背中を丸めた運転姿勢による背中の痛みは、みぞおち近くの腹筋を刺激して解消!
運転疲れに効く簡単エクササイズ
筋肉のコリ「トリガーポイント」をほぐし体調を整える
今月は、「トリガーポイント」と呼ばれる筋肉のコリを刺激することで、運転によって引き起こされる不快感を解消する方法をご紹介します。トリガーポイントとは、特定の筋肉の使い過ぎなどにより発生する、筋肉を指で押したときに感じる筋肉のしこりのことで、手足のしびれや腰痛、肩こり、頭痛などを引き起こす原因になります。
トリガーポイントができると、関連痛(放散痛)といってそのポイント以外の場所に痛みやしびれ、コリや不快感などの症状が出ます。トリガーポイントを緩めることで、関連するさまざまな不調が緩和して体調が整います。
背中の不快感を引き起こすトリガーポイントは「腹筋」
今回ご紹介するのは、背中の中でも肩甲骨と腰の間あたりの中背部にあたる部分の不快感、痛みなどを引き起こすトリガーポイントです。運転中は背中が丸くなり腕が前に出ているため、シートとハンドルの位置関係によっては、この中背部に不快感やハリを感じることがあります。
中背部のトリガーポイントは「腹筋」、その中でも肋骨やみぞおちに近い位置に形成されます。
みぞおち近くの「腹筋」にあるトリガーポイント
背中の痛みや不快感を解消するトリガーポイント
息を吐いて、おなか周りの力を抜きリラックスした状態で、写真のように指でみぞおちを押さえ、気持ちいいくらいの強さの圧をかけましょう。このとき胸を張る必要はありません。
刺激を強くしたい方は、力の強い親指を使ったり、トリガーポイントを押さえたまま身体を前に倒し、少し指をみぞおちの裏に入り込ませるようにしましょう。
背中は腰や肩などと比べると不快感や痛みが出るケースが少ない部位ですが、非常に大切な部分ですので、不快感や痛みを感じたらぜひお試しください。
- ※トリガーポイントの周辺に外傷がある方は、行わないようにしてください。

藤田英継
ふじた・ひでつぐ トレーナー。表参道のパーソナルトレーニングジム、evergreen代表。東京大学大学院で身体運動科学を学び、トレーニングと脂肪や糖質の代謝、遺伝子、ホルモン、細胞レベルでのカラダ作りのエキスパートとして活動する。これまでに延べ1万人以上のセッションを経験。
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