雨の沖縄アクティビティー！ ヒャダイン流おすすめ3選

9月、3連休で休みが取れそうなので仲の良い友達とどこか行かないか、と相談したところ沖縄に決定しまして、とはいえその友達が到着するのは、初日の遅い時刻、そして最終日も午前に帰らなきゃ、とのことなのでほぼ予定を決めず適当旅に決定！ 私は朝４時に起きて6時の便で沖縄入りです。しかしまあ台風シーズンに沖縄に行くというむちゃよ。案の定飛行機はディレイ（遅延）をし、9時半に那覇空港到着。週間天気では旅程すべて雨だったんですが、え？ 晴れてるじゃない。島の天気って難しいんだな。まあ晴れている時間は限られているから友人が来るまで一人で適当に楽しもうじゃないか。

レンタカーの手続きをしているときに観光案内を見ていると、空港近くに手軽に行ける「豊崎美らSUN（ちゅらさん）ビーチ」というところがある、と。ふむふむ。名前は陽キャだけど行ってみよう。20分ほどで到着すると名前のパリピ感からはちょっと遠いしっとり感のあるビーチで、屋根付きのベンチもあるナイス公園って感じ。それにしても海が奇麗すぎる。「海の色は空の色」なんて言われるけど、ほんとそれ。青空だから海も真っ青です。周りに誰もいないし、小屋で一人ぽ〜っとベンチに横になりながら海を眺めていました。北野映画だったら死んでいる瞬間ですよね。

しかし日陰とはいえ、暑い。最高気温32℃だというのに暑い。日差しの照り返しって強烈なのね。おなかも減ってきたのでどこかへ沖縄そばでも食べに行こうかと一瞬よぎったのですが、めんどい。ランチ探しキャンセル勢。さらにこの景色をもうちょっと見ていたかったので美らSUNビーチの中にあるレストランのテラスでハンバーガーを食べることにしました。めったにハンバーガーを食べない私がフレンチフライとコーラまで頼む、という。不良！ パリピ！ 11時開店ちょうどに入店して注文したハンバーガーのうまいことうまいこと。青い海を見られるのがこれで最後だと思うと景色もさらに美しく映ります。

さてまだ友人のフライトまで時間があるぞ。ここは一つおしゃれなカフェでも行くか、とGoogleで「沖縄 カフェ おしゃれ」と検索。あんまり知性を感じない検索ワードにもGoogleは対応してくれて20店舗も候補を出してくれました。その中でビーチすぐそばでカフェが楽しめるという「BANTA CAFE」に行くことに。読谷村（よみたんそん）でちょっと遠いから高速道路でびゅびゅんとな。まだ晴れているし気分がいいものだ。カーナビどおりに進んでいくと私にある疑念が生まれてきました。「あれ、この道、来たことあるぞ……」。どんどん車は「星のや 沖縄」のほうに進んでいきます。そうだ。フジテレビの「千葉ヒャダこじらせ男子旅」で千葉雄大くんと行ったところじゃん。なんでサイトを見たときに気が付かなかったのだろう。斜め読みしている証拠だよな。まあ来たからには楽しもう。外国人観光客の中、なんとか飲み物を購入、ビーチサイドの木陰、砂の上に座ってチルタイムを楽しんでいました。イヤホンから流れる「杉山清貴&オメガトライブ」も最高に合う。いいねいいね。

そんなこんなで時間が過ぎ友達を空港でピックアップして夕方。案の定雨が降ってきました。すまんな友達、晴れの沖縄は私がすべて堪能した。オリオンビールをホテルで飲みながら作戦会議です。明日何しよう。完全に雨なのでシュノーケリングは諦めよう。なぜなら空の色は海の色だから。そこで以前やって楽しかったバギー探検を思い出し、那覇のホテルから近い糸満（いとまん）でのジャングルツアーに決定。とりあえず今日は飲もうぜ！ 5軒ハシゴして午前2時に就寝。

翌日、二日酔いになることもなく快適に起床、どしゃぶりの空を室内から見ながらダラダラと午前の時間をむさぼりました。こういう適当さをシェアできる友達がいるのは本当にありがたい。そしてランチでイカスミ汁を食べていざ糸満でバギー。雨は降っていたけど基本ジャングルの中だから傘になってくれてあまり濡れず。それどころかたくさん水たまりができていてスプラッシュ感が最高です。服もシャツから靴下まで貸してくれるという至れり尽くせりなので汚れてもまったく気になりません。バギーの爽快感もさることながら、ガジュマルを中心とした木々の美しさに息をのみます。人が入れないような奥のほうにもバギーだから進入できて、海だけではない沖縄の美しさを堪能しました。

しっかり森を堪能した後はやはり海も行きたい。どしゃぶりの中ビーチの看板が見えたのでハンドルを切って駐車、傘をさしてちょっと歩いてみます。うーん。昨日見た海と同じ海とは思えない。なんだかおしゃれな看板があったから写真を撮ってみたものの、とっとと退散。部屋帰って酒でも飲もうぜ。

バギーのときに虫刺されのスプレーを全身に振りまいたのがベタベタするので、近隣の温浴施設に行きサウナにも入り奇麗さっぱり。途中で適当に道の駅にも寄って野菜を爆買い、ちょっと早めにホテルに戻りラウンジで３杯ほどひっかけて夜の街へ。え？ 沖縄に来たのにほとんどアクティビティーしてないじゃん。いやいや、それでいいんだよ。もとを取る気持ちでしゃかりきにあれもこれも、とやる年代は終わったんだよ。自分が、そして友達が楽しいと思えるペースで適当にやるのがいいんだよ。体も疲れないし。おかげさまでピンピンのまま飲み屋を6軒ハシゴ、今度は午前3時に就寝と相成りました。雨でも不機嫌にならず楽しめる自分のメンタリティーに成長を感じましたし、同じ感覚で楽しんでくれる友人に出会えたことが何よりの宝だなあと改めて思いました。「どこに行くか」ではなくて「誰と行くか」。これだよなあとしみじみしました。まあちょっと飲みすぎたからしばらく断酒しなきゃだけどな！

ヒャダイン

音楽クリエイター。1980年大阪府生まれ。本名 前山田健一。3歳でピアノを始め、音楽キャリアをスタート。京都大学卒業後、本格的な作家活動を開始。さまざまなアーティストに楽曲提供を行い、自身もタレントとして活動。「musicるTV」「久保みねヒャダこじらせナイト」「サウナを愛でたい」「おはよう朝日です」などテレビのレギュラー多数。