2割の人が「アルコールが残っていると思いながら運転した経験あり」という驚きの結果が!

一晩寝れば大丈夫は大間違い!?

健康に関する計測機器を製造・販売するタニタが実施した2023年の意識調査によると、2割の人が「アルコールが抜けきっていないと思いながら車を運転することがある」と回答。なんと5人に1人が飲酒運転の恐れがあるという驚愕の結果に!? 「一晩寝れば大丈夫」は本当だろうか……?

目次

飲み過ぎても一晩寝れば車を運転して大丈夫と思う人は約4割も!

タニタが2023年4月に実施した「飲酒運転に関する意識調査2023」は、20歳~69歳までの社用車を運転することがある人でお酒を飲む習慣がある人(全国1,000名)を対象に行ったもの。それによると、飲酒運転に関してかなり危険と思われる実態が明らかになった。

「翌日に車を運転するのに、ついつい飲み過ぎてしまうことがある」は約4割(39.4%)。「お酒を飲み過ぎても一晩寝れば車を運転しても大丈夫だと思う」人も約4割(38.1%)で、お酒に強い人では半数以上(50.8%)の人が一晩寝れば大丈夫だと思っているようだ。
さらに、「アルコールが身体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転することがある」と回答した人は、なんと2割以上(20.6%)という結果に。

Qお酒を飲み過ぎても一晩寝れば車を運転して大丈夫だと思うか

  • (単一回答形式)

「お酒を飲み過ぎても一晩寝れば車を運転して大丈夫だと思うか」調査結果の円グラフ

お酒に強い人は半数以上の人が「一晩寝れば大丈夫」だと思っている(飲酒運転に関する意識調査2023・タニタ調べ)。

Qアルコールが身体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転することはあるか

  • (単一回答形式)

「アルコールが身体から抜けきっていないと思いながら通勤や仕事で車を運転することはあるか」調査結果の円グラフ

なんと5人に1人の人が飲酒運転の危険性がある状態で運転したことがあるという驚きの結果に(飲酒運転に関する意識調査2023・タニタ調べ)。

「一晩寝れば大丈夫」はウソ!? お酒が抜ける時間には個人差がある

タニタの調査では、約4割(40.8%)の人が「アルコールが身体から抜けるまでにかかる時間を知らなかった」と回答している。日本アルコール関連問題学会では、1時間に分解できるアルコール量は4gと規定している。アルコール度5%の500mlビール(アルコール量20g)なら5時間が目安となるが、実際には年齢や体重などの個人差により異なる。また、睡眠中はアルコールの分解速度が大幅に遅くなるため、仮眠すればアルコールが抜けるというのは間違い。

2023年1月に発表したJAFユーザーテストで、飲酒と酒気残りがもたらす運転への影響を調査。飲酒の翌朝でも飲酒前に比べ運転操作ミスが増える結果となった。翌朝にアルコールが検知されなくても、ダルさや気持ち悪さがあり運転操作に悪影響があったという事例もあった。

  • 酒気残り=アルコール濃度が基準値以下でもアルコールの影響が残っている状態

JAFユーザーテスト 飲酒の影響は翌日まで残る? 酒気残りでの運転は危険大!

「飲んだら乗るな」はもちろん、翌日でも要注意!

飲酒運転による事故が多いのは飲酒の機会が増える12月だが、暑さが本格化する7月も意外に多く発生している(警察庁調べ)。暑くなりビアガーデンや飲食店などでの一杯がおいしい季節だが、「飲んだら乗るな」はもちろん、翌日の身体の状態にも注意したい。少しでも体調に変化を感じたら運転しないように心がけることが重要だ。

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!