高齢ドライバーのヒヤリハット

車の陰に車ありの教訓

シニア世代の思い込み運転を考える
2022.09.16

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

2022.09.16

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

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高齢者の運転に詳しい専門家が、高齢ドライバーにありがちな思い込み運転やヒヤリハット体験を、同じ高齢者の立場からわかりやすく解説するこのコラム。今回は、薄暗い駐車場でバックした際、出てきた車を見落とした話。多くの車が止まっている駐車場では、1台出てきたからと安心してバックしてはいけない。

薄暗い駐車場で、黒い車を見落とす

雨模様の日に初めて行った2階建ての狭い駐車場。繁華街にあり満車状態に近い。通路が極端に狭く、1台が通れる幅しかない。入って少し行くと、左の通路奥から車が1台出てきた。

そのままでは出口へ向かう通路を塞ぐ形になるので、少し前に出てやり過ごした。その車の空いたスペースには通路をバックで向かうしかなく、狭いエリアで悪戦苦闘。切り返しを何度もしてバックを始めた。

この駐車場、2階建てながら床材が網目状の簡易なもので、1階であっても雨露が落ちてくる。天気のせいもあり薄暗い。車が出た安心感もあり、後方確認はバックミラーのチラ見程度だった。バックしようとアクセルを少し踏んだとき、後方から「ブォン!」と大きなホーン。「エッ!」と驚いてバックミラーを見ると、そこには黒い小型車がいた。こちらが切り返しをしている間に、別のスペースからもう1台車が出てきていたらしい。

1台が出たことで、もう1台出てくるとは思いもしなかった。老いの思い込みと言われても仕方がないが、間が悪いでは済まされない危うさではあった。やはり、バック時はどんな場合でも、何もないと思い込まず、しっかり確認することを今後の教訓とした。

指をさす男性

駐車場では、続けて出てくる車があるので注意。

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