高齢ドライバーのヒヤリハット

歩行者に気を取られ、バイクを…

シニア世代の思い込み運転を考える
2022.06.23

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

2022.06.23

文=岩越和紀(NPO法人高齢者安全運転支援研究会・理事長)/イラスト=平尾直子

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高齢者の運転に詳しい専門家が、高齢ドライバーにありがちな思い込み運転やヒヤリハット体験を、同じ高齢者の立場からわかりやすく解説するこのコラム。今回は、左折時に車道にはみ出す歩行者ばかり気にしてヒヤッとした話。路地から右左折する際は、左右偏りなく注意することが基本だ。

タクシー待ちの歩行者が車道にはみ出す

狭い生活道路が交差する信号のない交差点、こちら側には一時停止の標識はない。左折するのだが、左角に歩行者が立っていた。歩道がなく、タクシーを待っているようで、車道側に出ている。近づくと後ろに下がるが、まだかなり車道に出っ張ったままだ。このため、あまり左に寄り切れず、左折の態勢に入った。

時間は夕方、曲がりかかったところで、それまで建物に隠れていた夕方の低い光が一気に瞳を刺す。一瞬目がくらむ、と同時にけたたましい二輪車のブレーキ音が響いた。右から交差点に突っ込んでくる宅配の二輪車だった。こちらも急ブレーキとなった。

スーパーマーケットに買い物に出かけた帰りの出来事だ。危ない歩行者の立ち位置に、少し苛立ち、低く差し込んでくる日差しに気を取られた。日常の運転で何度も通る交差点。これまで何千回と通ったところながら、死角が多く、いつもは左右の確認を忘れず慎重に運転していた交差点だ。

気持ちを乱される状況が何か一つでも起こると、この場合は歩行者の立ち位置だが、その危険に意識が集中してしまうあまり、右側への注意がおろそかになっていた。運転中の平常心、いつも心掛けているつもりながら、場面場面で気持ちが乱され、注意が散漫になる。高齢ゆえなのかと自分の運転の質を問う。

指をさす男性

気持ちの乱れたときほど、平常心を思い出す。

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