カポナータ
川津幸子さんの「これ、作ってみて!」
川津幸子
なす、ピーマン、ズッキーニ、トマトなどの夏野菜をたっぷり煮込んだのが、カポナータ。南仏のラタトゥイユとどう違うのと、よく聞かれますが、カポナータは、シチリア生まれで、ワイン酢や砂糖で味つけをするのが特徴です。さっぱりしたラタトゥイユとは芸風の違う(?)、しっかりとした酸味と甘味が、またおいしい。たくさん作って、味がなじんだ次の日にいただく楽しみは、どちらも同じです。
材料(4人分)
- ズッキーニ
- 1本
- パプリカ(赤)
- 1個
- 玉ねぎ
- 1個
- セロリ
- 1本
- トマト
- 2個
- なす
- 4個
- にんにく
- 1片
- オリーブ油、白ワイン
- 各1/2カップ
- 白ワイン酢
- 1/3カップ
- 砂糖
- 大さじ1
- 塩、こしょう
- 各適量
作り方
- 1.ズッキーニ、パプリカ、玉ねぎ、セロリはそれぞれ2cm角に切る。
- 2.トマトはくし形切りにし、にんにくはみじん切りにする。トマトの皮が気になるときは、熱湯にさっとくぐらせたあと、皮をむくとよい。
- 3.なすは2cm角に切り、半量のオリーブ油で香ばしく炒めて、軽く塩をふる。
- 4.鍋に残りのオリーブ油とにんにくを入れて火にかけ、香りがたったら、玉ねぎ、セロリを加えて炒め、しんなりしたら、ズッキーニ、パプリカ、トマトを順に加えて炒める。野菜の水分が飛んだら、白ワインを加えて沸騰させ、白ワイン酢、砂糖、塩小さじ1/2強、こしょうを加え、(3)のなすも加えて、強めの中火で10分煮る。
白ワイン酢を加えるのが、カポナータならでは。独特の酸味とうまみが、野菜にしみ込みます。残った白ワイン酢は、ドレッシングにどしどし使ってください。

川津幸子
かわつ・ゆきこ 料理編集者、料理研究家。雑誌『オレンジページ』創刊や、栗原はるみさんの『ごちそうさまが、ききたくて。』など数々のヒット作を手掛けた後、1995年から1年間エコールキュリネール国立(現エコール辻東京)でフランス料理を学ぶ。以後は、料理研究家と編集者を兼ねながら、料理の楽しさを伝えている。作る人の視点に立った、簡単でおいしい料理が好評で、『100文字レシピ』シリーズをはじめ、『いつもキッチンからいいにおい』(オレンジページ)、『ごはんよ、急げ!』『さあ、腕まくり』(幻冬舎)、『そろそろ大人のおいしい暮らし』(マガジンハウス)、『100円100品100文字レシピ』(文藝春秋)、『しゃばけごはん』(新潮社)など著書多数。新潮文庫「100文字レシピ」の全シリーズが、電子書籍になって好評配信中。
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