学科試験予備校のキービジュアル
問題制作・監修=長 信一/イラスト=若林 夏

雪道や踏切、夜間の駐停車など運転中の危険回避について〇×形式で出題

初心者もベテランも、学科試験クイズで交通ルールを楽しく学び直し!
長 信一

今回の学科試験予備校の出題テーマは、雪道の運転や踏切の通過、夜間の駐停車など、運転中に危険が生じる場面での「危険回避の方法」です。運転歴の長いベテランドライバーの皆さん、運転免許を取得するために学んだ学科試験の内容、交通ルールを今もしっかりと理解していますか? ここで出題される学科試験の〇×クイズで、安全運転に必要な知識をブラッシュアップしましょう。

目次

今回の学科試験クイズは、運転中の「危険回避の方法」について5問を出題

この学科試験予備校で出題される試験問題は、自動車運転免許研究所の長 信一先生が実際の学科試験問題と同様の基準に従って独自に制作したものです。今後、本当に学科試験で出題されるかもしれませんよ。

参考=「交通の方法に関する教則」

問題1: 踏切に信号機があり、青色の灯火を表示していても、踏切の手前で一時停止しなければならない。

正解 ×

信号機が青色の灯火を表示している場合は、一時停止の必要はありません。

問題2: 坂道では、上りの車が下りの車に道を譲るようにする。

正解 ×

下りの車が、発進の難しい上りの車に道を譲るようにします。

問題3: カーブや曲がり角を通行するときは、その手前で十分速度を落としておく。

正解 〇

曲がり始めてからブレーキをかけなくてもいいように、その手前で十分速度を落としておきます。

問題4: 夜間、一般道路で駐停車するときは、後方の見やすいところに停止表示器材を置けば、駐車灯などをつけなくてもよい。

正解 〇

停止表示器材を置けば、駐車灯などをつける必要はありません。

問題5: 平坦な直線の雪道や凍った道路では、スノータイヤやタイヤチェーンをつけていれば、スリップや横滑りすることはない。

正解 ×

チェーンなどをつけていてもスリップするおそれがあるので、慎重に運転します。

【長先生の解説コラム】危険回避に必要なのは冷静な判断と機敏な行動

晴天に恵まれたワインディングロードをドライブするのは、とても気持ちが良いものです。しかし、ひとたび悪天候に見舞われたり危険な場面に遭遇してしまったら、ドライバーは直ちに回避行動に移り、冷静に対処しなければなりません。

運転免許を取得するときの学科試験は、交通ルールを問う問題ばかりではありません。悪条件下での運転や自然界に働く法則など、クルマを安全に運転するために必要な知識も出題されています。今回は運転中の危険回避の方法をテーマにして、代表的な問題をセレクトしました。ぜひチャレンジしてみてください!

踏切前で一時停止する車

道路上で危険な場所に挙げられるのが「踏切」です。一歩間違えれば重大事故に直結する場所なので、さらに詳しく解説しましょう。踏切を通過するときは、その直前(停止線があればその直前)で一時停止をし、窓を開けるなどして自分の目と耳で左右の安全を確かめます。ここまでは皆さんもご承知のとおりです。

しかし、問題1はその例外を問う内容で、信号機がある場合はその信号に従って通過することができます。赤信号であれば当然停止て信号が変わるのを待ちますが、青信号であれば安全を確かめて(一時停止することなく)進行できます。少ないケースではありますが、ぜひ覚えておきましょう。

夜間路上駐車の車に驚く自転車

また、問題4の「夜間の路上駐車」もとても危険な場面です。周囲が暗くなると、車の発見が遅れ思わぬ事故につながるおそれがあります。特に見通しの悪い場所や交通量の多い場所には、なるべく駐停車しないようにしましょう。やむを得ず夜間に駐停車するときは、つぎのようなルールがあります。

【一般道路】
・非常点滅表示灯(ハザードランプ)、駐車灯または尾灯をつける(昼間でもトンネルの中や濃い霧の中などで50m先が見えない場所に駐停車するときも同じ)
・ただし、道路照明などで50m後方から見える場所に駐停車しているときや、停止表示器材を設置して駐停車しているときは除く(問題4で出題)

【高速道路】
・非常点滅表示灯、駐車灯または尾灯をつける
・上記に加えて、停止表示器材を設置する

このほか、道路にはたくさんの危険な場面が潜んでいます。そんな時は、ぜひ落ち着いて安全な運転行動がとれるように心の準備をしておきましょう。

今回はこちらの問題とオンライン模試の合計10問で、運転中の危険回避の方法について紹介しました。どれだけ正しく理解しているか、ぜひオンライン試験にもチャレンジしてみてください!

解答時間は3分! 結果はすぐに表示!

出題テーマの別問題をオンライン形式で受験できます

今回の学科試験出題テーマの「危険回避の方法」について、オンライン(Googleフォーム)で追加の問題を5問用意しました。
制限時間は3分が目安で、正解は解答後すぐに表示されます。もっと学科試験にチャレンジしたい! という方は、ぜひ下記「オンライン試験はこちら」から受験してください。

  • Googleフォームが開きます

前回のオンライン模試で多くのベテランドライバーが間違えた問題をおさらい

試験結果のスタンプ

2024年12月のオンライン試験結果は、平均点72点となりました。出題された5問中、特に正答率の低かった問題はこちら。


車両進入禁止の標識

図の標識のあるところでは、自動車や一般原動機付自転車は進入できないが、自転車であれば進入できる。(正答率58%)

正解 ×

図の標識は「車両進入禁止」を表す規制標識です。車両(自転車を含む)は、標識の方向からは進入できません。

長 信一

ちょう・しんいち 1962年生まれ。1983年、都内の自動車教習所に入社し、学科や実技の指導員に。24歳のとき、全種類の運転免許証を完全取得。教習生への親身な指導をモットーに普通免許、自動二輪免許、第二種免許など数多くの合格者を送り出した。現在は自動車運転免許研究所の所長として運転免許関連の書籍を執筆。その数、実に200冊以上。

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