今年度の日本カー・オブ・ザ・イヤーはプリウスに決定
自らのアイデンティティを打ち破った姿勢が評価された2023-2024 日本カー・オブ・ザ・イヤーに「トヨタ・プリウス」が選ばれたことを、日本カー・オブ・ザ・イヤー実行委員会が発表した。2023年12月7日に同最終選考会が開催され、同日の決定・発表となった。次点の「BMW・X1」に倍以上の得点差をつけての受賞となった。
日本カー・オブ・ザ・イヤーとは
「⽇本のモータリゼーションの発展と、コンシューマーへの最新モデルおよび最新技術の周知」を⽬的として1980年に創設された。44回⽬となる今年度のノミネート⾞は、2022年11⽉1⽇から2023年10⽉31⽇までに⽇本国内で発表された全34台の乗⽤⾞。
⾃動⾞評論家、ジャーナリスト、有識者からなる60名の選考委員による第⼀次選考で、上位10台の「10ベストカー」が選出され、その中から、同じく選考委員による最終選考投票により、イヤーカーが決定した。
プリウスの日本カー・オブ・ザ・イヤー授賞理由とは
プリウスは1997年に登場したハイブリッドカー。世界初の量産ハイブリッドカーとして「21世紀に間に合いました」のキャッチコピーとともにデビュー。ハイブリッドカーの牽引役を長く務めた。一方で、ハイブリッド技術が一般的になった現在では、その役目を終えコモディティ化するのではという見方もあった。が、開発陣の熱意により「愛される車を目指した」として、空力最優先だったそれまでとは異なるエモーショナルなプロポーションをまとって5代目が登場した。こうしたことに加え、「低重⼼化とロングホイールベース化を図り、動的性能の著しい向上を実現したことが⾼く評価された。操縦性はプリウス史上最も敏捷かつ正確なものに変貌を遂げ、スポーツドライビングが楽しめる」ことが授賞理由となった。
イヤーカーとなったプリウス。ハイブリッドカーのパイオニア。
10ベストカーの得点は
他の10ベストカーは「スバル・クロストレック」、「トヨタ・アルファード/ヴェルファイア」、「日産・セレナ」、「ホンダ・ZR-V」、「三菱・デリカミニ」、「アバルト・500e」、「BMW・X1」、「マセラティ・グレカーレ」、「フォルクスワーゲン・ID.4」だった。各車の得点は下表のとおり。
| 1位 | トヨタ プリウス | 360点 |
| 2位 | BMW X1 | 150点 |
| 3位 | ホンダ ZR-V | 100点 |
| 4位 | トヨタ アルファード/ヴェルファイア | 90点 |
| 5位 | 日産 セレナ | 60点 |
| 6位 | 三菱 デリカミニ | 60点 |
| 7位 | スバル クロストレック | 56点 |
| 8位 | アバルト 500e | 42点 |
| 9位 | フォルクスワーゲン ID.4 | 24点 |
| 10位 | マセラティ グレカーレ | 18点 |
その他の日本カー・オブ・ザ・イヤー各賞は以下の通り
インポート・カー・オブ・ザ・イヤー「BMW・X1」
インポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したBMW・X1。
授賞理由は「⽇本市場に相応しいコンパクトサイズでありながら、BMWらしい動的質感の⾼さを実現。ライフスタイルに応じてBEV、ガソリン、48Vマイルドハイブリッド・ディーゼルの3種類のパワーユニットが⽤意され、どれもがハイレベルな⾛⾏性能を獲得している点」が⽀持された。
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤー「三菱・デリカミニ」
デザイン・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した三菱・デリカミニ。
授賞理由は、「近年厳ついフロントマスクだった三菱が⼀転、愛らしく魅⼒的な表情を採⽤したこと」が評価された。「販売台数はekクロススペースの3倍強を達成。デザインが商品性の⾼さに直結する⼤切な要素であることを⾃ら証明。デリカのモデル名を⽤いるだけでなく、外観⾯でも同じ世界観を共有した意義も⼤きい」ともしている。
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤー「日産・セレナ」
テクノロジー・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した日産・セレナ。
授賞理由は、「「モノより思い出」の公約通り、車が脇役に徹するための数々のテクノロジーが⾼評価を呼んだ」こと。そのテクノロジーの一端として「空⼒⾯ではミニバンの弱点である横⾵に強い細部処理を施した。5ナンバー枠に収めつつタイヤサイズを拡⼤したにも関わらず、従来型並みの室内スペースを確保。e-POWER⽤に新開発された3気筒1.4ℓエンジン」への評価が高かった。
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