ヘッドライトのオートレベリング機能を義務化とは? 交通事故数を減らす打開策となるか
2027年9月1日から順次適用ヘッドライト(ロービーム)の照射する角度(光軸)を自動で調整するオートレベリング機能について、装備の拡大と義務化が段階的に実施される。道路運送車両の保安基準が2024年9月に改正されたことによるもの。
従来は、2,000ルーメンを超える高輝度ヘッドライトを搭載した車両にのみ義務付けられていたが、改正後は2027年9月1日以降に販売される新型車から順次義務付けられることとなる。乗員や荷物の重さによって変動するライトの光軸を自動で調整することで、対向車への眩惑を防ぎ、事故を未然に防ぐことが目的だ。
オートレベリングの装備義務化を拡大! 法改正の主な内容
ヘッドライトの眩しさによって引き起こされた交通事故の件数が、過去10年間で300件以上発生したことが義務化の背景。さらにオートレベリングに関する基準改正が国連自動車基準調和世界フォーラムで合意されたことも踏まえて、保安基準が改正される運びとなった。適用日は以下のとおり。適用日は車両の種類によって異なる。
【適用日】
①乗車定員10人以下の乗用車等
新型車:2027年9月1日
継続生産車:2030年9月1日
②車両総重量3.5t 超の貨物車及び乗車定員11人以上の乗用車
新型車:2028年9月1日
継続生産車:2031年9月1日
オートレベリングは安全運転を実現する装備
乗員や荷物の重量によって後部座席が沈み込むとヘッドライトは上を向いてしまう。オートレベリング機能があれば車体の傾きをセンサーで感知し、ヘッドライトの光軸を自動で調整してくれる。
なお、オートレベリング機能の装備義務化は、中古車など法改正以前の車両は対象外。オートレベリング機能を装備していなくても、ドライバーが手動で光軸を調整できるクルマもある。正しく調整していない場合、ハイビームと同じように眩しく感じ、重大な事故につながるケースも少なくない。オートレベリング機能の装備は、夜間走行時の安全性の向上やドライバーの負担軽減につながり、交通事故削減のための打開策となるだろう。
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