漕がずに走れるパナソニックの特定小型原付『MU』が登場! 免許不要で16歳から乗れる新モビリティ
都市移動の新定番!? 座って走れる電動モビリティ『MU』を試乗レビュー。使い方も解説!2025年9月、パナソニックサイクルテック株式会社は特定小型原動機付き自転車「MU(エムユー)」を発表した。特定小型原動機付き自転車は漕がずに走行する便利なモビリティで、16歳から乗ることができ免許証も不要だ。今回は新モビリティの『MU』に試乗することもできたので、インプレション交えて紹介しよう。
都市移動の新定番! 免許不要の電動モビリティ『MU』
パナソニックサイクルテック株式会社は、近年、都市部での移動手段として注目を集めている運転免許がいらない特定小型原動機付き自転車の電動モビリティ、『MU』を12月上旬から発売すると発表した。
特定小型原動機付き自転車(以下:特定原付)は、2023年7月1日から原動機付自転車の新車区分として創設されたモビリティだ。この特定原付は走行モードの設定により、道路交通法上の車両区分が変わるのが特徴だ。
車道を走行する場合は最高速度20km/hに設定され、歩道を走行する場合は、「特例特定小型原動機付自転車」となり、最高速度は6km/h以下に制限される。この切り替えは停車している時のみボタン操作で変更可能で、ハンドルやリアに装着された青いランプが点滅することで判別できる。また特定原付は、下記の基準を満たさなければならない。
特定小型原動機付自転車『MU』は、両足を地面に付けやすいように、サドルに座って運転する自転車型を採用している。ペダルはなく、足を置くステップが付いている
後ろから見てもママチャリ型の電動アシスト自転車のようだが、よく見るとペダルがないこととナンバープレートも付いていることに気付く
●特定小型原動機付自転車の基準とは?
・車体の大きさが長さ190cm以下、幅60cm以下
・原動機として定格出力が0.6kW以下の電動機を用いること
・時速20kmを超える速度を出すことができないこと
・走行中最高速度の設定変更ができないこと
・AT機構(変速操作が不要)であること
・最高速度表示灯(緑色灯)が備え付けられていること
そして特定原付を運転できるのは16歳以上となっている。16歳未満の人は運転禁止で、16歳未満の人に対して特定原付を提供することも
道路交通法第64条の2第2項で禁止
されており、違反すると6か月以下の拘禁または10万円以下の罰金が科せられる。
段差の乗り上げや荒れた路面での快適な走行性を考慮して、タイヤは20インチを採用。日常的に使用している自転車とほぼ同じ感覚で乗れる
停車中に走行モードの切り替えを行うと、液晶パネルに最高速度が表示され、現在どちらのモードで走行しているかが確認できる
ナンバー取得や保険加入など乗る前に準備が必要
また特定原付の乗る前の準備として、市町村条例の定めるところによりナンバープレートを取得し、車体後部に見やすいように取り付けなければならない。加えて特定原付は自動車損害賠償責任保険(自賠責)または、自動車損害賠償責任共済への加入が義務づけられており、保険標章をナンバープレートに貼り付けるなどして表示しなければならない。
運転する際はヘルメットの着用が努力義務となっているが、安全のためにヘルメットの着用を強く推奨したい。
安心して使える高品質! 製品保証と盗難補償も充実
今回発表された特定原付の『MU』は、自転車メーカーである、パナソニックサイクルテック株式会社のノウハウを活かした車両設計と性能が特徴だ。自転車メーカーとしてこだわってきた「くらし起点での製品設計」と「安全性に配慮した品質水準」を大切に開発した結果、現在主流の立ったまま運転する電動キックボード型ではなく、座って運転するシート(サドル)付きの自転車型を採用した。
さらに車道通行や歩道への乗り上げや歩道での押し歩きなど、さまざまな路面状況での走行を想定し大径の20インチタイヤを採用。また足をつく機会が多いことを想定して、剛性の高い自転車をベースに乗り降りを重視したフレーム形状を採用している。特例特定小型原動機付自転車として歩道などが走行できるように、時速6km/hの歩道モードに加えて、坂道での出力を制御するための加速度センサーも搭載している。
また、もしもの時の「あんしんサービス」として本体1年、フレーム・フロントフォーク3年、駆動ユニット3年の製品保証をはじめ、バッテリー保証、盗難補償優遇制度などでユーザーをサポートしてくれるなどフォロー体制も万全だ。
特定小型原動機付自転車の『MU』を公道で使用するには、ナンバープレートの取得と自動車損害賠償責任保険(自賠責)または、自動車損害賠償責任共済への加入が義務づけられている
盗難にあった場合は、新しいバッテリー購入費用の70%を保証する「サキゾナエ」という盗難補償をオプションで設定している
座って走る快適さ。『MU』の走行性能を体感!
今回、『MU』を試乗することができたが、自転車のようにサドルに座り、ハンドル右側のグリップに装着されたアクセルで走行を開始したら、足はステップに乗せるだけ。通常走行モードの時速20km/hは思った以上に速く感じたものの、操縦安定性は非常に高くスムーズに走行できる。加速も滑らかだ。続いて時速6km/hモードに切り替えると、速度が遅いため自転車と同じように、ハンドルを安定させて走行するには少々馴れが必要だった。
満充電で40km走行できる特定原付の『MU』。メーカー希望小売価格は23万4000円だが、移動する自由をより多くの人に届けられるという点では注目の商品だ。通勤や買い物など、日常の移動をもっと快適にしたい方にとっては、新たな選択肢として注目だ。
特定小型原動機付き自転車に関する情報はこちらもチェック!
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