タイ風フライドチキン
川津幸子さんの「これ、作ってみて!」今や、鶏のから揚げは、日本各地の自慢のから揚げのほか、韓国風、台湾風など、選ぶのに迷うほど。そんな百花繚乱のから揚げ界に、名乗りを上げたいのが、このタイ風フライドチキン。ナンプラーとにんにく、こしょうで下味をつけ、あとは小麦粉をまぶして揚げるだけと、いたってシンプルですが、揚げ立てに、甘いスイートチリソースをつけると、から揚げの香ばしさと塩味がぐんと引き立って、止まらなくなります。鶏肉は、骨つきの手羽元のほか、鶏スペアリブもおすすめですが、手軽に鶏もも肉でもかまいません。
材料(4人分)
- 鶏手羽元
- 約600g
- にんにく
- 1片
- つけ汁(ナンプラー大さじ2、砂糖・こしょう各小さじ1)
- 小麦粉、揚げ油
- 各適量
- スイートチリソース、香菜
- 各適量
作り方
- 1.鶏手羽元は、火が通りやすいように骨に沿ってはさみを入れて開く。
- 2.にんにくをすりおろし、つけ汁の材料に加えて混ぜる。
- 3.(2)に(1)の鶏肉を入れて手でからめ、30分ほどおく。
- 4.(3)の鶏肉に薄く小麦粉をまぶし、160℃の油で香ばしく揚げる。
- 5.器に盛り、香菜を添えて、スイートチリソースをつけて食べる。
手羽元は肉を開いておくと、火の通りがよくて揚げやすくなります。膨らみのある方を手前におき、表面に切り込みを入れてから、骨に沿って、両側をハサミで切って開きます。この方法、煮込みのときも応用してみてください。骨からだしが出ておいしくなります。
下味の材料は、おろしたにんにく、ナンプラー、砂糖、こしょう。ナンプラーならではの濃厚なうまみと塩味が主役です。
川津幸子
かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。