撮影=小林大介 / 衣装=すべて本人私物

縮んだ筋肉を伸ばし肩こりに効果アリの大胸筋ストレッチ

運転疲れに効く簡単エクササイズ
藤田英継

ドライバーによく見られる巻き肩姿勢

肩が前に出たいわゆる「巻き肩※1」姿勢は、肩こりを引き起こす悪い姿勢の代表的なもの。長時間腕を前に出してハンドルを持つ姿勢によって、この巻き肩姿勢が常態化したドライバーの場合、肩こりに悩むのは避けられないことなのです。

  • 1:巻き肩とは、本来なら左右の耳を結ぶ直線上にあるはずの肩が、耳よりも前方に出ている状態。

しなやかな大胸筋が巻き肩姿勢を予防する

巻き肩の予防と改善のためには、肩を内側と前方に引っ張る「大胸筋」の柔軟性が大切です。今回は、簡単にできる大胸筋のストレッチをご紹介します。休憩中や運転後など肩こりが気になったときにこまめに行いましょう。

大胸筋ストレッチ

壁の横に立ち、右腕を壁にくっつける男性

立った姿勢で肘を肩と同じ高さまで上げ、肘を直角に曲げた形(写真参照)を作り、指先から肘の内側を、壁や柱に当てて固定します。このとき、体は壁や柱のほうを向いた状態です。

右腕を壁にくっつけ、じっくりとストレッチする男性

肩の関節を軸にして、指先から肩が動かないように気を付けながら、固定されている腕と反対方向に身体全体で振り向きます。
胸の筋肉(大胸筋)にイタ気持ちいいくらいの伸びを感じながら、その姿勢を保ちます。
強く伸ばしすぎると痛みが残るので、適度に伸ばしましょう。呼吸を止めずに、左右ともに20~30秒ほどじっくりと伸ばします。

  • 肩周りに痛みのある方は、無理に行わないでください。

藤田英継

ふじた・ひでつぐ トレーナー。表参道のパーソナルトレーニングジム、evergreen代表。東京大学大学院で身体運動科学を学び、トレーニングと脂肪や糖質の代謝、遺伝子、ホルモン、細胞レベルでのカラダ作りのエキスパートとして活動する。これまでに延べ1万人以上のセッションを経験。

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!