にこやかに微笑む富田鈴花さん
取材・文=平辻哲也(ENCOUNT)/ 撮影=荒川祐史/ ヘアメイク==くつみ綾音/ スタイリスト=SHIKI

富田鈴花、愛車 MINI Cooper S と満喫するカーライフ。夢は「自分のガレージで2台持ち」

名前の由来は鈴鹿サーキット「クルマは身近すぎる存在」

日向坂46を卒業し、現在は俳優、タレントとして活動する富田鈴花さん。その名前からしてクルマと深い縁があります。F1好きだったお母さまの影響で鈴鹿サーキットにちなんで名付けられ、幼い頃から家族での移動はいつもクルマ。21歳で念願の普通自動車免許を取得すると、初めての愛車にはスズキ・ジムニー シエラを選びました。そして現在は2台目のMINIで、仕事がない日はほぼ毎日運転するほどカーライフを満喫中。クルマの中だからこそ話せる家族との時間、クルマがあったから始められた乗馬、そしていつかかなえたい「2台持ち」の夢まで、たっぷりと語っていただきました。

目次

初愛車はスズキ・ジムニー シエラ
「最初の一台は国産車に乗りたいというこだわりが」

窓を眺める富田鈴花さん

階段に腰をかけ、こちらを向く富田鈴花さん

富田鈴花さんの上目遣い

──「鈴花」というお名前からして、クルマと縁がありますね。

そうなんです。母がアイルトン・セナさんやF1が好きで。私には兄が2人いるんですけど、兄が生まれるときに「すずか」という名前を付けようと思っていたら男の子だったので、女の子の私に「鈴花」が回ってきました。

──鈴鹿サーキットにちなんだ名前なんですね。幼い頃からクルマも身近な存在でしたか?

身近すぎる存在でした。母が運転大好きなので、どこへ行くにもクルマ。父はそこまででもないんですけど(笑)。神奈川から大阪まで家族5人でクルマで行くのが普通だったので、小さい頃は新幹線にほとんど乗ったことがなかったです。

──ご家族のクルマは何だったのでしょうか?

当時は日産・セレナでした。家族が5人いると、乗るクルマも限られてきますから、まさにファミリーカーでしたね。

──ご自身が免許を取ったのは21歳のときですね。

そうですね。もともとNEXCO中日本さんの高速道路が好きで、みちまるくんも好きで。「高速道路が好き」「クルマが好き」と言っていたら、少しずつクルマのお仕事もいただけるようになりました。当時は日向坂46に在籍していて、私は「お仕事にもつなげたい」という気持ちがあったので、マネージャーさんとも相談をして、取ることができました。

──免許はAT限定ですか?

はい、AT限定です。サーキットのお仕事ではマニュアル操作を体験させていただいたこともありますけど、免許自体はAT限定です。

──最初の愛車がスズキ・ジムニー シエラ。決め手は何だったのでしょうか。

ビジュアルですね。一目惚れでした。YouTubeの企画で何台も見に行ったんですけど、実は一番最初に見たときから、かなり心はジムニーに決まっていたんです。ゴツゴツしているけど、ちょっとミニカーっぽい感じもあって、小回りも利く。四駆らしいクルマに乗りたいという思いもありました。ジープも好きなんですけど、最初の一台は国産車に乗りたいというこだわりもあって選びました。

──ジムニー シエラでは遠出もしましたか?

静岡へ行ったり、母と大阪まで行ったりしました。大阪には、観光と「遠くまで走りたい」という目的もあって、母と一緒に行きました。

──今度は富田さんがお母さまを乗せてあげる側になったわけですね。

今まで母には何万km、何十万kmと運転してもらったんだろうと思うので、恩返しではないですが、運転してもらった分を今後の人生で少しずつ返していきたい気持ちがあります。最近は実家までクルマで行って、そこから横浜方面に出かけたりして、母を乗せることも増えました。

──家で話すのと、クルマの中で話すのは違いますか?

まったく違います。やっぱり本音が話しやすいんですよね。家族でも友達でも、助手席と運転席の関係性になった瞬間に、なんかしゃべりやすくなるんです。悩みごとも「今、自分はこう思っているんだよね」って自然に話せる。そういう空間であることも、私がクルマを好きな理由の一つだと思います。

──忙しいと、プライベートで乗る時間はあまりないのかなと思っていました。

いや、すごくあります! 仕事がない日は、ほぼ毎日乗っています。仕事でも「クルマで来ていいよ」という現場なら、できればクルマで行きたいです。部屋からそのまま仕事場につながっているような感覚があるんですよね。

──ジムニー シエラにはどのくらい乗りましたか?

2年半くらいです。ただ、走行距離は1万kmに行く前に乗り替えました。アイドルだったときに買ったので、万が一、何かあって周りに迷惑をかけてしまったら、という気持ちが強かったんです。メンバーもいましたから、思い切り乗るという感じではなかったですね。今も安全に運転しなければという気持ちは変わりません。

──かなり大切に乗っていたそうですね。

すごく大切にしていました。洗車もちゃんと手洗いしてもらっていました。洗車機はちょっと怖くて入れられなかったんです。傷が付くのが嫌で(笑)。手放すときも、かなりきれいな状態だったと思います。

MINI Cooper S はほぼ即決
「人生の中でいろいろな愛車を増やしていけたら」

ベンチに座る富田鈴花さん

富田鈴花さんの横顔

オブジェクトの陰から可愛らしく顔を出す富田鈴花さん

視線を外す富田鈴花さんのアップ

こちらを振り向く富田鈴花さん

──そして2台目へ。今の愛車を初めて明かしていただけるそうですね。

はい。乗り替えたことは言っていたんですけど、車種はまだ言っていませんでした。MINI Cooper Sに乗っています。

──MINIを選んだ理由は?

ずっとMINIに乗りたいという憧れがありました。本当はジムニー シエラとの2台持ちも考えたんですけど、もとから愛車遍歴を作りたくて2年ほどで乗り替えようと考えていたことと、都内で2台を維持するのは少し負担が大きかったので、泣く泣くジムニーを手放しました。今度は車高の低いクルマにも一度乗ってみたいと思って、MINIのディーラーへ行きました。2回くらい見に行って決めたので、これも割と即決に近かったですね。見た目が本当にかわいくて、あまり人と被らない感じも気に入りました。

──走りはいかがですか?

めちゃくちゃ楽しいです。ジムニーとは全然違います。軽くアクセルを踏んだだけでもスッと進む感じがありますし、ゴーカート・モードなど、走りの感覚を変えられるモードもあります。街中では穏やかに走れますし、高速道路でも乗りやすい。MINIって、こんなに走るのが楽しいクルマなんだと思いました。

──ジムニー シエラから乗り替えると、目線の高さもかなり変わりますね。

変わりますね。MINIには地を這うように走る楽しさがありますし、ジムニーは目線が高くて開放的な感じがある。どちらにも違う良さがあります。こうやって、人生の中でいろいろな愛車を増やしていけたらいいなと思っています。

──MINIを買って最初の遠出は?

八ヶ岳です。ミュージカルでご一緒した大竹しのぶさんが八ヶ岳高原音楽堂でライブをやられていたので、「お邪魔します」と、母と2人でドライブして見に行きました。

──本当にお母さまとはよく出かけるんですね。

しょっちゅうです。家のクルマに乗ったり、私のクルマに乗せたりしています。今のMINIを見たときも、「かわいいね。やっぱりかわいいね」って言っていました(笑)。

──クルマ関係のお仕事も増えていますね。

サーキットでリポートをさせていただいたり、クルマ関連の取材を受けたりしています。私としては、もっとクルマのお仕事の幅を増やしていきたいです。

──谷口信輝さんとの企画では、ドリフトにも挑戦していました。かなり上手でした。

自分でもびっくりしました。あんなに一発でできるとは思わなかったので(笑)。あの時にやったのは定常円旋回というドリフトの基礎となる動きだったのですが、他にもいろんな種類のドリフトがあるみたいなんです。私はたまたま定常円旋回が得意だったのかもしれません。

──その時、耳の良さが役に立ったそうですね。

そうなんです。私、耳がかなり敏感で、相対音感があるんです。エンジン音を聞いて、「今、どのくらいアクセルを踏んでいるか」という感覚がわかったので、それが定常円旋回では生きた気がします。普段は人の声や外の音が気になりすぎて、耳が敏感なのがつらいと思うこともあったんですけど、クルマの運転に生きるなら、「まあ、いいか」と思えるようになりました(笑)。

──最近はMINIでどこへ出かけていますか?

兄に子供が生まれたので、甥っ子に会いに、週に2回くらいクルマで行っています。片道20分くらいなんですけど、電車だと駅まで行って、降りてからまた歩いて、ということになりますよね。クルマなら直接行けるので、やっぱり便利です。友達とは秋川渓谷にも行きました。

──秋川渓谷はクルマだと便利ですね。

本当にそうです。川のすぐそばまで行けますし、「クルマを持っていてよかった」と常々思います。もうカーライフは手放せません。そうだ、秋川渓谷へ行ったとき、JAFに入っていたおかげでマス釣りが300円引きになったんですよ! 「ラッキー!」と思いました(笑)。ありがとうございました。

──ちゃんとJAF会員優待を使っていただいていたんですね。

はい(笑)。その時に初めて、「こんなところでも使えるんだ」と思いました。まだ全部は使いこなせていないので、これからもっと探してみたいです。

──免許とクルマを手に入れて、生活そのものも変わりましたか?

変わりました。行動範囲が広がりましたし、何よりアクティブになりました。昔はアウトドアかインドアかと聞かれたら、結構インドアで、休みの日はあまり出かけたくないタイプだったんです。今は逆で、休みがあったら家にいるより外へ出たいです。

アイドル時代に苦労して取得した免許
「教習期限の3日前でギリギリでした」

自身のカーライフについて笑顔で語る富田鈴花さん

手を耳にかけ、ポーズをとる富田鈴花さん

驚き顔の富田鈴花さん

頬に手を当て、おちゃめな顔を見せる富田鈴花さん

──最近、乗馬も始めたそうですね。それもクルマがきっかけですか?

そうなんです。クルマがなかったら、この趣味は始められなかったと思います。乗馬クラブまではクルマで1時間半くらいかかるので、クルマがあることで趣味まで増えました。1月から始めて、半年くらいで乗馬5級のライセンスを取りました。まだ初心者ですが、自分で馬に合図を出したり、鞍を付けたりする基本を学びました。「人馬一体」という言葉を本当に身に染みて感じますね。

──乗馬を始めたきっかけはドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』だったそうですね。

そうです。もう超ミーハーです(笑)。ドラマを見て、馬の愛らしさや美しさを感じて、「乗ってみたい!」と思いました。簡単に始められる趣味ではないので、やるならちゃんとやろうと思って、道具も最初にそろえました。動物がすごく好きなので、自分には合いすぎる趣味だったなと思っています。

──俳優のお仕事にも生きそうですね。

いつか役に立てばいいな、と思っています。でも、「絶対に仕事につなげよう」と思って始めたわけではないんです。そういう意味では、初めて純粋に始めた趣味かもしれません。

──クルマを持ったことで、人とのつながりも増えましたか?

増えました。仕事の現場で芸人さんたちとクルマの話をすることも多いですし、「YouTubeのクルマを買う企画、見たよ」と言っていただくこともすごく多いです。同世代の女の子でクルマを持っている人は、私の周りではまだそんなに多くないので、年齢や性別を超えて話せるものになっていますね。

──ところで、免許はスムーズに取れたんですか?

全然です(笑)。教習期限の3日前に、ようやく終わりました。9か月の期限ギリギリです。あそこで落ちていたら、全部やり直しになっていた可能性もあったので、本当に危なかったですね。

──かなり忙しい時期だったかと思います。

グループ活動で本当に忙しい時期でした。仕事の合間に教習所へ通って、母が送り迎えしてくれたこともありました。でも、あの時取っておいて本当に良かったです。実際にお仕事にもつながりましたし、心からそう思います。

──お母さまとの関係も、クルマを通じてさらに深まったんですね。

そうですね。クルマを通して、より仲良くなった気がします。毎年、さらに仲良くなっています。

──今のMINIにはどのくらい乗っていますか?

1月に買って、買ったときが3900kmくらい。今が9000kmくらいなので、半年ほどで5000kmくらい走っています。ジムニーより乗っているペースは多いかもしれません。

──新しいMINIは運転支援機能もかなり充実していますね。

すごいです。もう機能がすごすぎて、人間がダメになっちゃうんじゃないかというくらい(笑)。前のジムニーにもクルーズコントロールはありましたけど、今のMINIには先行車との距離を見ながら走行をサポートしてくれる機能などもあります。それに、ほとんどの操作が真ん中の丸いディスプレイでできる。「クルマって、こんなに進んでいるんだ」と驚きました。

──ほかにも乗ってみたいクルマはありますか?

めちゃくちゃあります! MINIに乗り替える前は、マツダ・ロードスターとも迷っていました。でも2シーターなので、一台だけ持つにはちょっと悩んでしまって。2台持ちできるなら欲しいです。いつかはジープにも乗りたいですし、どこかでもう一度ジムニーにも戻りたい。4ドアになったジムニー ノマドも絶対乗りたいです!

──夢がどんどん広がりますね。

2台持ちしたいです。「言霊」なので言っておきます(笑)。仕事をもっと増やして、2台持ちして、自分のガレージが欲しいです。クルマって、移動するためだけのものじゃないと思うんです。母や友達と話せる場所になったり、新しい趣味を始めるきっかけになったり、仕事で新しい人とつながったりする。これからもクルマによって、自分の世界がどんどん広がっていったらいいなと思います。

階段に腰をかけ、こちらを見つめる富田鈴花さん

富田鈴花さんがドライブで聴きたい5曲

  • aiko「雲は白リンゴは赤」…aikoさんの曲は、一緒に口ずさみたくなる曲がすごく多いんです。「雲は白リンゴは赤」はノリノリで、クルマの中で一人で熱唱するのにぴったり。ドライブレコーダーには歌声が全部録音されていると思いますけど(笑)。
  • スピッツ「青い車」…自分が青いクルマに乗っているわけではないんですけど(笑)。風を切ってドライブしたいときはスピッツさんですね。今年の私のラッキーカラーも薄い青なので、今のテーマソングみたいな感じです。
  • サザンオールスターズ「真夏の果実」…私が生まれる前の曲ですが、世代を超えて愛されている曲を聴くのが好きなんです。母とドライブするときも、運転する人に合わせた音楽を流すのが助手席の役目だと思っています。
  • 玉置浩二「ファンファーレ」…ドラマ『ザ・ロイヤルファミリー』の主題歌で、乗馬へ行くときによく聴いていました。朝、家を出て、一番最初にこの曲を流して乗馬へ向かうのが日課になっていました。
  • 井上陽水・安全地帯「夏の終りのハーモニー」…井上陽水さんと玉置浩二さんの歌声が本当に好きです。ドライブでも聴きたい、大好きな一曲です。

(クリックすると、音楽配信サービスSpotifyで楽曲の一部を試聴できます。)

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サインを持つ富田鈴花さん

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富田 鈴花

とみた・すずか 2001年1月18日、神奈川県生まれ。2017年、けやき坂46(現・日向坂46)の2期生としてデビュー。2025年8月に日向坂46を卒業し、2026年4月からTRUSTARに所属。現在は俳優、タレントとして幅広く活動している。名前は、F1好きの母が鈴鹿サーキットにちなんで命名。趣味はドライブ、高速道路巡り、乗馬。乗馬5級ライセンスを持ち、特技は歌、ギター、ピアノ。

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