「自分らしい旅」が実現できる! 話題の車中泊の魅力とは?
アウトドアを手軽に満喫! 車中泊の始め方1にわかに人気の「車中泊」をご存じですか? 旅先の夜を車内で過ごす、今注目のアウトドアスタイルです。昨今は密を避けられるキャンプなどのアウトドアレジャーが大変人気ですが、それに伴い、車中泊ファンも増えています。キャンピングカーやテントなどを購入しなくても、今乗っている車で手軽にアウトドアを楽しめるのがポイント。そんな車中泊の始め方、楽しみ方に加え、災害時の避難場所としての活用方法まで、雑誌『ライトキャンパースタイル』編集長の霜田奈緒さんとともに、全4回にわたってお届けします。
車中泊とは「コンパクトな車旅」
普段乗っている車でも、マットやクッションなどで工夫すれば、快適な就寝スペースを確保することができる。
「車中泊」とは読んで字のごとく「車の中に泊まる」こと。キャンプを敬遠してしまう方のなかには、テントの設営・撤収が面倒で苦手という人も多いのではないでしょうか。車中泊は、そんな手間をかけることなく、どんな場所でも安心して寝泊まりできるのがポイント。シートをリクライニングしたり、シートの形状に合わせてクッションを追加するなど簡単なノウハウを駆使して、就寝スペースを作り出すことによって、快適な夜を過ごすことができます。旅先までの移動や宿泊施設での密を避け、家族や友人など自分の見知った人と、安心して旅を楽しめるので、車中泊を楽しむ人が増加しているのです。
車中泊の魅力は、時間に縛られないこと
車中泊スポットまでの道中は、観光や風景を楽しみながらドライブ。普通の旅行と変わらない楽しみも満喫できる。
車中泊の魅力とは何でしょうか。雑誌『ライトキャンパースタイル』の霜田編集長に聞いてみました。
「最大の魅力はやはり『旅である』ということですね。昨今は気軽に旅行へ行くのも難しい状況ですが、そんななかでも楽しく旅を楽しむことできるのが、車中泊の醍醐味です。ドライブを楽しみ、行く先々の景色や食事、レジャーやアウトドアなどの非日常を味わい、日々の疲れを癒やす。どんな状況でも自分らしく旅を楽しめるのが、車中泊の魅力なんです」
いつも乗っている愛車なら運転も安心。
星空の撮影をするなら、明るい街中よりも自然豊かなキャンプ場がおすすめ。
釣りの朝は早い。宿泊施設から出発するよりも、釣りスポットの近くで車中泊すれば効率よく趣味を満喫できる。
アウトドアレジャーと車中泊は相性がいい。最近ではMTB(マウンテンバイク)コースやドッグランを併設したオートキャンプ場が人気だ。
「また、旅をコンパクトに、自由に計画できるのも魅力のひとつですね。たとえば遠方の宿泊施設を起点にするより、レジャースポットに近い場所で寝泊まりができれば、自宅から目的地=宿泊地というコンパクトな旅が実現できますよね。実際、車中泊を単にキャンプの代わりというだけでなく、車を起点に、釣りやスキー、スノーボード、サーフィンなどのアウトドアレジャー、また観光や風景写真撮影、天体観測などを楽しんでいる人たちもいます。感染症予防という意味でもドアtoスポットを最短でつなげる車中泊は魅力的だと思います」
気合いを入れてワイルドな野外料理を家族や仲間に振る舞うのもあり。普段は作らないような料理にトライしてみるのもアウトドアの楽しみのひとつだ。
車中泊でもテント以外のグッズを用意すれば、楽しみ方はテント泊キャンプと同じ。手の込んだ料理じゃなくとも、十分に満足できるのはアウトドアならでは。
せっかくの旅行なら、地の物を取り入れた食事も楽しみたい。それを旅のメインの目的としたっていい。
キャンプ場での車中泊ならたき火もOK。ゆらめく炎をボーっと眺めているときはまさに癒やしの時間。
「食事や就寝の時間が自由なのも魅力のひとつです。旅の目的によっては、宿泊施設の一般的な食事時間やチェックアウトなどの時間どおりに動くのが難しい場合もあります。たとえば星空の写真を撮りたいなら日没後が活動のメインですし、サーフィンをするなら動き出しは早朝です。自分のやりたいことに向け、自由にスケジュールを組みたい場合は、周りに気を使わずに済む車中泊がぴったりです。
そんな自由でアクティブな楽しみ方が車中泊の魅力ですが、『車が駐(と)められればどこにでも宿泊できる』わけではありません。この内容に関しては3回目の『アウトドアを手軽に満喫! 車中泊の始め方3』で詳しく説明しますが、ルールやマナーを守ったうえで楽しむことが重要です」
次回は、キャンピングカーでなくとも快適に車中泊が楽しめるテクニックをご紹介! いま乗ってる車で気軽に車中泊を行える工夫やアイテム、車中泊に適した車種など、見逃せない情報目白押しです。
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