文=ヒャダイン / イラスト=大山功一

淡路島デイトリップ! BBQにビーチでお昼寝の癒やされドライブ

適当旅の極み! ドライブ愛を再確認した淡路島の休日
ヒャダイン

仕事がぽっかり空いた日、ヒャダインさんが向かったのは大阪から1時間半で行ける淡路島。明石海峡大橋から海沿いをドライブしてビーチでお昼寝と、島の空気を満喫した模様。ドライブの醍醐味にも言及します!

目次

行き先は淡路島に決定! 明石海峡大橋をドライブ

こないだ仕事の関係で一日まるっと大阪でオフがありました。天気も素晴らしく気温もまろやかで、これはもうどこかにドライブだろうとカーシェアのアプリを立ち上げ、とりあえず18時まで車をレンタルして適当旅のスタートですin関西。

レンタカー、ヤリス

安心安定のヤリス号

さてどこに行こうか。晴れているしドライブならではのところに行きたい。そうなったら橋でしょ。大きい橋をドライブするの好きなんですよね。東京では用もないのにレインボーブリッジや東京ゲートブリッジとか行っちゃうんですよ。ということで明石海峡大橋に決定! すなわち目的地は淡路島です。

関西出身なのに淡路島ってあんまり行ったことなかったよなあ、なんて思いながらエンジンスタート。BGMは地元大阪のABCラジオです。晴天の大阪の街を「上沼恵美子のこころ晴天」を聞きながら突っ走ります。えみちゃんがずっと元旦那の愚痴を言っている。京都への夫婦旅行がいかに苦しく地獄だったか、を臨場感あふれる表現とユーモアで語りかけてくれる。全然「こころ晴天」じゃないやんか、曇天やんなんて思いながら高速に乗り神戸方面へ。道もすいていてスイスイと明石海峡大橋へ到着、青空に吸い込まれるように橋を渡ります。少し窓を開けて潮風を感じたらなんという気持ちよさ。風の音でえみちゃんの愚痴(まだ続いている)は聞こえなくなったけどまあしゃあなし。ほどなく高速を降りて淡路島上陸、とりあえず風景のいいところで一枚写真を撮っておきました。

明石海峡大橋をバックに撮影

まさに晴天です

淡路島の南国ムードに誘われて…

しかしまったく土地勘のない淡路島、どちらに行けばいいかわからない。お昼時なので腹も減っている。しかし適当旅の醍醐味としてスマホで調べ物はしたくない。なので看板に「道の駅」と書いてあったのでとりあえず行ってみることにしました。レストランもありそうだし。

5分ほどで着いた道の駅、海鮮丼の店やレストランがたくさんあるようでいざ入ろうとしたら長蛇の列……。私、関西の朝の番組に出ていることもあり東京にいるときより顔バレが多いんですよね。せっかくの休暇に窮屈な思いしたくないので泣く泣く海鮮丼を諦めて車へ戻り、えみちゃんの次のトピック(これまた愚痴)を聴きながら西海岸のほうへ走ります。

徐々になんだか最近開発されたであろう施設が次々と出てきます。離島の田舎なイメージとは真逆のおしゃれ施設が続々と。そうだそうだ、大手企業が本社を淡路島に移転させて社員も引っ越しさせた、なんてニュースあったよな。その影響だよな、なんて思いながら走らせているとおしゃれトロピカルな施設を発見、とりあえず駐車場に止めて入ってみました。

淡路島の淡路町周辺

まるでハワイかLAか

目の前が瀬戸内海の水平線どーーんのロケーションにお土産屋さんからレストランからカフェまでたくさん。平日だということもあり人もまばら。こりゃいいやとレストランを探すと、なんと1人前で海鮮BBQができるお店を発見! 最高じゃないか、と入店、1人前をオーダーしました。

淡路島のシーフードBBQ

自撮りの下手さに泣ける

具材は名産のタコを中心としたシーフードはもちろん、淡路牛や淡路島たまねぎなど地元のものが豊富、アウトドアスペースで海を見ながらのBBQは最高で何度も「最高かよ」という細いため息をついたものです(ああ酒飲みたい、とは100回くらい思いましたが)。楽しくなっちゃって食欲倍増、淡路牛の追加までしてしっかりとシーサイドBBQを堪能しました。大阪から1時間半でこんな楽園に来られるなんてめっちゃええやん大阪人。

ローカルラジオを聴きながら洲本市へ移動

さて。腹も満たされたところで次はどこへ行こうか。本当に行くあてがない。とりあえず車に乗り込み適当旅リスタートです。西海岸を南下していると例の大企業による開発で洒落ているカフェやイタリアンなどが散見される。え、サンリオの施設まであるの? 全方位対応だな淡路島、だなんて思っていたらえみちゃんの番組が終了、ABCアナウンサー浦川さんがパーソナリティーの「ウラのウラまで浦川です」がスタート、アシスタントのすっとぼけ女性とのトムとジェリーのようなワチャワチャ掛け合いにニヤニヤしながらドライブは進みます。

お、高速道路入り口発見。とりあえず乗ってみよう。途中で「洲本」の文字を発見。有名な街だよね、という理由だけで洲本ICで高速を降りると「洲本温泉はこちら」という看板が。こりゃ誘われたな、と感じて目的地を温泉にしてドライブを続けます。ラジオからはウラウラのシニカルなMCがマシンガンのように放たれています。ああ、関西いいなあ。少し経つと「ようこそ洲本温泉へ」という少し寂れたアーチをくぐり温泉郷へ入ります。ああ、そうだそうだ。関西人なら誰でも歌える「ホテルニューアワジ」だ! デッカイ公園を発見、とりあえず入ってサウナの有無をスマホで確かめてみよう。

洲本温泉周辺の砂浜で

砂浜にスマホを刺してタイマー撮影

海岸で黄昏(たそがれ)てミニ・ミーとしばしの対話

ドカンと広がる瀬戸内海に砂浜、大浜公園最高やんけ。ポカポカしていたので半袖で砂浜ゴロンですわ。なんだかウトウトしてきたので目を閉じるとスーッと夢の中。日本の治安にバンザイ! としか言いようがないセキュリティの甘さで爆睡しました。小一時間して起床、「ああ。もうサウナも行かなくていいかも」。勝手なもんです。しばらく海を眺めて大阪に帰ることに。

洲本の高速入り口に入り車を飛ばしていたのですが、自分の中の自分(私はミニ・ミーと呼んでいます)が問いかける。「おい、このまま帰っていいのか。お前飯食って昼寝しただけだぞ」と。確かにな。なんだかもったいない気がしてもう一度西海岸へ行くことに。夕焼けの時間なので西の海はキレイでしょう。適当にバーガーショップでレモネードを買って黄昏です。

レモネードを飲みながら砂浜にて

映えますね〜

しかし私はレモネードを飲みながら気づいたのです。じーっとしてるの苦手なんだよなあ。人の往来もそこそこあり、カップルやファミリー層が独りでレモネードを飲む茶髪をのぞき込んでくる妄想。なんだかいたたまれない気持ちになりものの10分で退散、改めて大阪へ帰ることにしました。

最後はミニ・ミーのせいでグダってしまったのですが、帰りの車内、私はずっと幸福感に包まれていました。えみちゃんとウラウラのトーク、知らない島、おいしいご飯、昼寝。適当に動いただけでこんなたくさんの収穫がありました。ドライブ、って目的地も大切だけど運転すること自体が目的だったりもするんですよね。決して運転が「手段」ではない。改めて免許を持っていること、運転が好きなことに感謝して最高の休日を終えました。さあ次はどこに行こうかな。

ヒャダイン

音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。さまざまなアーティストに楽曲提供を行い、自身もタレントとして活動。「musicるTV」「久保みねヒャダこじらせナイト」「サウナを愛でたい」「おはよう朝日です」などテレビのレギュラー多数。

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