安東弘樹の運転履歴書

走行距離は地球37周分!? 車に人生を捧げるアナウンサー安東弘樹のカーライフとは?

安東弘樹
2023.04.17
2023.04.17
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2023年4月から連載を開始した、フリーアナウンサー安東弘樹さんのクルマにまつわるエッセー。初回は、本人自ら「常軌を逸した」と言うほど、クルマ大好き人間になった安東さんの誕生秘話に迫ります。

3歳から筋金入りのクルマ好き!?

JAF Mate Online読者の皆様、初めまして。今月からエッセーを書かせていただきます私、元TBSで、現在はフリーランスでアナウンサーをしております、安東弘樹と申します。なぜ、JAF Mate Onlineに寄稿することになったかを含め、最初に自己紹介をさせていただきます。

TBSアナウンサー時代の安東弘樹さん

TBSアナウンサー時代の安東さん。

私は50歳からフリーランスになったのですが、TBSの社員時代から日本カー・オブ・ザ・イヤー(以下COTY)の選考委員を拝命しております。そもそも、そのきっかけが、ある雑誌で「日本におけるクルマ離れの原因」について話す機会があり、その記事を読んでくださった、ジャーナリストの方々の目に留まり、さらにその中の一人とお仕事をご一緒する機会に恵まれ、COTYの選考委員に推薦していただいた、という経緯でございます。
ちなみに物心がついた3歳から筋金入り? のクルマ好き。

子どもの頃から欲しがる本やおもちゃもクルマに関わるものだけで、部活や他の団体で野球、弓道に打ち込んだ中学、高校時代には小休止、といった感じになりましたが、運転免許を取得した大学時代は部活と並行して、ついにおもちゃから本物のクルマに乗るようになり、ここから本格的にクルマにのめりこんでいくことになりました。

学生時代からクルマのローンが途切れない生活!?

最初に買ったのは5年落ちの48万円の中古車。48回ローンで買いました。そこから現在に至るまでクルマのローンが途切れない生活を続けています。当時、家の事情で学費や生活費も自分で賄わなければならないなか、意地で自分の好みのクルマを購入。それがホンダ・シティ ターボⅡでした。しかし、この車との出会いが私を「常軌を逸した」クルマ好きにしたことは間違いありません。小さいけれど塊感のある、筋肉質なボディーにヤンチャなエンジン。過給機(ターボ)が付いており、ある回転数に達すると、ものすごい力を発揮してくれて、上り坂でも、どこかへ飛んで行ってしまうのではないか、というほどのパワーでした。今、考えてみると、それほどの動力性能ではないのですが、免許取得してから最初の愛車、ということもあり、それはそれは頼もしい性能でした。

安東弘樹さんが大学時代に購入したシティ ターボ Ⅱ

安東さんが大学時代に購入したシティ ターボ Ⅱ。

そして何より、クルマというのは人間の能力をはるかに超えた力を自分に与えてくれて、それを安全にコントロールする、という自由と責任を私に教えてくれたのです。

部活が終わってから夜、ほとんどの日はアルバイトに勤しんでいましたが、たまに山道を走って、缶コーヒー片手に展望台で夜景を眺める。これが私にとって何よりの気分転換でした。

公共の交通機関頼みでは、こんなことは不可能です。私にとってクルマはなくてはならない相棒になりました。就職して最初の新車は、学生時代の最後にやっていたアルバイト先の国産車メーカーの販売店から購入した、今で言うSUV。当時はクロカン4駆と呼ばれていた日産・テラノです。そのクルマでは林道を含むオフロードを走る楽しさを覚え、それからは、オンロード用とオフロード用のクルマ複数台を所持するようになりました。

走行距離は地球37周分!? 運転は「愛」だ!

さまざまな志向のクルマ好きがいらっしゃると思いますが、私は、とにかく運転が好き。眺める時間も、洗車する時間ももったいないと感じてしまうので、いつも愛車はピカピカではありませんが、私の「愛」はとにかく運転する、という行為によって具現化されています。

仕事、プライベート問わず時間が許せば沖縄以外へは自分のクルマを自分で運転して赴きますので、(実際、九州も車で行くことが頻繁です)環境負荷を与えているという自覚はあります。せめて普段は燃費の良いクルマで燃費の良い運転を心掛け、クルマ以外の分野では環境に気を使っているつもりです。

ただ、一般道、高速道路、サーキット、林道とさまざまな「道」を、ざっと計算して、これまで150万km近く(およそ地球37周分)運転してきたことは、COTYの選考委員の仕事にも役立っていると思っています。さらにこれまで私が生活を共にしてきたクルマは日本の軽自動車、イタリアのコンパクトカーから、アメリカの大型SUVまで、ありとあらゆる国、メーカーのものでした。節操がないと言えばそれまでですが、さまざまな種類のクルマに興味が湧いてしまい、一度は乗ってみないとわからないことがあるのではないかと、無理をして購入した車もありました。ちなみに私はステイタスシンボルとしてのクルマには興味がありません。ですので、今もおもに使っているのは日本メーカーの軽自動車です(都内は、そのサイズが便利!)。

そして、お酒もタバコも、ファッションにすら興味がないというのも経済的に私を助けてくれましたが、そんな経験が今の私の血肉になっていると信じています。

このエッセーでも、その常軌を逸した感性? で、皆様に何かを感じていただけるお話を届けられるように頑張ります。今後とも、なにとぞ、宜しくお願い申し上げます!

安東弘樹

あんどう・ひろき 1967年神奈川県生まれ。フリーアナウンサー。1991年にTBSテレビに入社後、さまざまなテレビ、ラジオの報道やバラエティなどの番組を担当。19歳の免許取得から現在までに、45台以上のクルマを乗り継ぐ経験と知識を生かし、活躍の場を広げている。現在はTBSラジオ「UP GARAGE presents GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~」、TOKYO MX「バラいろダンディ」、テレビ東京 「ミライの歩き方」、bayfm78 「MOTIVE!!」など多くのテレビ、ラジオ番組で活躍。2017年より「日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)」選考委員。

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