとネタができたりするんですよ。

おぎやはぎ

プロダクション人力舎所属。1995年、高校時代の同級生である小木博明、矢作兼でコンビを結成。2001年、2002年M-1グランプリ決勝進出。現在は日本テレビ『天才‼カンパニー』、テレビ東京『ゴッドタン』、メ～テレ『おぎやはぎのハピキャン』、BS日テレ『おぎやはぎの愛車遍歴』、TBSラジオ『JUNK おぎやはぎのメガネびいき』などのレギュラー番組をはじめ、多数の番組に出演中。また2024年4月から新たに開設されたYouTubeチャンネル『おぎやはぎトラベル』ではおぎやはぎが世界中を旅する、緩く、忖度（そんたく）のないVlogを配信中。 https://www.youtube.com/@ogiyahagtravel