福井県大野市の国道158号大規模斜面崩壊から約4か月、仮設道路により通行再開

7月18日午後2時に国道158号と油阪峠道路が再開通

福井県大野市上半原付近で2025年3月19日、大規模な斜面崩壊が発生した。崩壊は幅約90m、高さ約100mにおよび、国道158号と並行する中部縦貫道を完全にふさぎ、両道路とも全面通行止めとなった。

福井県が仮設道路(う回路)の整備を進め、2025年7月18日午後2時から、国道158号の通行止めが解除された。仮設のう回路を用いた対面通行による再開通となり、福井県側と岐阜県側との通り抜けが可能になった。

目次

2025年3月19日に発生した斜面崩壊により国道158号が全面通行止め

斜面崩壊の様子(写真=福井県奥越土木事務所提供)

斜面崩壊の様子(写真=福井県奥越土木事務所提供)

福井県大野市の山間部で発生した斜面崩壊は、幅約90m・高さ約100mの広い範囲にわたって土砂が流れ落ち、道路を埋め尽くした。この倒壊によって国道158号と中部縦貫道(油坂峠道路)が完全にふさがれ、全面通行止めとなった。崩壊地点は主要区間にあり、岐阜県との県境に近い。

この影響により、国道158号の約3.6km、中部縦貫道は約11.1kmにわたり通行不能となった。

仮設道路の整備が完了、7月18日午後2時から対面通行で再開

今回の斜面崩壊を受け、崩壊箇所を避ける形で延長全長約275mの仮設道路が整備された。このう回路には仮橋が2か所設けられ、対面通行が可能。通行再開は2025年7月18日午後2時からで、仮設道路へ切り替えて安全に通行できるようになる。

崩壊した斜面は現在も変動の恐れがあり、雨量増加や、斜面の異常が確認された場合には、通行止めとなる可能性がある。通行前には、最新の道路情報を確認し、運転には十分注意が必要。

中部縦貫道も同時に通行止め解除

広域図(写真=福井県奥越土木事務所提供)

広域図(写真=福井県奥越土木事務所提供)

中部縦貫道は、国道158号に隣接する区間で同じ斜面崩壊の影響を受けて、岐阜県側の白鳥IC~油坂除雪センター前の11.1km区間が全面通行止めになっていた。両路線とも崩壊被災箇所により通行止めとなり、再開は同時に行われる。

通行止め期間中は、白鳥ICや一宮JCT経由の広域う回路が案内されていた。

この仮設措置は暫定的で、斜面の変動や大雨により再び通行止めとなる可能性がある。通行前には最新情報を確認し、現地状況に応じて慎重な運転を心がけよう。

なお、恒久的な復旧工事は今後の計画段階であり、現時点では仮設道路での運用が継続される。その場合も、通行再開後もしばらくは注意が必要だ。

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