エクササイズ

シートに座ったままの姿勢で衰えがちな腹筋を刺激して、疲労や腰痛の原因を解消!

運転疲れに効く簡単エクササイズ

藤田英継
2023.11.22

撮影=小林大介/衣装=すべて本人私物

2023.11.22

撮影=小林大介/衣装=すべて本人私物

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車の運転中はシートに体を預けているため、腹筋や背筋が衰えがちになります。腹筋が衰えると疲労や腰痛の原因にもなるため、適度なエクササイズを行い腰痛を予防しましょう。今回はペア(2人)で行い、特に脇腹の筋肉に負荷をかけるエクササイズをご紹介します。ペアで行うことで、ダンベルなどのように負荷をかけるツールがなくても効果的に刺激を加えることができます。

車の運転で筋力が衰えがちな腹筋を鍛える
「アンチローテーション・トランク・ホールド」

人間が立ったり歩いたりしているときには、腹筋や背筋がバランスを取りながら活動しています。ところが、運転中はシートに体を預けているため腹筋や背筋の動きが少なくなります。この状態が長く続くとどんどん筋力が弱くなり、日常生活で正しく背骨を支えられなくなり、疲労や腰痛などの原因となります。

「アンチローテーション・トランク・ホールド」スタート姿勢

「アンチローテーション・トランク・ホールド」スタート姿勢

エクササイズをする人は椅子に腰かけ、背筋を伸ばして良い姿勢を作り、両腕を前に伸ばして手のひらを合わせます。負荷をかける人(パートナー)は、エクササイズを行う人の手の外側に両手を添えます。

椅子を使わずアンチローテーション・トランク・ホールドを行っている様子

パートナーは、エクササイズを行う人の手を左右に押すことで負荷をかけます。エクササイズを行う人は、押されている手が体の中央からずれたり、上半身が回ってしまわないように耐えましょう。

パートナーは時々押す方向を変えたり、力を緩めたりフェイントをかけることでわざとバランスを崩してあげてください。エクササイズを行う人は、それらに対応して中心軸をキープしながら手の位置がずれないように頑張ります。

このエクササイズに、特に決まった回数や時間はありません。コミュニケーションを取りながら、けがのない範囲で行ってください。また、写真のように両足を前後に開いて腰を落とした姿勢で行うと、さらに負荷を高めることができます。

  • お腹や腰などに痛みやけが、持病のある方は無理に行わないでください。

藤田英継

ふじた・ひでつぐ トレーナー。表参道のパーソナルトレーニングジム、evergreen代表。東京大学大学院で身体運動科学を学び、トレーニングと脂肪や糖質の代謝、遺伝子、ホルモン、細胞レベルでのカラダ作りのエキスパートとして活動する。これまでに延べ1万人以上のセッションを経験。

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