監修=埼玉県警察本部交通部交通総務課安全対策係/文=八百山ゆーすけ/イラスト=田中 斉

これも違反? 間違い探し&内容を確認しておきたいこの交通違反

白バイ隊員が教える! うっかりやりがち交通違反クイズ【後編】

後編のPart.2とPart.3では、珍しい違反やわかりにくい違反をピックアップ。埼玉県警の元白バイ隊員にじっくりと解説していただきました。

Part.2 イラストに潜む「思わぬ違反」を見つけよう!

うっかりやりがち交通違反クイズPart.2では、なじみのない違反や違反名からでは内容がわかりにくいものをご紹介します。イラストの中から違反(間違い探し)を見つけましょう。紛らわしい“ひっかけ”も混ざっているので、注意して解いてください。

【Q1】

大雨が降った翌日、山道を2台のクルマが走行しています。イラストには違反が1つあります。見つけられますか?

泥はねをかけられる人物

【Q1】
答:歩行者に泥しぶきをかけている車(泥はね運転)

雨の日や雨上がりにできた水たまりなどを通るときに、水しぶきを上げたり泥を巻き上げたりして、歩行者などにかけてしまうと「泥はね運転」(※10)になります。近年は道路の舗装が整備され、泥をはね上げるようなことは少なくなりましたが、雨が強いときや路肩の水たまりなどを通るときには、徐行するなどして歩行者や道路に面した建物などに水しぶきがかからないように注意しましょう。
「警笛鳴らせ」は山間部の見通しが悪い道路に設置されている珍しい標識です。この標識がある場所では、クラクションを鳴らさなければなりません。
※10 泥はね運転(第71条第1号)

【Q2】

今日は休日。ペットを連れて近くのショッピングモールへ買い物に行きました。大きなぬいぐるみを買って後部座席になんとか収納。日差しが強いときは、大きな布を窓にかけて日よけに使うと便利! イラスト内に違反が2つ。見つけてみましょう。

車内でペットを膝に乗せて運転する男性

【Q2】
答:ペットを膝の上に乗せて運転するドライバー、日よけのために布を窓ガラスにかける女性(乗車積載方法違反)

ドライバーはもちろん、同乗者も含めて、座席や荷物を載せる場所と定められたところ以外に乗ったり、荷物を載せてはいけません(※11)。たとえばドライバーの膝の上にイヌやネコといったペットを乗せて運転するのは、ハンドルやその他の操作を妨げてしまうので違反です。また、助手席の女性のようにカーテンや日よけをフロントウインドーやサイドウインドーに取り付け、視界を妨げる行為も乗車積載方法違反。助手席に大きな鉢植えの植物などを置いてサイドミラーが見えなくなる場合も同様の違反に該当するのでやめましょう。
後部座席の大きなぬいぐるみは、ドアミラーの視界を完全には妨げていないので積載方法違反には当たりません。
※11 乗車積載方法違反(第55条第1項、第2項)

Part.3 内容を確認しておきたいこの交通違反

最後のPart.3は、名称から内容がイメージしにくい違反を4つピックアップしてご紹介。埼玉県警の元白バイ隊員がやさしく解説してくれました。特に高速道路は、一般道路と比べて独特の交通ルールがあるため、ふだん遠出をしないドライバーは高速道路の項目を要チェック。うっかり違反をしないよう、知識を身に付けましょう。

幼児等通行妨害(第71条第2号)

違反の名前のとおり監護者が付き添わない幼児や児童のそばを通るときに、一時停止または徐行せずに走行して幼児や児童の通行を妨げると違反になります。大人と一緒に歩いていない子供は予測できない動きをすることがあるため、そばを通るときには十分注意して徐行、もしくは一時停止しましょう。また、この違反の対象となるのは幼児や児童だけでなく、車いすに乗った人や耳の聞こえない人、白杖(はくじょう)を手にしていたり盲導犬を連れたりした目の見えない人、といった体の不自由な人も含まれます。そばを通るときには一時停止や徐行をする必要があります。

高速自動車国道等運転者遵守事項違反(第75条の10)

高速自動車国道など、いわゆる高速道路を走っているときに、ガス欠を起こしたり積み荷を落としたりすると、この違反となります。“遵守事項”とは、高速道路に乗る前に、あらかじめ燃料や冷却水、オイルの量を点検するほか、積み荷の状態を確認しておく義務のこと。点検していないことでガス欠や冷却水、オイル量の不足による故障が起こり立ち往生したり、積み荷を路上に落下させたりすることは、高速道路の場合、多くのクルマが速いスピードで走っているため大変危険です。

交差点右左折方法違反(第34条)

交差点などで左折する際、一度軽くハンドルを右に切ってから左に切り、大回りするように走るドライバーがいますが、これは交差点右左折方法違反です。左折時には、あらかじめその前からできる限り道路の左端に寄って、徐行しながら曲がらなければなりません。反対に右折時には、あらかじめその前からできる限り道路の中央に寄り、交差点の中心の直近の内側を徐行して曲がる必要があります。右折のときに交差点の右手前をショートカットするように曲がるのも、やはり違反です。

本線車道出入方法違反(第75条の7)

高速道路や自動車専用道路のように本線にランプウェイが接続する道路で、本線に入る場合に前のクルマが遅いからと、ゼブラゾーンの上を走りながらさっさと本線に乗ってしまうのは違反です。本線に入る場合は加速車線、本線から出る場合は減速車線を走らなければならないとされていて、ゼブラゾーンの上を走ることは加速車線、減速車線を正しく走っていないということから違反に当たります。

JAFが推奨する思いやりのある運転社会

うっかりやりがち交通違反クイズ【前編】のPart.1は、こちら。

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!