梅雨の時期に急増!猫のクルマ入り込み事故に要注意──JAFが注意喚起
6月に入り、全国的に雨の日が続く中、思わぬクルマのトラブルが多発している。日本自動車連盟(JAF)は2025年6月3日、猫がクルマの内部に入り込むことで発生する事故やトラブルが、6月に特に増える傾向にあると発表した。こうした問題はクルマのトラブルの原因となるだけでなく、猫の命にとっても危険を及ぼすため、正しい知識と予防意識が必要となる。
猫がクルマに入り込む理由と危険性
猫がクルマの内部に入り込む主な理由は、雨風をしのぐためや、エンジンの余熱で暖を取るためである。梅雨時期のように天候が不安定で気温が下がりやすい季節には、猫が車の下やタイヤハウス、エンジンルームなどの隙間を“隠れ場所”として選ぶ傾向が高まる。特に外で暮らす野良猫や地域猫にとっては、クルマの内部が風雨をしのぐ格好の避難場所となることが多い。
こうしてクルマに入り込んだ猫に気づかれずにエンジンを始動すると、命にかかわる重大な事故につながる可能性がある。エンジン内部の駆動部に巻き込まれるなど、ドライバーにとっても深刻な問題だ。
実際に増えるロードサービス出動件数
JAFの発表によれば、6月は猫によるトラブルでロードサービスが出動する件数が他の月に比べて明らかに増加する傾向があるという。実際に、走行中に異音がしたため停車して確認したところ、エンジンルームから猫が出てきたという事例も少なくない。
こうしたトラブルは突然発生しやすく、出発直後に気づいても既に手遅れであることが多いため、事前の注意が欠かせない。
ドライバーがとるべき具体的な対策
JAFおすすめの猫チェック方法
梅雨時期や寒暖差の激しい朝晩は、特に猫が車に入り込みやすくなる。ドライバーとしては、出発前に乗車の前はボンネットなどエンジンルーム付近をやさしくたたき、車両の周囲や下部、タイヤのあたりを目視で確認する習慣を持つことが求められる。猫が潜んでいる可能性がある場所は、主にタイヤの上部や車の下、バンパー裏、エンジンルーム付近だ。
また、エンジンを始動する数秒耳をすまして「カリカリ」や「ガリガリ」といった通常とは異なる音が聞こえた場合には、すぐに状況を確認した方がよい。
動物との共生を意識したカーライフを
タイヤの上で眠る猫
猫が車に入り込む事故は、ある意味で人間と動物の生活圏が重なっている現代ならではの問題といえる。特に都市部や住宅街では、野良猫や地域猫と接する機会が多く、こうしたトラブルのリスクも高まる。ドライバーがちょっとした注意を払うことで、猫の命を守り、無用な事故やトラブルを防ぐことが可能となる。
車に乗る前の確認が、猫の命を守る行動につながる。ドライバー一人ひとりが猫による車両トラブルについて正しく理解し、日常的に対策を意識することが重要だ。
猫とクルマのトラブル予防については、こちらの記事もチェック!
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