操る楽しさが光るトヨタの新型電動キックボード「Swake」試乗レポート!|自動車交通トピックス
文=萩原文博

トヨタの新型電動キックボード「Swake」試乗レポート! 操る楽しさが光る次世代モビリティ

ウーブンシティで開発中の「Swake」は、バイクのような唯一無二の乗り味が魅力

2025年11月9日まで東京ビッグサイトにて、ジャパンモビリティショー2025が開催されている。2023年から「東京モーターショー」から「ジャパンモビリティショー」へと進化し、さまざまな次世代のモビリティが出展されている。10年後の東京をイメージした「Tokyo Future Tour 2035」で最新の電動キックボード「トヨタ Swake」の試乗レポートを紹介。

目次

電動キックボードは法律的に2種類が存在している

街中を疾走する電動キックボード。実はこの電動キックボードは「特定小型原付」と「移動用小型自動車」の2つに分類されている。「特定小型原付」は車道を走行する場合は最高速度20km/hに設定され、歩道を走行する場合は、“特例特定小型原動機付自転車”となり、最高速度は6km/h以下に制限される。また、16歳以上であること、ナンバープレートや自賠責保険への加入が必要となる。さらにヘルメットの着用義務がある。

一方、「移動用小型自動車」の最高速度は時速6km/h以下で、走行できるのは歩道および路側帯。歩車道の区分がない道路では右側通行となる。また年齢制限なし、ヘルメットの着用義務なし、自賠責保険への加入不要と大きく異なる。

電動キックボード「トヨタ Swake」の外観写真

背もたれを装着し、長距離ドライブも見据えて開発しているトヨタのSwake

ウーブンシティでテスト中の「トヨタ Swake」に試乗

トヨタはすでに「歩く」をアシストするモビリティとして、移動用小型車のC+walk Tを販売している。そのトヨタが今回、「Tokyo Future Tour 2035」に出展してきたのが「Swake」だ。Swakeは“自由に・安心に・楽しく”操れるモビリティで、ウーブンシティでテスト中だ。

5~6時間でフル充電となるバッテリーを搭載し、リアタイヤに装備する2個のモーターにより、約30km走行可能だ。一般的な電動キックボードのサスペンションは簡易的なものだが、Swakeは自動車メーカーが創ったというポリシーがサスペンションに表れており、カーブではリアサスペンションが動いて左右に傾く。そのため、バイクに乗っているような操縦感覚となっている。

 Swakeリアサスペンションの写真

Swakeは電動キックボードとは思えない可動式のリアサスペンションを採用。カーブではバイクのように傾けて曲がる

バイクの乗っているかのような愉しい操縦感覚

右のハンドルに設置されたアクセルを動かし前に進み出したら、両足を乗せてスタート。最初発進に戸惑ったが、アクセルの使い方がわかれば簡単に動かすことができる。大径タイヤを使用しているので、直進安定性も高く、段差を乗り越えたときの振動も少なめだ。また、背もたれが付いているので、体重を預けることができるので疲れにくいのも魅力だ。

Swakeの最大の魅力は、カーブを曲がる時。重心を傾けるとサスペンションが可動して思いのままに操ることができる。便利な電動モビリティにトヨタは操る愉しさをスパイスとして効かせているのだ。特に普段バイクに乗っている人なら、Swakeの操る愉しさはダイレクトに感じられるし、それ以外の人でも普通の電動キックボードとは“何かが違う”と感じてもらうことができるはずなので、実際に試乗してもらいたい。

ホンダの電動キックボード「STROMO(ストリーモ)」の外観写真

ホンダはUNI-ONEに加えて、電動キックボードの「STROMO(ストリーモ)」も出展

スバルの電動キックボード「eラビットコンセプト」の外観写真

スバル「eラビットコンセプト」。残念ながら今回は参考出品なので試乗はできない

立ち乗り型の電動パーソナルモビリティはトヨタの「Swake」をはじめ、ホンダは「ストリーモ」、そしてスバルは「eラビットコンセプト」を出展していた。残念ながら「eラビットコンセプト」は試乗できないが、トヨタの「Swake」とホンダは「ストリーモ」は試乗できるので、時間が許すならば、乗り比べてメーカーの考え方の違いを体験してみるのも楽しいはずだ。

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