シートベルトやチャイルドシートを正しく使っていますか? クルマに人を乗せるときのルールについて〇×形式で出題
初心者もベテランも、学科試験クイズで交通ルールを楽しく学び直し!今回の学科試験予備校の出題テーマは、シートベルトやチャイルドシート、乗車定員など、万が一交通事故が起きた際のリスクを左右する「クルマに人を乗せるときのルール」です。運転歴の長いベテランドライバーの皆さん、運転免許を取得するために学んだ学科試験の内容、交通ルールを今もしっかりと理解していますか? ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。さあ、学科試験予備校の開校です!
- 問題1: 6歳未満の幼児を四輪車に乗せるときは、病気などでやむを得ない場合を除き、幼児の発育の程度に応じた形状のチャイルドシートを使用させなければならない。
- 問題2: シートベルトをするときの腰ベルトは、腹部を巻くように締めるとよい。
- 問題3: シートベルトは、助手席の同乗者には着用させなければならないが、後部座席の同乗者には着用させなくてもよい。
- 問題4: 自動車の乗車定員は、12歳未満の子ども2人を大人1人として計算する。
- 問題5: 乗車定員6人の普通自動車に、運転者のほかに、大人3人と5歳の子ども3人を乗せて運転した。
- 【長先生の解説コラム】同乗者の安全を守るのは運転者の責任
- 出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます
- 前回のオンライン模試で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい
今回の学科試験クイズは、「クルマに人を乗せるときのルール」について5問を出題
この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に作成したものです。今後、本当に学科試験で出題されるかもしれませんよ。
参考=「交通の方法に関する教則」
問題1: 6歳未満の幼児を四輪車に乗せるときは、病気などでやむを得ない場合を除き、幼児の発育の程度に応じた形状のチャイルドシートを使用させなければならない。
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正解 〇
6歳未満の幼児を四輪車に乗せるときは、発育の程度に応じたチャイルドシートを使用させます。
問題2: シートベルトをするときの腰ベルトは、腹部を巻くように締めるとよい。
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正解 ×
腰ベルトは、腹部ではなく骨盤を巻くように締めます。
問題3: シートベルトは、助手席の同乗者には着用させなければならないが、後部座席の同乗者には着用させなくてもよい。
-
正解 ×
シートベルトは助手席はもちろん、後部座席の同乗者にも着用させなければなりません。
問題4: 自動車の乗車定員は、12歳未満の子ども2人を大人1人として計算する。
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正解 ×
乗車定員は、12歳未満の子ども3人を大人2人として計算します。
問題5: 乗車定員6人の普通自動車に、運転者のほかに、大人3人と5歳の子ども3人を乗せて運転した。
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正解 〇
5歳の子ども3人は大人2人として換算するので合計6人となり、定員上は乗車できます。
【長先生の解説コラム】同乗者の安全を守るのは運転者の責任
皆さんは、友人やご家族をクルマに乗せて運転する機会もあるでしょう。自家用車であれば当然、レンタカーや友人のクルマを借りて運転する場合にも、必ず確かめておきたい重要な交通ルールがあります。
「同乗者は、果たして何人まで乗せられるのか、その際シートベルトは着用させるべきか?」、「複数の幼児や子どもを乗せるとき、果たして何人まで乗せられるのか、その際チャイルドシートは必要か?」などの疑問にお答えすべく、今回はクルマに人を乗せるときの注意点を出題しました。
まず、自動車に乗るときは、そのクルマの乗車定員を確認しましょう。車検証を見ればわかります。ただし、定員数は運転者自身も含むので間違いのないように注意しましょう。
そして、シートベルトの数と形状を確認します。たとえば、乗車定員5人の乗用車では、通常3点式のシートベルトが5つ装備されています。しかし、年式の古いクルマや特殊車両などは2点式であったり、数が少なかったりする場合があります。もしも、シートベルトの装備がない場合は、着用が免除されるという例外もあります。
そして、シートベルトの使用について、運転者はもちろん、同乗者全員に着用させなければなりません。「後部座席に人を乗せる場合は免除?」などと、誤った認識をお持ちの方もおられますが、これは間違いです。運転者は同乗者への責任として、全席でシートベルトを着用させる義務があるのです。
シートベルトは、交通事故にあったときの被害を大幅に軽減するとともに、正しい運転姿勢を保たせることにより疲労を軽減するなど、さまざまな効果があります。特に腰ベルトは、おなかではなく骨盤を巻くように正しく着用しましょう。
次に、チャイルドシートの使用については、問題1にあるとおり、6歳未満の幼児に対して使用の義務があります。その際、発育の程度に応じた形状のチャイルドシートを使用します。また、6歳以上の児童については使用の義務はありませんが、安全のため学童用シートなど発育の程度に応じた形状のものを使用しましょう。
最後に、乗車定員についてです。前述のとおり、乗車定員を確認して定員オーバーにならないように注意しましょう。問題4にあるとおり、12歳未満の子どもの換算式は、子ども3人=大人2人です。
もし、子どもを4人乗せるとしたら、子ども3人(=大人2人)を引き、残った子ども1人は大人1人として数えます。ですので大人3人として計算します。覚えておきましょう。
とはいえ、シートベルトの数が足りなくなる場合も生じます。シートベルトが足りない分は着用義務を免除されますが、安全のため、きちんとシートベルトを着用できる範囲の人数で乗車するようにしましょう。
解答時間は3分! 結果はすぐに表示!
出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます
今回の学科試験出題テーマの「クルマに人を乗せるときのルール」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。
- ※Googleフォームが開きます
前回のオンライン模試で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい
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2024年10月のオンライン試験結果は、平均点77点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。
自動車で交差点を右折しようとするときは、あらかじめできるだけ道路の中央に寄り、交差点の中心のすぐ内側を徐行しながら通行しなければならない。(正答率44%)
長 信一
ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。