夜間、赤点滅の信号がある交差点にさしかかりました。その時、あなたはどうする?
あなたの運転、ひょっとしたら違反かも運転歴が長くなると、違反行為かどうかを気にせずハンドルを握ることも多くなりがち。違反にあたる運転行為をクイズで再確認しましょう。今回は赤の点滅信号がある交差点の、通過方法のクイズです。
夜間走行中、赤点滅の信号機がある交差点にさしかかりました。周囲の交通量が少なかったので、他の交通に注意しながら速度を落とさずに走行しました。
この行為は、下の選択肢の中でどれに該当するでしょうか。
- 1.一時停止し、安全を確認しなかったので違反。
- 2.徐行し、安全を確認しなかったので違反。
- 3.他の交通に注意したので違反にはならない。
-
答え:1
道交法では、道路を通行する歩行者や車両等は信号機による交通規制に従わなければならないとされています。それぞれの信号機の灯火の意味は道交法施行令で定められており、赤色の灯火が点滅している場合は「車両等は、停止位置において一時停止しなければならないこと」とされています。
つまり、一時停止のうえ、安全を確認しなければならなかったので、正解は1です。
なお、黄色の灯火が点滅している場合は「歩行者及び車両等は、他の交通に注意して進行することができること」とされており、一時停止の義務はありません。ただし、交通規制や交差点の見通し、交通量などの具体的な状況をふまえて進行する義務がありますから注意しましょう。
道路交通法 第7条 道路を通行する歩行者又は車両等は、信号機の表示する信号又は警察官等の手信号等(前条第一項後段の場合においては、当該手信号等)に従わなければならない。
道路交通法施行令 第2条 法第四条第四項に規定する信号機の表示する信号の種類及び意味は、次の表に掲げるとおりとし、同表の下欄に掲げる信号の意味は、それぞれ同表の上欄に掲げる信号を表示する信号機に対面する交通について表示されるものとする。- 信号の種類
- 信号の意味
- 赤色の灯火の点滅
- 一 歩行者は、他の交通に注意して進行することができること。
二 車両等は、停止位置において一時停止しなければならないこと。
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※一部抜粋
松居英二
まつい・えいじ 弁護士。(公財)日弁連交通事故相談センターの委員・相談員として交通事故に関する法律相談、損害賠償額算定基準の作成などに参加。「JAF Mate」誌では2004年から2017年まで「クルマ生活Q&A」の法律相談を担当。
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