大胆な“第3の扉”で時代を変えた! トヨタ・セリカLBが象徴した’70年代レジャーの革命
流麗なファストバックと大開口テールゲートで人気を得た初代セリカLBを振り返る流麗なファストバックと大開口テールゲートを備え、新たな価値観を提示したトヨタ・セリカLB(リフトバック)。18R-Gエンジン搭載の2000GTを頂点に、スタイル・走り・実用性を融合し、1970年代のライフスタイルを変えた。
【1973年4月6日】
大人時間を楽しませる名車「セリカLB」登場!
トヨタのセリカLB(リフトバック)は、日本のスペシャルティカー市場に新たな価値観をもたらしたエポックメイキングな存在だ。初代セリカの成功を受け、より高い実用性とスタイルを両立させるべく開発されたLBは、1971年の東京モーターショーに参考出品された「SV-1」を市販化したものだった。
流麗なファストバック形状に大開口テールゲートを組み合わせた“第3の扉”こそ最大の特徴で、スポーティーカーでありながらレジャー用途にも応える積載性を備えていた。スキーやサーフィンなどのアウトドア文化が広まり始めた当時の社会背景とも、見事に噛み合った。
トップグレードの2000GTは、2L DOHCの18R-G型エンジンを搭載。フェアレディZやスカイライン2000GTと肩を並べる本格スポーツとして位置づけられ、高性能と実用性を兼ね備えたパッケージはユーザーに強烈な印象を残した。これにより、セリカというブランドの存在感は一段と高まっていく。
また、初代がデビューした当初は若年層向けのファッション性を前面に出していたセリカだが、LBでは対象年齢層をやや上へシフト。テレビCMにはフランク・シナトラの『マイ・ウェイ』を採用し、余暇を楽しむ“大人のクルマ”としてのイメージを強調した。
革巻き4本スポークのステアリングは視界を妨げないオーバル型。レバー式の空調スイッチやクラシカルなAM/FMラジオが時代を感じさせる。クルマが走りの道具から「ライフスタイルを支える相棒」へと変わり始めた1970年代の価値観を象徴するモデル
【RA25-MQ型 トヨタ・セリカ リフトバック2000GT】
●全長×全幅×全高:4215×1620×1280mm ●ホイールベース:2425mm ●車両重量:1040kg ●搭載エンジン:18R-G型(1968cc 水冷直列4気筒DOHC)