【1974年11月7日】排ガス対策が強化された初代「シャルマン」発表!|Today's memoriesあの日の記憶
コンソルテの上級に位置づけられた高級ファミリーセダンとしてデビューした初代シャルマン
文=津島 孝

オイルショック後に誕生したダイハツの挑戦作! “上質な大衆車”初代シャルマンとは?

コンソルテの上位モデルとして登場し、快適性と安全性を追求した意欲作

ダイハツの初代シャルマンは、オイルショック後の需要変動と排ガス規制強化に対応して開発された上級大衆車。4灯式ヘッドランプやウォーニングパネルなど充実装備で、経済性と安全性を両立。ダイハツが上級市場へ踏み出した象徴的モデルとなる。

【1974年11月7日】
排ガス対策が強化された初代「シャルマン」発表!

初代シャルマンの外観写真

デュアル(4灯式)ヘッドランプと縦基調グリルが生む、シックで飽きのこない落ち着いたプロポーション。低く流れるドレッシーラインや豪華な内装が、上級大衆車としての存在感を際立たせていた

ダイハツの初代シャルマンは、同社が上級大衆車市場へ本格的に踏み出した象徴的モデルである。

オイルショック後の需要冷え込みから立ち直りつつあった市場に向けて、1974年11月7日発表(同年11月18日発売)された。

既存のコンソルテより一段上のクラスを担う新型車として開発されたシャルマンは、社会的課題への対応を中心テーマに据え、昭和50年(1975年)度排出ガス規制への準備と充実した安全対策を重視。燃料の割合を減らすキャブレターのリーン化やランニングオン防止電磁弁、燃料蒸発ガス排出抑止装置など、規制強化を見据えた対策を随所に盛り込んだ。

安全装備も大衆セダンとして充実しており、視認性を高めるデュアル(4灯式)ヘッドランプ、大型リヤコンビネーションランプ、集中一体式のマルチユースレバー、ブレーキブースター、二系統ブレーキ、後席ヘッドレスト(ハイカスタム)などを採用。ウォーニングパネルによる各種異常の集中表示も、上級車らしい装備として採り入れた。

走行性能では、1200cc(71PS)と1400cc(86PS)の2種のエンジンを設定し、いずれも経済性と信頼性を重視した設計。4速・5速のフロアシフトや2速オートマチックの選択肢を用意し、多様化するユーザーのニーズに応えた。

ロングホイールベースとボールナット式ステアリングがもたらす高速安定性、ブースター付きディスクブレーキ(カスタム/ハイカスタム)の確実な制動性など、小型車なみの快適で安全な走行を可能にした。

シャルマンは、オイルショック後の市場変化と排ガス規制強化という時代の要請に応えながら、経済性と安全性を両立させた大衆車像を提示した。1970年代半ばの日本の自動車産業が直面した課題と、その克服への意欲を体現した一台である。

【A20KG型 ダイハツ・シャルマン1400ハイカスタム】
●全長×全幅×全高:4005×1520×1370mm ●ホイールベース:2335mm ●車両重量: 885 kg ●搭載エンジン:T 型 (1407cc 水冷直列4気筒OHV)

2代目シャルマンのエクステリア

1981年に登場した2代目ダイハツ・シャルマン。FRレイアウトは継承しつつ、角型ライトや伸びたホイールベースで走りと質感を強化した“進化の見える”一台。ドアミラー仕様も登場した

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!