冠水路を走り切れる? 水深30cmと60cmで検証したJAFユーザーテストを公開!
ゲリラ豪雨や台風などで起こる道路の冠水。走行時のリスクを実際に走って検証近年、日本では台風や豪雨などによる道路冠水被害が増加している。関東地方では2019年の台風19号により首都高速道路のアンダーパスや都心部の地下道が冠水し、車両が立ち往生する被害が相次いだ。特に電気自動車やハイブリッド車の普及が進むなか、道路冠水時におけるこれらの車両の走行状況や安全性についてJAFユーザーテストで検証。その結果をJAFがウェブサイトで公開した。
クルマへのダメージはある? 水深30cmと60cmで検証!
豪雨などで冠水した道路をクルマで走行すると、どのようなリスクがあるのか? 今回は入り口と出口にスロープが付いた全長100m のテストコースで、水深30cm、60cmの冠水路を作り、それぞれの水深に時速10km、時速30km、時速40km(水深60cmのみ)で進入したケースを想定してテストを行った。
車両は電気自動車、普通自動車(ハイブリッド車)、軽自動車(ガソリン車)の3 タイプを用意し、車両特性による冠水路の走行状況やダメージも調べた。運転はプロのスタントマンが行い、いずれのテストでも一定の条件で走行できるようにした。
冠水路走行テストを行ったのは電気自動車、普通自動車(ハイブリッド車)、軽自動車(ガソリン車)の3タイプ
【水深30cm/時速10kmでの冠水路走行】
電気自動車 → 〇 走り切れた
普通自動車 → 〇 走り切れた
軽自動車 → 〇 走り切れた
【水深30cm/時速30kmでの冠水路走行】
電気自動車 → △ 電気自動車 → 走り切れたが、車体底部のアンダーカバーが外れた
普通自動車 → △ 走り切れたが、右後輪のホイールカバーと左前のけん引フックカバーが外れた
軽自動車 → △ 走り切れたが、前のフェンダーがずれた。吸気口のエアクリーナーもや
や濡れた
進入時に減速した後、前後に浮き沈みしてタイヤが空転。前輪が接地したタイミングで前に進むことを繰り返して走り切れたが、右後輪のホイールカバーと左前のけん引フックカバーが外れた
水深60cm、時速40kmでは軽自動車が途中で停止!
水深30cm、60cmともに、時速10km、時速30kmまでは3台とも走り切れたが、時速30㎞になると、車体に何らかの影響がみられた。時速40km(水深60cm)では、軽自動車が冠水路の途中で止まった。もし走り切れたとしても、水深30cmですでに車内やボンネット内に水が入って来ており、その後使用できなくなる可能性もある。
今回の結果は一例であり、実際の道路では落下物や波の影響など想定外の危険があるので、冠水路には進入しないこと。
【水深60cm/時速10kmでの冠水路走行】
電気自動車 → 〇 走り切れた
普通自動車 → 〇 走り切れた
軽自動車 → 〇 走り切れた
【水深60cm/時速30kmでの冠水路走行】
電気自動車 → △ 走り切れたが、走行中に複数の警告灯が点灯した。ナンバープレートが少し曲がった
普通自動車 → △ 走り切れたが、前のフェンダーが少しずれ、吸気口のエアクリーナーが完全に濡れた
軽自動車 → △ 走り切れたが、途中からエンジンの回転数が一定以上に上がらなくなった
【水深60cm/時速40kmでの冠水路走行】
電気自動車 → △ 走り切れたが、走行中に複数の警告灯が点灯した
普通自動車 → △ 走り切れたが、途中で複数の警告灯が点灯した。走り切った後、エンジンが停止した
軽自動車 → × 進入直後にエンジンが止まり、スロープ入り口から28.5m 地点で浮いた状態で停止した
水深60cm、時速40kmでの走行では、軽自動車は進入直後にエンジンが止まり、スロープ入り口から28.5m 地点で浮いた状態で停止した
詳しいテスト結果や動画はJAFユーザーテスト資料編をチェック!
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