一般道で最新の自動運転車に乗ってみた! その乗り心地は?|自動車交通トピックス
文・写真=萩原文博

一般道で最新の自動運転車に乗ってみた! 年内実用化が見えた日本発ロボットタクシーの実力

最新の自動運転車で体感した、実用化目前のリアルでスムーズな乗り心地

アジア最大の先進技術展示イベント「SusHi Tech Tokyo 2026」が、2026年4月27日~29日に東京ビッグサイトで開催された。一般来場者向けに自動運転車の試乗会を実施していたが、これに先立ちプレス向けにも公道試乗会が開催され、自動運転車を公道試乗することができたので、最新の自動運転車の走行感覚を体感してみた。

目次

アジア最大のイベントで試乗した最新の自動運転車の実力とは?

「SusHi Tech Tokyo 2026」は、アジア最大のグローバルイノベーションカンファレンスに成長。4回目となる今回は、世界中からイノベーションの担い手となる多様なプレーヤーが東京に集まった。その来場者に東京や日本の魅力や強みを体験してもらうため、会場内外でさまざまな体験機会が提供された。

その体験の一つとして、株式会社ムービーズは、タクシー事業者などに向けた配車ソフトウェア・システムなどの企画・サービス提供を行っているS.RIDE株式会社と連携し、一般来場者向けに自動運転車の試乗会を実施。これに先立ちプレス向けに公道試乗会が開催された。

あらかじめルート設定されていたスマホ画面

直進走行はもちろん、右左折などの際のハンドルやアクセル、ブレーキといったペダル操作をはじめウインカー操作など走行にかかわる基本操作はすべてシステムが行っていた

ベテランドライバーが運転しているかのようなスムーズな乗り心地

自動運転車両の走行シーン

今回の車両は先代アルファードをベースにさまざまなデバイスを搭載し、自動運転を可能としている。走行中のペダルやハンドルなどの操作は、自動でもギクシャクすることもなく非常にスムーズで走行は至って快適

今回の試乗はセカンドシートに乗車したが、実際に乗ってみた感想は、ペダル操作やハンドル操作はギクシャクすることもなく、運転スキルの高いドライバーが運転しているような穏やかな乗り心地だった。交差点での発進・停止をはじめ、スムーズな加速感などは、目をつぶっていたら人が運転しているのかどうか判別できないレベル。

試乗後に、株式会社ムービーズの代表取締役CTOの菅沼直樹氏に今後の展開について話を聞いたところ、有償ロボットタクシーサービスの開始は、すでに事業フェーズへの移行を考えているという。

ただし、ロボットタクシーと言ってもアメリカや中国のような無人で走行するのではなく、最初のステップとしてドライバー支援からとなる。かなりハンドル操作やペダル操作は滑らかになっているものの、もう少し人間の操作に近づけるよう磨く必要があると話す。

高精度3D地図への依存を低減する「マップレス」技術は魅力

車両に設置されていたディスプレイ画像

試乗車にはデバイスとしてLiDAR(ライダー=レーザー光を使用したセンサー)を3台、カメラをルーフ上に8台とフロントウインドー内に1台(計9台)。さらにミリ波レーダーを6台設置して、それぞれが車両周囲360°を常に監視している。センサーが検知したデータはセカンドシート前のディスプレイに表示されていた。その画像を見ると非常に多くのモノを認識していることがわかる

自動運転車を開発している株式会社ムービーズは、金沢大学発のスタートアップ企業で、1998年から自動運転の研究を開始。2019年9月からは東京都臨海部でも実証実験を行っている。ムービーズの自動運転技術は都心部だけでなく、雪の北海道などでも行い、10年間で4万kmのテストを実施。しかもその間、事故は発生していないという。

また、ムービーズの自動運転は、高精度3D地図への依存を低減する「マップレス」技術を搭載し、必要十分な情報に絞った2次元の簡易地図を内製で生成している。これにより、新規地域への展開に伴う時間的・金銭的コストを抑えつつ、短時間・低コストで信頼性の高い自動運転技術の確立を目指している。

今回試乗してみて、自動運転技術はかなり高いレベルに達しており、有償ロボットタクシーサービスの実用化は早ければ年内には実現しそうだ。誰にでも移動する自由を提供するための自動運転技術。この1~2年で大きく状況が変わるのは間違いないだろう。

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