ホンダ1300が示した技術と執念! 本田宗一郎が空冷に賭けた歴史的挑戦とは?
1969年にホンダが発売した独創的なホンダ1300は自動車史に残る異端のイノベーション空冷直4エンジンとDDAC方式を採用し、革新的な小型乗用車となったホンダ1300。高回転エンジンや多数の特許が示す技術挑戦は、ホンダが軽自動車メーカーから本格乗用車メーカーへ成長する転換点となった。
【1969年4月15日】
世界に挑んだスーパーセダン「ホンダ1300」登場!
1969年4月15日に発表されたホンダ1300は、二輪と軽自動車が中心だったホンダが“世界で通用する小型乗用車”を本気で目指したモデルだった。
最大の特徴は、このクラスとしては異例の空冷直列4気筒エンジンを採用したこと。水冷化が進む時代にあえて空冷を選んだ背景には、水冷よりも空冷を推す本田宗一郎の技術的な信念があった。これを実現するためにDDAC(デュオ・ダイナ・エア・クーリング=一体式二重空冷)を新開発し、空冷ながら十分な冷却性能を確保した。
用意されたエンジンは2種類で、標準の「77シリーズ」は100PS、高性能版の「99シリーズ」は115PSを発揮。いずれも高回転型の性格が際立ち、小型車としては非常に力強い走りを実現した。複雑な空冷構造ゆえに車重が増し、燃費や静粛性ではライバルに劣る面もあったが、178件もの特許・実用新案が申請された事実は、このクルマが技術の塊であったことを物語っている。
1969年から1972年まで生産され、ボディタイプは4ドアセダンと2ドアクーペの2種をラインアップしたホンダ1300。商業的には大成功といえないが、ホンダの技術が結集した小型乗用車であり、その基礎技術は後のシビックやアコードにつながっていく
【ホンダ1300 77デラックス】
●全長×全幅×全高:3885×1465×1345mm ●ホイールベース:2250mm ●車両重量:885kg ●搭載エンジン:1298cc 空冷直列4気筒OHC
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