わたしのドライブミュージック

マーティのイチ押しのドライブ曲! ハードでストレートなJ-POP〈ももいろクローバーZ / MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰〉

ギタリスト、作曲家のマーティ・フリードマンさんが愛聴するドライブソング4曲を紹介!

マーティ・フリードマン
2023.12.12

聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮(FINDERS編集部)/ イラスト=若林 萌

2023.12.12

聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮(FINDERS編集部)/ イラスト=若林 萌

1年点検を受けると、だれにでもチャンス

マーティさんが選ぶ2曲目は、唯一無二のギタリストと認める布袋寅泰さん参加による、ももいろクローバーZの曲。布袋さんのギターテクニックのすごさや夏フェスでライブをしたときの思い出など、音楽と車についてあれこれ語ります。

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを紹介します。

2曲目
ももいろクローバーZ / MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰

マーティが語るももクロと布袋寅泰の魅力

ももクロのライブには今年もバンドメンバーとして参加していて、夏フェスにもいろいろ出演しました。「MONONOFU NIPPON」が初披露されたライブにも参加しましたね。「この曲と一緒にドライブしたい」と何回も思いました。ももクロの楽曲で一番ドライブ感がありますよ。

この曲みたいな8ビートのハードなポップスはドライブにふさわしいですね。AKB48の「ヘビーローテーション」なんかも最適です。変拍子だったり落ちサビがあるような曲じゃなくて、ストレートなトランス状態になるような。サビがすごくハードで、ギターを全部ダウンストロークで弾いているようなパワーが感じられる世界観があります。

ももクロのメンバーはみんなダンスがすごくてパワフルだから、あの子たちのパフォーマンスにもドライブ感がありますね。ただかわいいだけじゃなくて、楽曲が持つリズムをどう魅せるかを細かいところまで考え抜いている。

この曲のギターは布袋(寅泰)さんがレコーディングしています。僕は布袋さん大好き! 彼と似ているギタリストはいないですね。僕はどちらかというとメロディ派のギタリストだけど、布袋さんはカッティングも独特でタイトだし、ドライブ感派だと思う。ベテランミュージシャンは誰でも良いリズムで演奏するけど、彼しか表現できないものがあります。

今年11月にアメリカに行ってきたので、そのときは爆音でプレイしながら運転しました。マネージャーから「日本でも免許取ったら?」と言われるけど、アメリカの交通ルールが染み付いてるから、通行場所も左右逆だったりする日本で運転するのは怖いんですよね。みんなの平和のために日本では運転しません(笑)。日本のタクシーは最高だしね。運転上手で親切ですよ。ダントツで世界一だと思う。日本に来たばかりの頃に、タクシーに乗ったら演歌が流れていて「日本に来たなあ」と実感しました。ドライブに演歌はちょっと合わないけどね(笑)。

マーティ・フリードマン1曲目 LAのハイウェイでマーティ・フリードマンが風を感じた〈いきものがかり/風が吹いている〉
マーティ・フリードマン2曲目 マーティのイチ押しのドライブ曲! ハードでストレートなJ-POP〈ももいろクローバーZ / MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰〉
マーティ・フリードマン3曲目 マーティ・フリードマンが選ぶ、不滅のドライブ曲〈アンドリューW.K. / Party Hard〉
マーティ・フリードマン4曲目 マーティ・フリードマンが 砂漠のドライブデートで聴いた曲〈イーグルス / Take It Easy〉

マーティ・フリードマン

マーティ・フリードマン CACOPHONY等のバンド活動を経て、1990年MEGADETHに加入し全盛期を支える。ライブツアーで来日を重ねるうち日本通となり、2004年に活動拠点をアメリカLAから東京新宿へ移す。2005年に伝説のロックバラエティー番組「ヘビメタさん」、続編「ROCK FUJIYAMA」は現在でもYouTubeを通して世界各国で反響を呼んでいる。
スーパーギタリスト&日本好きの唯一無二の存在として才能を発揮しつつ、現在はギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーだけにとどまらず、国境・業界の枠を越え、イベント、テレビ、ラジオ、CM、映画に出演。2017年文化庁から日本遺産大使に任命され、日本文化を世界に向けて紹介するなどマルチ・アーティストとして活動中。

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