【2026年度版】自動車税は現金よりもキャッシュレスでお得に納付しよう
ポイント活用時の注意点も解説
自動車ユーザーにとって5月はゴールデンウィークの出費に加えて自動車税の納付など何かと出費がかさむ時期だ。自動車税は所有している車によって数万円単位の痛い出費となる。税金の納付は避けられないが、少しでもお得に自動車税を納める仕組みを、ファイナンシャル・プランナーの宇野源一氏が解説する
自動車税の納付方法をおさらい
自動車税の支払い方法は大きく分けると、
・現金納付
・口座振替
・各種キャッシュレス決済
の3つになる。
もっともオーソドックスなのは金融機関やコンビニなどでの対面で行う現金納付だが、事前に手続きをしておくと登録した金融機関の口座から自動的に引き落としされる方法も選択可能だ。
最近は自治体でもキャッシュレス決済に対応しているので、ご自身が普段使っているキャッシュレス決済を利用すると納税が楽になる。
自動車税納付でも利用できるキャッシュレス決済の種類
今回はますます便利になったキャッシュレス決済について深掘りしていこう。2026年度は、自動車税の納付において、下記のキャッシュレス決済が利用可能だ。
・各種クレジットカード
・スマートフォン(二次元コード)決済: PayPay、PayB、auPAY、ファミペイ、d払い、楽天ペイ、J-Coin Pay、モバイルレジ等
・チャージ式の電子マネー: nanaco、WAON等
・Pay-easy(ペイジー):ATMやネットバンキングでの納付
なお、これらの決済方法は自治体によって対応の可否が分かれている。納付前にお住まいの自治体のホームページや自動車税の納付書を確認しよう。
日常生活で無視できないキャッシュレス納付の5つのメリット
自動車税をキャッシュレス決済できるということは知っていても、現金納付と比較してどのような違いがあるのだろうか。
・わざわざ支払いに出向く必要がない
自動車税を現金で納付する場合は、最寄りの金融機関の窓口やコンビニエンスストア、あるいは都道府県税事務所、市区町村役場まで行く必要がある。
一方、キャッシュレス納付(クレカ、QRなど)の場合はいつでも自宅にいながら自動車税の納付ができる。活用すべき時短術と言ってもいいだろう。
・二次元コード決済はクレジットカードを経由するとポイントが貯まりやすい
クレジットカード決済と二次元コード決済を組み合わせると、ポイントが貯まりやすくなる。たとえばPayPayの場合、クレジットカード経由での税金の納付に対応している。自動車税の納付で直接的にポイントが貯まらないが、月間の利用状況に応じてその他の決済のポイント還元率が上がる。自動車税の納付は数万円の決済となるので、有効活用しよう。
また、カードや決済サービスの条件によるが、一部のクレジットカードは決済やチャージで利用するとポイント還元される。PayPay以外の二次元コード決済(例:au PAYなど)を利用している人は、クレジットカードで事前チャージできればクレジットカード側のポイントが貯まるかもしれない。
現金チャージで二次元コード決済している人は、クレジットカード経由の支払いやチャージを検討してみよう。
・電子マネーはクレジットカードの事前チャージでポイントが貯まる
電子マネー(WAONやnanaco)は、事前にチャージしておいたお金を自動車税の納税に活用できる。一部のクレジットカードでは、事前チャージするとチャージ金額に応じてポイントが貯まる。
普段ATMなどから現金チャージしている人は、お手持ちのクレジットカードが電子マネーへのチャージに対応しているか、またチャージした際のポイント還元率がどうなっているかを事前に確認しておくといいだろう。電子マネーはチャージ上限が決められているので、チャージする前に上限額と納税額を確認しておくことをお勧めする。
・クレジットカードの引き落としで「支払いを先延ばしして平準化」できる
自動車税を納付する5月、自治体によっては6月にかけては、 固定資産税や住民税といった他の税金の納付と時期が被ってしまう人もいるだろう。また、複数台のクルマを所有している人は自動車税だけで10万円以上の出費となることもある。
クレジットカード決済やクレジットカードを併用したスマホ決済を利用すると、納付日とカードの締日の差によって翌月の引き落としとなるため、計画的に利用すれば高額な出費を平準化できる。
また、クレジットカード決済を利用すると分割払いにすることも可能だ。回数によっては分割手数料(利息)が多く発生してしまうのでお得とは言い難いが、一括払いが厳しい場合に分割できるという点もメリットと言える。
・“クレカ修行”として有効活用できる
保有しているクレジットカードによっては年間の利用額によって得られる特典の算定にも含まれる。年間の累計額に応じてさらにポイント還元されたり、ランクアップしたカードが届いたりするクレジットカードもある。
こうした特典を目的にカードを利用する、いわゆる「クレカ修行」をしている人にとって、自動車税をカード払いにするのもいい機会だろう。
クレジットカード納付では手数料に気をつけよう
メリットの一方で、自動車税をキャッシュレス納付した場合、デメリットや注意点もあるので紹介しよう。まずクレジットカードで自動車税を納付する場合、別途金額に応じた手数料を支払う必要がある。
例えば東京都で自動車税をクレジットカードで納付しようとすると、最初の1万円までは37円(税抜)、以降1万円ごとに75円(税抜)がシステム利用料という名目で加算される。排気量によっては納付時の金額が数百円高くなるため、得られるポイントと加算される利用料の差額を理解した上で納付することをおすすめする。
二次元コード決済の場合は一般的にこうした手数料がかからないが、通常の支払い時に付与されるポイントが、自動車税などの請求書払いについては付与されない、という点にも注意が必要だ。
また、車検の時期が自動車税の納付時期と近いという方は、キャッシュレス納付の場合は納税証明書が発行されないことには注意しておきたい。
車検を受けるには自動車税を納税していることが必要だが、キャッシュレス納付の場合は納税情報が運輸支局に登録されることで納税証明書が不要となる。納税状況がシステム反映されるには数営業日〜最大2週間程度かかるため、納付時期が5月末で6月初旬に車検の期限を迎える、という場合は現金で納付して納税証明書を受け取ることも考えよう。
自動車税のキャッシュレス納付は使い方次第でお得に。自分に合った納付方法をチョイスしよう
キャッシュレス決済で自動車税を納付することは、支払いに要する手間がかからない点が大きなメリットで、その他は人によってメリットと感じるかどうかが異なってくる。クレジットカードの場合、還元率の高いカードなら支払った手数料よりも多くのポイント取得という形で手元に戻すこともできるだろう。まとまった出費を減らしたい人は手数料を支払ってでも先延ばしできるのはメリットになるはずだ。
キャッシュレス納付のメリットとデメリットをこの記事でご理解いただき、自分に合った納付方法を選択していただきたい。

宇野源一
うの・げんいち 大学卒業後、大手メーカー系自動車ディーラーに就職。その後、金融業界の業務・教育支援を行う会社に転職し、法人営業に従事しながら、2級ファイナンシャル・プランニング技能士、AFP資格を取得。2018年よりライターとしても活動。FP視点でのカーライフを提案することが得意。