片岡義男『あの道がそう言った』発売! JAF Mate連載+厳選エッセイ61篇のKV
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片岡義男『あの道がそう言った』発売! JAF Mate連載+厳選エッセイ61篇を収録した完全版

バイクと車、そして記憶の道が交差する61の物語

80年代のバイク小説ブームを牽引し、多彩な文筆活動で知られる作家・片岡義男氏。彼が車やオートバイ、そして“道”を描いた珠玉のエッセイ集『あの道がそう言った~片岡義男ロード・エッセイ、50年の軌跡』が、JAFメディアワークスから発売されました。

日本自動車連盟(JAF)の機関誌「JAF Mate」に連載された同名エッセイに過去50年の執筆活動から選りすぐられた「道」にまつわる名作を加えた61篇を収録。往年のファンはもちろん、昭和・平成のロードカルチャーに興味のある若い読者にも届いてほしい、まさに“片岡義男とあの頃の道が帰ってくる”一冊です。

目次

片岡義男、今なお進化し続ける作家

バイク乗りのイメージ

昨今、片岡義男氏は『珈琲が呼ぶ』『僕は珈琲』といった、苦味走った大人のエッセイや、『カレーライスと餃子ライス』など、より身近な題材で多くの作品を発表しています。

しかし、それだけが片岡氏の「本質」かといえば、決してそうではありません。少し遡れば、アメリカ文化をリアルに伝える紀行シリーズや、乾いた文体に鋭い批評精神をにじませた政治シリーズ、日本語と英語の違いに迫った語学シリーズ、そしてエルビス・プレスリーやビートルズ、グレン・ミラーなどについて語る音楽シリーズなど、驚くほど幅広いジャンルの作品を手がけてきました。まさに博識かつ多才な作家です。

片岡義男といえば、やっぱり「車」と「旅」

そんな片岡氏ですが、『JAF Mate Online』をご覧のみなさん(あるいはそのお父さんの世代にとって)は、やはり車やオートバイ、そして旅を題材にした作品こそが、もっとも印象深いのではないでしょうか。

「オートバイ小説」という新ジャンルを切り拓いた

カワサキのバイク

「オートバイ小説」という分野を切り拓いた第一人者として、片岡氏は1980年代に爆発的な人気を博しました。彼が生み出したオートバイ小説は数知れず、とくに映画化された『スローなブギにしてくれ』(浅野温子が初めての主演)、『湾岸道路』(草刈正雄と樋口可南子が出演)、『彼のオートバイ、彼女の島』(竹内力が主演)といった作品群は、80年代のバイクブームという社会現象を巻き起こす原動力となりました。かつて誰もが、片岡義男が描く世界の主人公に憧れた時代が、たしかに存在していたのです。

新刊は“道”に焦点を当てたエッセイ集の決定版

今回発売される『あの道がそう言った~片岡義男ロード・エッセイ、50年の軌跡』は、2017年に『JAF Mate』誌に連載された同名エッセイをベースに、片岡氏の50年にわたる執筆活動の中から厳選した「道」にまつわる作品49本を加えて収録したエッセイ集です。

本書は、以下の4章で構成されています。

  • 追憶の地図の上を歩く:青春の思い出と道が交差する回想録
  • USハイウェイ:アリゾナやニューメキシコの荒野を疾走するロード・エッセイ
  • オートバイ・ライダー:風を切るようなバイクの旅
  • 片岡義男の回顧録:創作の舞台裏に迫る記録

「4サイクル・ツイン」「ハイウェイのある風景に挽歌がスニーク・イン」「ロードライダー」など、ファン垂涎の作品も多数収録。1970年代から1990年代の懐かしい作品が、まるで宝箱のようにぎっしりと詰め込まれています。

珈琲やカレーライスも魅力的ですが、「やっぱりあの頃の片岡義男をもう一度読みたい」という方にとっては、まさに待望の一冊と言えるでしょう。

片岡義男ロード・エッセイ『あの道がそう言った』発売中!

片岡義男氏50年の執筆活動から「道」「車」「オートバイ」にまつわるエッセイを集めた傑作選。JAF Mate誌に連載された同名エッセイも併せて収録しています。
【掲載作品】
東京湾岸地帯 / 甲州街道と新宿 / あの路地で昔の自分に出会う / 灯台をめざした / お月さまはベルベット / 荒野に吹く風 / フロリダ・キーズとUSハイウェイ1号線 / アップル・サイダーと彼女 / 長距離トラックと雨嵐 / 首都高速道路 / 陽が沈むころ、オンボロ自動車で波乗りフィルムを観にいく / オン・ロード / ガス・ステーションのブルース ほか

判型 / 四六判
頁数 / 280頁
定価 / 1,980円(本体1,800円+税10%)
発行 / JAFメディアワークス

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