高齢ドライバーのヒヤリハット

危険予測の老化対策にドライブレコーダー

シニア世代の思い込み運転を考える
2022.08.16

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

2022.08.16

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

高齢者の運転に詳しい専門家が、高齢ドライバーにありがちな思い込み運転やヒヤリハット体験を、同じ高齢者の立場からわかりやすく解説するこのコラム。今回は、前を走る車から気づいた危険予測能力を維持する方法の話。一例として挙げたドライブレコーダーなら、自分の運転を客観的に見直すことができるので有効だ。

前車が自転車の動きを予測できず、はみ出す!

狭い歩道を高齢者の自転車がフラフラしながら走っていた。前方に歩行者が現れた。ちょうどそこにガードレールの切れ目があり、これまでの経験から、その自転車が車道側に下りてくるなと予測できた。

だが、前の車はまったく予想していなかったようだ。自転車が車道に出てきたことに驚いた様子で、慌てて大きくハンドルを切り、センターラインをはみ出し、対向車に急ブレーキを踏ませる結果となった。前の車のドライバーはこちらと同年輩だった。

JAF Mate誌や本Webサイトに掲載されている「危険予知」のページに採用されそうなシチュエーションだったが、危険の予測能力が問われる場面でもあった。運転の危険、安全を考えるとき、こうした運転時の周りを見る“目力(めぢから)”と、次に起きるであろう“危険を予測する能力”をどう維持するのか。ここに老化という衰えは起こるのか。自分自身も含めて常に運転能力を客観的に問うために、何か評価軸があればと考える。

一つのヒントは、ドライブレコーダーだろうか。運転中に何かヒヤリやハットしたとき、それを結果オーライで終わらせずにドライブレコーダーで見直し、自身の危険予測能力の検証を続ける。正直、面倒ではあるが、長く運転を続けるためには大切なことに思える。

指をさす男性

ヒヤリハット体験があったら、ドライブレコーダーで運転を見直そう。

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