マーティ・フリードマンが 砂漠のドライブデートで聴いた曲〈イーグルス / Take It Easy〉
ギタリスト、作曲家のマーティ・フリードマンさんが愛聴するドライブソング4曲を紹介!今月ラストの4曲目は、マーティさんがラスベガスへ向かう途中、ドライブデートで聴いた曲のお話。スポーツカーの助手席に彼女を乗せて砂漠を気分よく走っていたらついスピードを出し過ぎてしまい……。 音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを紹介します。
4曲目
イーグルス / Take It Easy
警官にめちゃくちゃ怒られたときに聴いていたのはあのバンド…?
イーグルスの名曲はどれもアメリカの砂漠にぴったり! 焼き肉とビールみたいに相性最高ですよ。アメリカに住んでいた頃、ツアーで飛び回ってたり仕事が忙しいときにストレス解消で砂漠をドライブしていたんです。ロサンゼルスからラスベガスに向かう間、砂漠しかないんです。必ずイーグルスのCDを持って行っていました。風景と曲の世界観が一緒になって、雰囲気が完璧です。タイトル通り「Take It Easy」、落ち着くことができます。
砂漠を運転する上で危ないのは、スピードオーバーしやすいことですね。他に車もいないし、道も真っすぐだから。昔、スポーツカーをレンタルして女の子とドライブデートしたんです。その子を喜ばせようと思って、ハードな音楽を大音量で流しながら運転してたら、スピードオーバーに気づかず、パトカーに止められてものすごく怒られました。「お前、オレが止めなかったら死んでたぞバカ!」って、先生に叱られる子供みたいに(笑)。その時は、確かX JAPANを聴いていたからYOSHIKIさんの2バスドラムのせいだね(笑)。せめて「ENDLESS RAIN」にすればよかった。その点、イーグルスの曲を聴いていればゆったり走れます。
ツアーで世界中を回ったけど、移動は夜も多いし、アメリカだと12時間かかるような長距離もあるし、ツアーバスの窓から景色を楽しむようなことはあんまりないです。ライブが終わってすぐにバスに乗って寝て、起きたら次の町という感じ。家と会社を往復しているみたいで、慣れちゃいますね。オフの日は気分転換が必要だから、レンタカーでドライブしたりしますよ。フランスかイタリアかどちらかのオフで、モナコのモンテカルロまでドライブしたのを覚えています。古い街並みが奇麗だったし、カジノをハシゴしました(笑)。
マーティ・フリードマンさんのプレイリスト
マーティ・フリードマン1曲目 LAのハイウェイでマーティ・フリードマンが風を感じた〈いきものがかり / 風が吹いている〉
マーティ・フリードマン2曲目 マーティのイチ押しのドライブ曲! ハードでストレートなJ-POP〈ももいろクローバーZ / MONONOFU NIPPON feat. 布袋寅泰〉
マーティ・フリードマン3曲目 マーティ・フリードマンが選ぶ、不滅のドライブ曲〈アンドリューW.K. / Party Hard〉
マーティ・フリードマン4曲目 マーティ・フリードマンが 砂漠のドライブデートで聴いた曲〈イーグルス / Take It Easy〉
マーティ・フリードマン
マーティ・フリードマン CACOPHONY等のバンド活動を経て、1990年MEGADETHに加入し全盛期を支える。ライブツアーで来日を重ねるうち日本通となり、2004年に活動拠点をアメリカLAから東京新宿へ移す。2005年に伝説のロックバラエティー番組「ヘビメタさん」、続編「ROCK FUJIYAMA」は現在でもYouTubeを通して世界各国で反響を呼んでいる。 スーパーギタリスト&日本好きの唯一無二の存在として才能を発揮しつつ、現在はギタリスト、作曲家、音楽プロデューサーだけにとどまらず、国境・業界の枠を越え、イベント、テレビ、ラジオ、CM、映画に出演。2017年文化庁から日本遺産大使に任命され、日本文化を世界に向けて紹介するなどマルチ・アーティストとして活動中。