【1980年6月5日】初代「日産サファリ」発売!|Today's memoriesあの日の記憶
文=津島 孝

日本の4WDブームを生んだ初代日産サファリ! 質実剛健クロカンの魅力

“働く道具”から“行動範囲を広げるパートナー”へ。RVブーム前夜の転換点

頑丈さと快適さを両立させたことで人気を集め、日本の4WDブームを後押しした初代日産サファリ。悪路に強い走りや豊富なボディーバリエーション、当時のアウトドア志向に合った世界観など、サファリが支持された理由はいくつもある。

【1980年6月5日】
時代の波に乗れ! 初代「日産サファリ」発売!

サファリ ハードトップ標準ルーフの外観

初代日産サファリのボディータイプは、ハードトップ標準ルーフ(写真)、ハードトップハイルーフ、バンの3タイプ。グレードはDXとADの2つで、合計6種類のバリエーションで展開されていた

サファリ ハードトップ標準ルーフADの室内

サファリ ハードトップ標準ルーフの室内。ADグレード(写真)にはパワーステアリングが標準設定され、操舵力を軽減した。運転席と助手席にはリクライニング機構も備えられ、快適な運転姿勢が選べた

1980年6月5日に発売された初代「日産サファリ(160型)」は、従来のパトロールの後継として開発された新世代の四輪駆動車(4WD)。堅牢(けんろう)なラダーフレームと前後リーフリジッド式サスペンションを継承しつつ、安全性・居住性・経済性を高めた“多目的乗貨両用車”として企画された点が特徴だった。

搭載されたSD33型3.3L直列6気筒ディーゼルは95PS/3600rpm、22.0kgm/1800rpmを発揮し、悪路での粘り強さと静粛性を両立。副変速機は2WD、4WDハイ、ニュートラル、4WDローの4ポジションを備え、本格クロカンとしての走破性を確保した。

ボディーはハードトップ標準ルーフ、ハードトップハイルーフ、バンの3タイプで、DXとADの2グレードを組み合わせた計6車種を設定。FRPキャノピーの採用や部品共用化による軽量化、防水・防塵(ぼうじん)性の向上、大容量ベンチレーションなど、乗用車的な快適性を追求した点も新しかった。

当時高まりつつあったアウトドア志向を背景に、サファリは“働く道具”から“行動範囲を広げるパートナー”へと4WDの価値を転換したモデル。アフリカの大地を想起させるネーミングと広告展開は冒険性を強く印象づけ、後のRVブームの下地を築いた。

【VR160型 日産サファリ ハードトップ標準ルーフAD】
●全長×全幅×全高:4070×1690×1845mm ●ホイールベース:2350mm ●車両重量:1685kg ●搭載エンジン:SD33型(3246cc 水冷直列6気筒ディーゼル)

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