2トーンカラーを採用したSUVとハイトワゴンを複数台紹介する特集KV。人気復活の理由を問いかける見出しと、自分らしさを表現できるデザイン性を訴求している。
文=koensha

2トーンカラーのクルマはなぜ、最近になって人気が復活したのか?

【後編】“自分らしさ”を大切にする時代。2トーンカラーはその表現手段になっている!

多様な価値観が共存する今、クルマにも個性が求められている。なかでもボディーカラーは、自分らしさを表現する重要な要素。2 トーンカラーの高い人気は、それを象徴している。軽自動車やSUVが日本のマーケットの主流になった今、あらためて2トーンカラーについて考えた。

目次

女性ユーザーの増加。それが2トーンカラー人気を後押し

日産ルークズの画像

軽自動車はマーケットシェアの約40%を占める人気カテゴリー。日々の生活をしっかりと支えるパートナーである。それだけにおしゃれに敏感な女性ユーザーも多い。女性ユーザーはクルマ選びにボディーカラーを重視する傾向が強いといわれる

現代のマーケットの主流は軽自動車とSUVだ。なかでも軽自動車はマーケットシェアの約40%を占める人気ジャンル。軽自動車の台頭は2トーンカラー人気を後押ししている。

軽自動車は、日常の生活を支える相棒である。それだけに女性ユーザーがステアリングを握る機会が多く、クルマ選びでも女性が主導権を握るケースが珍しくない。先日モデルチェンジした新型日産ルークスの商品説明会では「女性はクルマを選ぶ際にボディーカラーを重視する」と説明があった。

軽自動車はサイズや排気量に制約があり、各車デザインや機能の差は上級の小型車より少ない。まして最新の軽自動車は各メーカーが工夫を凝らした力作ばかり。どのクルマも室内の広さや燃費を含めた経済性、そして安全性は最上レベルだ。そんななかでユーザーの個性を発揮する重要な要素がボディーカラーなのだ。

ボディーカラーは、ファッションの延長線

日産ルークスのシナモンラテ/フローズンバニラパールのボディーカラー

ルークスのプレミアム2トーンは、日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」からインスピレーションを得た塗り分けという。写真はシナモンラテ/フローズンバニラパールのカラーリング

新型ルークスの開発担当者は「クルマというより、ファッションの延長線というイメージでボディーカラーを考えています。なかでも差別性を演出する大きな要素が2トーンカラーです。新型ルークスではルーフ部分だけでなく、さらにフードを含むベルトライン下から塗り分けたユニークなコーディネーションを用意しました」と説明してくれた。

新型ルークスの販売主力となるハイウェイスター・モデルは、全13タイプものボディーカラーを設定するが、そのうち6種が2トーンカラー。さらに3タイプは“プレミアム2トーン”と呼ばれる新タイプの塗り分けとなっている。ちなみにこのプレミアム2トーンは、日本の伝統的な建築様式である「唐破風(からはふ)」にインスピレーションを受けたという。唐破風とは日本の城郭建築などにみられる両端が反り曲がった曲線状の破風のこと。

サイドビューで見ると、ドアノブ部分を境界線として塗り分けた手法にその影響を感じる。確かに従来のルーフだけを塗り分ける2トーン塗装以上におしゃれだ。

ダイハツ・ムーヴキャンバスのストライプス・シリーズ、フロントからの画像

ダイハツ・ムーヴキャンバスのストライプス・シリーズ、リアからの画像

ダイハツ・ムーヴキャンバスはキュートな個性を楽しむ軽自動車。ストライプスとセオリーの2シリーズのうち、ストライプスは全車が2トーンカラー仕様。写真は シャイニングホワイトパール×レイクブルーメタリックの組み合わせ

ダイハツ・ムーヴキャンバスはキュートな個性を楽しむ軽自動車。ストライプスとセオリーの2シリーズのうち、ストライプスは全車が2トーンカラー仕様。写真は シャイニングホワイトパール×レイクブルーメタリックの組み合わせ

2トーンカラーをクルマの魅力の一部に取り込んだケースとしてダイハツ・ムーヴキャンバスも光っている。ストライプス・シリーズのボディーカラーはすべてが2トーンカラー。それも全8タイプから選べ、ボディーサイドの塗り分けがフロントビューまで続く斬新なコーディネートになっている。ムーヴキャンバスは、“スマイルフェイス”を特徴とするファンシーなキャラクターの持ち主。独自の2トーンカラーがファッショナブルさを一段と引き立てている。

SUVは素材の工夫でタフな2トーンカラーを演出

トヨタ・ヤリスクロスの2トーンカラーの画像

SUVの人気モデル、トヨタ・ヤリスクロスは、全11種のボディーカラーのうち4タイプの2トーンカラーを設定。ブラックルーフがホイールアーチ部などのブラック処理と呼応してスタイリッシュなイメージを訴求する

SUVでも2トーンカラーは欠かせない。つねに販売上位に君臨するトヨタのヤリスクロスは全11種のボディーカラーのうち4タイプの2トーンカラーを設定する。ヤリスクロスの2トーンカラーはルーフとボディーを塗り分けるタイプである。

トヨタ・ランドクルーザーFJのフロントからの画像

トヨタ・ランドクルーザーFJのリアからの画像

ランドクルーザーFJは、前後バンパー、ホイールアーチ&ボディーサイドモールをブラック処理の樹脂パーツでコーディネートすることでタフなスタイルを創造。塗装に頼ることなく実質的に2トーンに仕上げる手法が新しい

ランドクルーザーFJは、前後バンパー、ホイールアーチ&ボディーサイドモールをブラック処理の樹脂パーツでコーディネートすることでタフなスタイルを創造。塗装に頼ることなく実質的に2トーンに仕上げる手法が新しい

一方、最新SUVには素材の工夫でタフな2トーンカラーに仕上げる新たなチャレンジもみられる。その代表が2026年の年央に販売がスタートする予定のランドクルーザーFJだ。ランドクルーザーFJは、前後バンパー、ホイールアーチ&ボディーサイドモールをブラック樹脂アイテムで統一。さらにアルミホイールもダークカラーでコーディネートすることで、結果的にタフな2トーンスタイルを演出。本格SUVらしいたくましさを表現している。塗装に頼ることなく2トーンに仕上げる手法は斬新だ。

将来、ルーフの太陽電池が2トーンカラーの大きな要素になる?

ちなみに曲げられるフィルム型の太陽電池である“ペロブスカイト太陽電池”も開発が進めば、斬新で機能的な2トーンカラーを演出する機能素材になる可能性がある。BEVにペロブスカイト太陽電池を装着し、“発電しながら走行”できるようになればBEVの利便性、環境対応性はさらに高まる。

しかも太陽光を受けるボディー上面(太陽電池装着面)と、それ以外を2トーンカラーのように仕上げればデザイン上の付加価値も演出できる。ペロブスカイト太陽電池は日本発の新技術。ぜひクルマにも活用範囲を広げ、新たな価値を提唱することを期待したい。

1960~80年代の、2トーンカラー第一期ブームの振り返りはこちらから

2トーンカラーが人気だった1960~80年代の車たち

2トーンカラー、SUVやハイトワゴンでなぜ人気が復活した?
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