本巣IC~大野神戸IC間が開通! 東海環状自動車道が約9割完成し、渋滞緩和や時間短縮に期待

本巣IC~大野神戸IC間が開通! 東海環状自動車道が約9割完成し、渋滞緩和や時間短縮に期待

2025年8月30日に暫定2車線で延長6.8km開通

NEXCO中日本は、岐阜県の東海環状自動車道(東海環状道)本巣IC~大野神戸IC間(延長6.8km)が2025年8月30日に開通すると発表した。これにより東海環状道の約9割にあたる134.6kmが開通し、中部地方の移動がスムーズになる。

目次

2025年8月30日に岐阜県の本巣IC~大野神戸IC間が開通

東海環状道と8月30日に開通する区間

東海環状道と8月30日に開通する区間

岐阜県にある東海環状道の本巣IC~大野神戸IC間(6.8km)が、2025年8月30日に開通する。これにより、本巣市と大野町間がつながり、岐阜県・三重県・愛知県間の移動がスムーズになる。

当初は2024年度の完成を見込んでいたが、現地で玉石が頻出し地盤改良に時間を要したため、工事が難航していた。天候の影響を受けにくい施工方法の実施や作業人員の増強などの工事短縮の策を実施し、前倒しの計画にすることで、2025年夏の開通にこぎつけたという。

本巣IC~大野神戸IC間が開通することにより、名古屋を中心とした環状道路の9割が完成するため、ドライバーにとってさまざまなメリットが期待される。

区間開通で渋滞緩和や物流促進に期待

特に期待したいのは、渋滞の緩和と移動時間の短縮だ。例えば現状では、岐阜県の緊急医療を担う「岐阜大学医学部附属病院」から30分でアクセスできるのは大野神戸ICの付近まで。今回6.8kmの区間が開通すると、大垣西IC付近まで30分で移動できるようになり、 救急搬送ルートを含めた医療ネットワークの拡充が見込まれる。

本巣IC~大野神戸IC間の開通により、東海環状道は名神、東海北陸道、中央道、新東名と環状に結びつくことになる。これにより交通量の分散や事故・工事時の迂回ルートの確保が可能となり、関西方面や北陸方面へのアクセスも大きく向上する。

また、今回の開通は地域への影響も大きい。開通エリア周辺では沿線自治体による企業誘致が進み、大垣西IC~大野神戸IC間の西回り区間が初開通して以降、工業団地は約3倍に拡大。

既に複数の企業が進出を予定しており、今後もさらなる企業立地が期待されている。さらに、物流の効率化も見込まれており、大阪市中央卸売市場では取扱高第1位を誇る、岐阜県産ほうれんそうのシェア拡大なども期待される。

開通区間には、本巣PAが新たにオープンする。同PA直結の大型公園「もとまるパーク」はすでに開園しており、同敷地内のカフェが7月下旬にオープン予定だ。オープンに合わせたイベントの開催など、にぎわい創出も期待できる。

【開通区間の詳細】
区間:本巣IC~大野神戸IC(岐阜県)
延長:6.8km
開通日:2025年8月30日
車線数:暫定2車線

東海環状道の全線開通までに残るのは、養老IC~いなべIC間(約18km)の工事のみだ。ただし、この区間はトンネル工事で地下水が湧き出る問題があり、工事が難航している。そのため開通時期の見通しはまだ立っていない。

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