JAF公認のeモータースポーツリーグ「UNIZONE」が発足!

JAFから公認を受けた国内唯一のeモータースポーツ運営機関である一般社団法人 日本eモータースポーツ機構（JeMO）は、eモータースポーツリーグ「UNIZONE（ユニゾーン）」を設立。その第1回大会となる「e-Motorsport UNIZONE Meetup」を12月16日に都内で開催した。

近年、オンラインなどで世界中のプレイヤーと対戦できる「eスポーツ」が盛んになっており、モータースポーツでも同様の傾向がある。モータースポーツにおけるバーチャルとリアルは親和性が高いのが特徴で、eスポーツで好成績を収めたドライバーがリアルのレースに進出する例もみられるようになっている。

そのような状況を踏まえてJAFは、2020年にデジタルモータースポーツ部会（現eスポーツ部会）を発足し、モータースポーツの発展に繋がるeモータースポーツの在り方を模索してきた。2022年8月にJAFが行った「国内eモータースポーツリーグ開催に係るパートナー企業の公募」からJeMOが選定され、「UNIZONE」の知名度を上げるため、第1回大会となるエキシビション大会が行われた。

UNIZONEは、「リアルとバーチャルの融合」「デジタルでしかできない」「双方向・ファン参加型」などを特徴とする。リアルレーサー枠・eレーサー枠・ユニバーサル枠からそれぞれ1名以上が参加してチームを構成、最大８チームが1 vs 1のマッチレースや様々なサーキットを巡るスプリントレース、チーム総力戦となるセミ耐久レースによって勝敗を決めるシステムとなる。

2023年12月に都内で開催された第1回大会には、リアルレーサーからは山下健太選手、大湯都史樹選手、小山美姫選手、佐藤蓮選手が参加。eモータースポーツからは武藤壮太選手、宮園拓真選手、佐々木唯人選手、冨林勇佑選手が参戦した。小山・佐々木選手がチームA、佐藤・佐々木選手がチームB、山下・冨林選手がチームC、大湯・宮園選手がチームDを結成し、この4チームがPCゲーム「Assetto Corsa Competizione(アセット・コルサ・コンペティツィオーネ)」をプレイ。マッチレースで順位を決めた後に行われたセミ耐久レースでは、テール・トゥ・ノーズのつばぜり合いを繰り広げた。ピットインの戦略も問われるセミ耐久レースを制したのはチームD。それぞれのチームが競技レベルの高さをうかがわせる走りを見せてくれた。

UNIZONEは2024年、トップ選手が参加するエキシビション大会や、裾野の拡大を目指すオープン大会を実施し、翌25年には公式リーグ戦をスタートさせるとともに、オープン大会を継続的に行っていく予定だ。「トップを光らせ、裾野を拡げる」というJAFのモータースポーツの基本構想に合致した新しいモータースポーツのカテゴリーが、新たに出来ることになりそうだ。

JeMOは、全日本スーパーフォーミュラ選手権（以下「SUPER FORMULA」）を開催するJRPとパートナーシップを締結。リアルとデジタルの体験を融合したeモータースポーツ大会「e-Motorsport UNIZONE EX Match Powered by Super Formula」を2024年2月25日に群馬県で開催する。このイベントで、新しいモータースポーツのかたちを体験してみてはいかがだろうか。