【1964年4月20日】日本高級車の原点「クラウン エイト」誕生!|Today’s memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

国産初V8とオートドライブの衝撃! トヨタ「クラウン・エイト」が日本の高級車史を変えた日

V8エンジンと国産初クルーズコントロールが示した“トヨタ高級車の原点”とは?

クラウン・エイトは国産初のV8エンジンと豪華装備を備えた歴史的高級車。静粛性や滑らかな走り、国産初のオートドライブなど先進性を示し、のちのセンチュリーへ続くトヨタ高級車の基礎を築いた。

【1964年4月20日】
日本初のクルーズコントロール搭載車「クラウン・エイト」発売!

トヨタのクラウン・エイトは、日本で初めてV8エンジンを搭載した量産乗用車であり、国産高級車の方向性を決定づけた歴史的モデルだった。搭載された2.6Lの水冷V型8気筒は115PSを発揮し、当時の国産車としてはトップクラスの性能を実現。静粛性と滑らかな回転フィールは国産車の上質さを一段引き上げた。

装備面も先進的で、パワーステアリングやパワーウインドーに加え、国産車初となるオートドライブ(自動走行装置=クルーズコントロール機能)を採用。高速道路網が整備され始めた時代に、一定速度での巡航を可能にするオートドライブは、快適性と先進性の象徴となった。高級車に求められる移動の質を、トヨタが真剣に追求していたことがうかがえる。

クラウン・エイトの登場は、国産メーカーに「本格的な高級車を自らの手で作れる」という自信をもたらし、のちのセンチュリー誕生へとつながる重要なステップとなった。生産台数こそ多くはなかったが、その象徴的意味は大きく、日本の自動車文化に確かな足跡を残した。

1964年4月20日に登場したクラウン エイトの豪華な内装

ゆったりとした室内空間と上質な乗り心地を備え、官公庁や企業の役員車として採用されたクラウン・エイトには、パワーウインドー、電磁ロックドア、オートライトなど当時の先進機能が惜しみなく搭載されていた。価格は東京店頭渡しで165万円

【VG10型 トヨタ・クラウン エイト】
●全長×全幅×全高:4720×1845×1460mm ●ホイールベース:2740mm ●車両重量:1375kg ●搭載エンジン:V型(2599cc V型8気筒OHV)

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