チャイルドシートに子供を乗せている様子

2025年度チャイルドシートアセスメント結果発表! 乳児用ではアップリカ2機種が最高評価「優」を獲得

国土交通省と自動車事故対策機構(ナスバ)が5機種を評価。購入前に安全性能をチェックしよう

国土交通省と独立行政法人自動車事故対策機構(ナスバ)は2026年3月31日、「2025年度チャイルドシートアセスメント」の評価結果を公表した。チャイルドシートアセスメントは、市販のチャイルドシートの安全性能を毎年評価・公表する制度で、出荷台数の多い機種を中心に衝突試験と使用性試験が行われる。2025年度は5機種を対象に評価を実施。アップリカの2機種が乳児用モードで最高評価「優」を獲得した。

目次

チャイルドシートの安全性能を「衝突」と「使いやすさ」の2つの観点で評価

評価試験は、「前面衝突試験」と「使用性評価試験」の2種類。前面衝突試験では時速55kmで走行する台車にチャイルドシートを固定し、頭部・胸部への衝撃や破損の状況などを測定する。使用性評価試験では、取り付けや装着のしやすさ、説明書のわかりやすさといった日常使いの観点から評価する。

前面衝突試験の総合評価は「優・良・普・推奨せず」の4段階で、評価項目がすべて◎の場合に最高評価「優」が与えられる。使用性評価試験は25点満点の得点制だ。

2025年度に試験評価されたチャイルドシート5機種

2025年度チャイルドシートアセスメントの評価実験対象となった5機種を紹介する。

サイベックス「パラス G2」

サイベックス「パラス G2」

サイベックス「パラス G2」(画像=自動車事故対策機構(ナスバ))

ドイツのベビー用品ブランド「サイベックス」のチャイルドシート兼ジュニアシート。一般的な5点式ハーネスとは異なる「インパクトシールド」システムを採用し、正面衝突時に首への衝撃を最大40%軽減するとしている。生後15か月頃から12歳頃(身長150cmまで)まで使えるロングユースタイプで、成長に合わせてインパクトシールドを取り外すだけでジュニアシートモードに移行できる。ISOFIX固定に対応。

機種区分 幼児専用
前面衝突試験結果(幼児用)
使用性評価試験結果(幼児用) 18 / 25点(2025年)

アップリカ「クルリラ エックス プラス AB」

アップリカ「クルリラ エックス プラス AB」

アップリカ「クルリラ エックス プラス AB」(画像=自動車事故対策機構(ナスバ))

日本のベビー用品メーカー「アップリカ」のコンパクトベッド型チャイルドシート。独自の「ナチュラクッション」により、ベッドで寝ているような自然な姿勢で乗車できるよう設計されており、首が前に垂れにくく楽な呼吸をサポートする。衝撃があるとクッションの形が変わり衝撃を分散する仕組みも備える。4層構造でドア側からの衝撃にも対応。シートとベースが分離するセパレートシステムで、ISOFIX固定に対応している。「AB」はメッシュ素材を採用した通気性重視モデル。

機種区分 乳児・幼児兼用
前面衝突試験結果(乳児用)
使用性評価試験結果(乳児用) 24 / 25点(2025年)
前面衝突試験結果(幼児用)
使用性評価試験結果(幼児用) 23 / 25点(2025年)

アップリカ「クルリラ ビッテ エックス プラス AB」

アップリカ「クルリラ ビッテ エックス プラス AB」

アップリカ「クルリラ ビッテ エックス プラス AB」(画像=自動車事故対策機構(ナスバ))

アップリカとアカチャンホンポが共同開発したモデル。「クルリラ エックス プラス AB」と同様にナチュラクッションを搭載しつつ、シートがよりコンパクトな設計になっているのが特徴。マグネットで肩ベルトを開いた状態にキープできる「ベルトホルダー」や、タングが磁力でくっつく「イージーベルト」など乗せ降ろしをスムーズにする機能が充実している。ISOFIX固定対応。全国のアカチャンホンポで取り扱う。

機種区分 乳児・幼児兼用
前面衝突試験結果(乳児用)
使用性評価試験結果(乳児用) 24 / 25点(2025年)
前面衝突試験結果(幼児用)
使用性評価試験結果(幼児用) 23 / 25点(2025年)

コンビ「クルムーヴ ロング」

コンビ「クルムーヴ ロング」

コンビ「クルムーヴ ロング」(画像=自動車事故対策機構(ナスバ))

日本のベビー用品メーカー「コンビ」の回転式チャイルドシート。コンビ独自の超衝撃吸収素材「エッグショック」が赤ちゃんの柔らかい頭を保護する。シートが360度回転するため乗せ降ろしがしやすい。チャイルドモードからジュニアモードへの切り替えにより、新生児から10歳頃まで1台で使えるロングユースモデル。リクライニングは子供を乗せたまま調節可能。ISOFIX固定に対応している。

機種区分 乳児・幼児兼用
前面衝突試験結果(乳児用)
使用性評価試験結果(乳児用) 18 / 25点(2025年)
前面衝突試験結果(幼児用)
使用性評価試験結果(幼児用) 17 / 25点(2025年)

ジョイー「ステディ R129」

ジョイー「ステディ R129」

ジョイー「ステディ R129」(画像=自動車事故対策機構(ナスバ))

イギリスのベビー用品ブランド「ジョイー」のシートベルト固定式チャイルドシート。ISOFIXに依存しないシートベルト固定タイプのため多くの車種に対応し、本体重量約7.6kgと軽量でコンパクト。帰省時など複数のクルマへの乗せ替えが多い家庭にも向く。新生児から4歳頃まで使用可能で、安全規格R129に適合している。

機種区分 乳児・幼児兼用
前面衝突試験結果(乳児用)
使用性評価試験結果(乳児用) 20 / 25点(2025年)
前面衝突試験結果(幼児用) 推奨せず
使用性評価試験結果(幼児用) 19 / 25点(2025年)

今回の評価では、幼児用モードの前面衝突試験で一部の評価項目が基準に届かず、「推奨せず」と判断された。ただし、この評価は本アセスメントの観点に基づくもので、使用できないことを意味するものではない。

対象5機種はいずれも保安基準に適合しており、一定の安全性は確保されている。

購入前にチャイルドシートアセスメント結果をチェックしよう

5機種の詳しい評価結果や過去の試験データはナスバのウェブサイトで公開されている。性能の高いチャイルドシートも、誤った取り付けや使い方では十分な効果を発揮できない。ナスバのウェブサイトには取り付けの注意点なども掲載されているので、購入前・使用前に確認しておきたい。

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