自動車交通トピックス

JAF公認eモータースポーツ大会「UNIZONE EX MATCH」がビエント高崎で開催!

リアルとバーチャルのトップ選手が熱いバトルを展開

2024.03.01

文=津島 孝

2024.03.01

文=津島 孝

1年点検を受けると、だれにでもチャンス

群馬県高崎市で、国内唯一となるJAF公認のeモータースポーツ大会「UNIZONE EX MATCH」が開催された。エキシビジョンレースではサーキットで活躍するプロのレーシングドライバーと、バーチャルで躍動するシムレーサーが参戦。卓越したドライビング技術と想像を超えるリアルな映像に、モータースポーツの新たな可能性が見えた!?

UNIZONE初の一般公開イベント、参加選手は全12名!

2024年2月25日(日)、群馬県高崎市のビエント高崎ビッグキューブでeモータースポーツ大会「UNIZONE EX Match Powered by SUPER FORMULA(ユニゾーン エキシビションマッチ パワード バイ スーパーフォーミュラ)」が開催された。UNIZONEとは、一般社団法人日本eモータースポーツ機構(JeMO)が主催するeモータースポーツリーグブランドのこと。一般社団法人日本自動車連盟(JAF)から公認ライセンスを受けた、唯一のeモータースポーツ大会だ。本大会はUNIZONEの2回目の公式イベントで、初めての一般公開となる。

今回のイベントは、スーパーフォーミュラなどで活躍するプロレーサーと、eモータースポーツで名を馳せるシムレーサー(※)によるエキシビションレースを中心に進行。全12名のトップレーサーが2名ずつ6チームに分かれてタイムを競う。

  • シムレーサー=PCやゲーム機などのeモータースポーツでバーチャルマシンを操作するプレーヤーのこと

UNEZONE EX MATCHのオープニング風景

今回のエキシビションイベントには、野尻選手などスーパーフォーミュラのトップドライバーと、eモータースポーツを代表するトップレベルのシムレーサーの総勢12名が参戦(写真提供=JAFスポーツ)

リアルの緊迫感と選手を身近に感じるバーチャルの面白さ

会場前方にはレース実況を映す大型モニターが置かれ、その下に6台のコクピットが設置されている。使用タイトルの「iRacing」(アイレーシング)は、再現性やリアルさを追求した最高峰のパソコン用レーシングシミュレーター。全世界で170か国以上、20万人以上のユーザーがプレイし、F1レーサーがトレーニングに使うことでも知られている。走行中の映像にレーサーの顔が映るのもeモータースポーツの特徴。リアルなレースではヘルメットで表情は見えないが、素顔が映るバーチャルなら選手の喜怒哀楽が読み取れて面白い。

マシンはスーパーフォーミュラの「SF23」(トヨタ、ホンダ)。エンジン音や車体の動きは本物さながらの迫力で、観客はサーキットで観戦しているような錯覚に陥る。実際のマシンと同等のポテンシャルを備えるため、出場選手は前日に現地入りし、入念なセッティングを終えて本戦に臨んだという。

UNIZOUNE EX MATCH「交流レース」の風景

UNIZONEはリアルレーシングドライバーとeスポーツのトッププレイヤーがタッグを組んで争う新しいスタイルの競技大会。独特の緊張感と参加者の一体感が楽しい(写真提供=iRacing.com)

1対1の「マッチレース」と「スプリントレース」で争う

エキシビションレースは2種類。2チームが一騎打ちで速さを競うトーナメント方式の「マッチレース」と、マッチレースの着順で6チームが一斉に出走する「スプリントレース」が行われた。

「マッチレース」を勝ち抜いたのは、スーパーフォーミュラで圧倒的な速さを誇る野尻智紀選手と、国内最高のシムレーサーといわれる武藤壮汰選手のチーム。武藤選手はF1に参戦するウイリアムズのeスポーツ部門と契約するほどの実力者で、国内外の選手から『神』とあがめられる逸材だ。

ガス欠やOTS(オーバーテイクシステム)の不具合など、波乱の「スプリントレース」を制したのは、昨年の全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で優勝した木村偉織選手と本格派シムレーサーの佐々木唯人選手のチーム。優勝した両チームには賞金10万円と副賞が贈呈され、健闘が称えられた。

エキシビション「マッチレース」の実施風景

トーナメント形式で行われた1対1の「マッチレース」。わずか2周だが白熱したバトル展開。最後はTEAM RIN&KENTAの荒川選手が、痛恨の接触ペナルティを受けTEAM TOMOKI&SOTAが優勝となった(写真提供=iRacing.com)

エキシビション「スプリントレース」の実施風景

各チームの6名で2戦を行う「スプリントレース」。使用コースは1stが鈴鹿、2ndがもてぎ。どちらも見ごたえたっぷりのバトルが展開された(写真提供=iRacing.com)

各エキシビション優勝チームの表彰風景

写真左から「スプリントレース」優勝の木村偉織選手と佐々木唯人選手(TEAM IORI&YUITO)、「マッチレース」優勝の武藤壮汰選手と野尻智紀選手(TEAM TOMOKI&SOTA)

レース以外でも幅広い層が楽しめるイベントだ

エキシビジョンレースのほかにも、参戦ドライバーと一般参加者による交流レース、eモータースポーツの体験コーナー、トークショーなどイベントは盛りだくさん。家族連れや女性の来場者を見ると、幅広い層で関心を持たれていることが分かった。

JeMOでは、今後もリアル志向のさまざまなゲームタイトルを用いたeモータースポーツを実施する予定。2025年にはトップリーグを立ち上げる準備も始めている。直近では3月30日・31日に開催される「E Tokyo Festival2024」に、UNIZONEとして出展することも決定した。リアルとバーチャルが融合するeモータースポーツの躍進に、今後も目が離せない。

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