インタビュー「ドライブしない?」

【後編】永山瑛太の愛車遍歴「マニュアルの軽トラを新車で買ったことも」

永山瑛太インタビュー 後編
2022.03.15

取材・文=鴨居理子 撮影=鈴木大喜

2022.03.15

取材・文=鴨居理子 撮影=鈴木大喜

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俳優デビューから今年で21年を迎える永山瑛太さん(39)。最近では俳優業にとどまらず、フォトグラファー、短編映画の監督など、活動の幅を広げています。

フォトグラファーとしての活動やドラマ撮影の裏話を聞いた(前編)に続き、後編では瑛太さんがInstagramに投稿している自身のアート作品や、これまでの愛車への想いを聞きました。

アートは家族みんなが好きな“遊び”

インタビューシーン縦

――Instagramではご自身が制作したアート作品をよく投稿されていますよね。


瑛太:コロナ禍になって子供と絵を描いたり、いろいろと作ったりすることが増えたのもあって、なんとなくアップしています。InstagramとTwitterで同じ内容を投稿しているんですが、Twitterのほうが辛辣(しんらつ)なコメントが来たりして、それも含めいろんな反応をもらえるのが面白いですね。


――辛辣なコメントを読んで嫌になったりしないですか?


瑛太:人前に立つからには賛否があって当たり前だし、人それぞれ好みもありますから、全員に好かれようとなんてしなくていいと思っています。今からファンをたくさん増やしたいということもないですし。ファンの方から「小さい頃から見てました」と言われると「この子のために頑張りたい」と思えるし、「本当に救われました」という言葉をもらえたときは、俳優をやっててよかったと思いました。「人を救えるんだ」って。


――瑛太さんの絵にお子さんが興味を示すことも?


瑛太:うちは子供が2人いますけど、2人とも全然違った感性を持っているので、僕の絵に対する感想もそれぞれ言うことが違って面白いです。「その色がいい」とか「この部分がいい」とか、わかりやすいですね。


――アートはご家族みなさんお好きなんですか?


瑛太:そうですね。家族みんな絵を描くことが好きなので、それでつながってるところはあります。みんなでやる“遊び”ですね。うちは壁に何を描いてもいい家で、どこも絵の具だらけです。ただ、子供たちは最近あまりしてないですね。


――というと?


瑛太:これは同じ悩みを持つ親御さんも多いと思いますが、今はゲームとかSNSとか、他に面白いものがたくさんありますからね。たとえばTikTokは情報が次から次へと入ってくるけど、それを“どう消化して自分の中に落とし込んだのか”が、その子の生き方になっていくんじゃないかなって気がするし……。一方で、iPadだろうが何だろうが全部与えて、今の子供たちが行き着くところが何なのかっていうことも知りたい。そこはもう未知の世界ですけど。

初めての愛車は「ボルボV90」

影の中立ち姿

――瑛太さんの初めての愛車はなんですか?


瑛太:22歳のとき、ボルボのV90クラシックを当時の事務所の社長に譲ってもらいました。とても運転しやすいし、町であまり見ない車種だったのでお気に入りでした。


――では、これまでの愛車で思い入れがあるのは?


瑛太:すべてですね。僕、俳優を20年やってきて、今まで車のことを一度も聞かれたことがないんですけど、たぶん俳優の中で車を買い替えた回数が一番多いんじゃないかな……。


――なかでも一番勇気を出して買った車種はなんでしょうか。


瑛太:ジムニーじゃないですかね。車内が結構狭いんですけど、よりによって体がデカいマネージャーが付いていたときに買っちゃったんです。僕も体が大きいから、車内で2人の距離がずっと近くて。本当にどうしようかと思ったけど、一度は所有してみたい車だったので。

新車で軽トラを買ったことも

目線横の表情

――車はハイペースで買い替えるんですか?


瑛太:短いときは2か月で買い替えたこともありました。仕事で疲れすぎて、全部のお金を車に注ぎ込まないと精神が持たないような時期もありました。ちょっとした空き時間に車を調べるとリフレッシュできるんです。それで、いざ買ってみたらクラッチ交換済みのはずがされてなくて、交換代をディーラーに聞いたら「50万円です」と言われて、ちょっとありえないからもう売っちゃおう、みたいな。


――買いたい車があることで、仕事に前向きになれたりするんですね。


瑛太:僕のお金の使い方としては、子供たちのためになる消耗品、車、カメラは、お金を惜しまず使っていいことにしています。そのかわり、お仕事を頑張る。初めて車を買ったときから「この車はどれくらい乗ったら、いくらくらいで売れますか?」って聞いて買っています。しばらくしたら下取りに出して、また新しいのを買う。でも、だんだん計算が合わなくなって、買う車がどんどん安くなってきますよね。それで、最終的には軽トラに乗っていた時期がありました。


――軽トラ!


瑛太:何のカスタムもしていない、マニュアルの真っ白な軽トラを新車で買いました。軽トラを新車で買った俳優は、日本で僕だけじゃないですかね。荷台にスパイクとかカバンを載せて、当時のマネージャーとサッカーしに行ったりして2か月くらい乗っていました(笑)。


――瑛太さんがドライブをするのはどんな時ですか?


瑛太:家族ともしますけど、仕事が終わって、ちょっと息抜きしたいなと思ったときに一人でドライブに行くのが大切な時間です。カメラは必ず持っていきますね。車を止めて、窓から夜景を撮ったりしています。

JAF会員から3つの質問

Q.家族旅行で行って良かった場所は?

A.箱根です。温泉や室内プールや美術館があって食べ物もおいしいし。東京から車で行ける“ちょっとした贅沢”ですね。今朝も久しぶりに子供から「箱根に行きたい」って言われました。ただ子供たちは山道は酔ってしまうので、ちょっと苦手みたいです。


Q.好きなサービスエリア・パーキングエリアはありますか?

A.初狩(はつかり)PAです。下りの中央自動車道だと、規模の大きい談合坂(だんごうざか)SAに寄る人が多いので、初狩は穴場なんですよね。山の景色もすごくきれいで、ラーメンやそば、うどん、定食とかもおいしいですよ。


Q.渋滞にはまったとき、何をしていますか?

A.家族で遠くに出かけた帰りとかに何十kmもの渋滞にはまったら、家族には車内で音楽を聴いたり、映画を見たりしてもらって、僕は無の境地に入ります。「もう限界!」ってなったら、高速を降りて宿を探しちゃいますね。「このよくわからない時間から逃げちゃおう」って。

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永山瑛太

ながやま・えいた 1982年、東京都出身。主な出演作に、ドラマ『WATER BOYS』『オレンジデイズ』『のだめカンタービレ』『最高の離婚』『ハロー張りネズミ』、映画『まほろ駅前』シリーズ、『64-ロクヨン-』『ミックス。』『友罪』など。2022年1月放送のNHK正月時代劇『幕末相棒伝』では坂本龍馬役を主演した。

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