JAFロードサービスストーリー

子猫が車に迷い込み…一致団結の救出劇

2022.06.19

イラスト=花くまゆうさく

2022.06.19

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コインパーキングに愛車を駐車していた兵庫県の西藤さんは、子猫が車の下にいるのを発見。駐車場から車を出せなくなってしまった。ちょうど通りかかった若者がおまわりさんを呼んでくれて、車の下に潜って捕まえようとしたがうまくいかずに四苦八苦……。1時間ほど経過しても状況は変わらず、困った西藤さんはJAFに救援を要請することにした。

4コマ漫画

作=花くまゆうさく
4コマ漫画は兵庫県・西藤さんのエピソードを基に作成しました。

現場に到着して状況を確認すると……なんと子猫は2匹いました! かみつかれたり、ひっかかれたりして破傷風(はしょうふう)などの思わぬ病気やケガを負わないように、厚手の手袋や、腕に巻けるようにタオルを用意して臨みました。安全に車の下部分に潜り込んで作業ができるように、レッカー車で西藤様の車の前部分を吊り上げて固定しました。

子猫の救出は、かなり難航しました。というのも、子猫は一定の場所にいてくれません。西藤様の車は後輪駆動方式で、プロペラシャフト(車体中央を前後に伸びる棒状の回転部品)があり、その部分をつたって後輪の隙間(すきま)に隠れたり、マフラー側に移動したり、エンジンルーム側に逃げ込んだりしてしまいます。

さらに、警戒しているのか、息を潜めて気配を消すので、どこにいるのかわからなくなってしまいます。エサを用意して近づいてくるのを期待し、猫の鳴きまねを行い、鳴き返してくるのを待ったり、声のする方向を確認しながらアンダーカバーを外して覗(のぞ)くなど、あれこれと手を尽くしました。

やっとの思いで捕まえて、車の外に救出したのですが、なにせ2匹いましたので、1匹を救出している隙に、もう1匹が車に戻ってまた隠れてしまい……、の繰り返しとなってしまいました。猫の扱いにはあまり慣れていないので苦労しましたが、ようやく2匹とも車の下から救出することに成功しました。(西上恭平隊員○兵庫支部)

JAF RESCUE TRIVIA

猫が車の下に入り込むことは多いの?

猫は暖かく狭いところが大好きです。駐車してすぐの車は、エンジンの熱で温まっているので、特に冬場は猫にとって格好の居場所となります。タイヤの裏側や、マフラー近辺の隙間にも入り込むことがあります。冬だけではなく、寒暖差の大きい春や秋にも入り込むことがありますので注意してください。

兵庫支部西上隊員の画像

猫の鳴き声がしないか耳を澄ませ、目視してから乗車するようにしましょう。
西上恭平隊員〇兵庫支部

猫を救出するときに注意することは?

最近の車のエンジンルームは機器類が多く、隙間が少なくなっています。さらにアンダーカバー等もついているので猫が入り込みにくくなっています。その反面、入ってしまったら手を入れにくいので捕獲するのが大変です。

JAFでは、隊員がケガを負わないように、二重三重の安全対策を施して車の下に潜ります。お客様自身でジャッキアップして車の下に潜る行為は、万が一ジャッキ等が外れてしまう場合を考えると、危険がともなうためおすすめできません。

また、エンジンやマフラーは冷えるまでに時間がかかります。エンジンルーム内に手を入れる必要があるときは温度が十分に下がっていることを確認してください。

●JAFに救援要請したエピソードを大募集

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