グルメ推しの道の駅抹茶、たらこ、発酵、さくらんぼパフェ
監修=平賀由希子 / 文=秋葉けんた(マイカ)/ 撮影=小林大介(道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村)

たらこ、発酵食品、レンコン、お茶! “食”に振り切ったキャラ立ち道の駅5選

バイクで全国の道の駅を訪ね歩く平賀由希子さんが、“その食材が主役”の道の駅を厳選。食べるために出かけたくなる5か所
平賀由希子

道の駅といえば、地元の野菜やお土産がひととおり並ぶ休憩スポット。そんなイメージが一般的です。ところが全国には、ひとつの食材に思いきり振り切り、売店から食堂、テイクアウトの甘味まで、館内のすべてが同じ食材でつながっている道の駅があります。立ち寄った瞬間に「この土地は何の産地なのか」が伝わってくる、いわば“キャラの立った”道の駅です。

そんな駅を全国で訪ね歩いてきたのが、道の駅に詳しい平賀由希子さん。今回は平賀さんに、ひとつの食材に振り切った「キャラの立った」道の駅を5駅選んでもらいました。

※2026年9月現在の情報です。料金・営業時間は変更になる場合があります。ご利用前に公式情報をご確認ください。
※価格は税込みです。

【京都府】京都唯一の村がお茶に振り切った道の駅/道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村

看板商品のむら抹茶ソフト(600円)

看板商品の村抹茶ソフト(600円)。ひと口ごとに抹茶のほろ苦さと上品な甘さが広がる濃厚な味わい

店舗では生産者の顔が見えるお茶を販売している

店舗では生産者の顔が見えるお茶を販売している

とろりと濃厚な口あたりのむらちゃプリン(各500円)やむらちゃパウンドケーキ(各1,300円)

とろりと濃厚な口あたりのむらちゃプリン(各500円)やむらちゃパウンドケーキ(各1,300円)などオリジナルの抹茶商品が数多く揃っている

村風土食堂つちのうぶの茶粥御膳(1,000円)

村風土食堂つちのうぶの茶粥御膳(1,000円)。香ばしさとほのかな苦みがさらりと広がり、旬の村野菜を使ったお惣菜が添えられる

村茶クラフトビール(各880円)

お茶を使ったクラフトビール村茶クラフトビール(各880円)が並ぶ売り場

道の駅の目の前に広がる茶畑

道の駅の目の前に広がる茶畑。南山城村が宇治茶の産地であることが実感できる

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村の外観

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村の外観。山並みに溶け込む黒い屋根が目印で国道163号沿いに建つ

看板商品の村抹茶ソフト(600円)。ひと口ごとに抹茶のほろ苦さと上品な甘さが広がる濃厚な味わい

店舗では生産者の顔が見えるお茶を販売している

とろりと濃厚な口あたりのむらちゃプリン(各500円)やむらちゃパウンドケーキ(各1,300円)などオリジナルの抹茶商品が数多く揃っている

村風土食堂つちのうぶの茶粥御膳(1,000円)。香ばしさとほのかな苦みがさらりと広がり、旬の村野菜を使ったお惣菜が添えられる

お茶を使ったクラフトビール村茶クラフトビール(各880円)が並ぶ売り場

道の駅の目の前に広がる茶畑。南山城村が宇治茶の産地であることが実感できる

道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村の外観。山並みに溶け込む黒い屋根が目印で国道163号沿いに建つ

●道の駅 お茶の京都 みなみやましろ村 /京都府相楽郡南山城村北大河原殿田102/Tel. 0743-93-1392/営業時間:9:00〜18:00 ※店舗により異なる/定休日:6月第3水曜日、12月第2水曜日

京都府で唯一の村、南山城村にある道の駅です。この村では宇治茶として販売される京都府産のお茶のおよそ2割が生産され、その歴史は約800年。「お茶しかないから、お茶を極める」というコンセプトのとおり、お茶にこだわった道の駅です。売店には抹茶プリンや抹茶のパウンドケーキなどオリジナルの抹茶商品がずらりと並び、地元農家の茶葉も品揃え豊富。村風土食堂「つちのうぶ」では茶そばや茶めし、抹茶スイーツ、朝食の時間帯には茶粥も味わえます。テイクアウトの村抹茶ソフトは、おくみどりの春摘み一番茶だけを石臼で挽いて使用、香料や着色料は使っていません。

【平賀さんのおすすめ理由】

「お茶に一点突破した道の駅です。商品のクオリティーの高さはもちろん、ここまでお茶に特化した道の駅は全国でもここが一番。ソフトクリームは毎回必ず食べるイチオシの一品です。目の前には茶畑もあり、茶畑を眺めながら食事ができます」

道の駅がつくる、ここでしか出会えないお茶

株式会社南山城 代表取締役 森本健次氏

株式会社南山城 代表取締役 森本健次氏

大阪や京都、三重からの日帰り圏にあり、この駅を「目的地」として訪れる人が後を絶たない。株式会社南山城 代表取締役の森本健次さんは、その理由をこう話します。

「山道を走って、大阪の南のほうから3時間かけて来てくださる方もいます。ドライブやツーリングの途中というより、ここが目的地。人気は抹茶やほうじ茶のパウンドケーキ、ロールケーキ、プリンといったスイーツで、定番の村抹茶ソフトを目当てに来られる方も少なくありません。茶そばや茶粥など、ここでしか味わえないお茶づくしのご飯を楽しみに、遠くから何度も足を運んでくださる方もいます」(森本さん)

【北海道】ラーメンもソフトもピンク色!? たらこに染まった道の駅/道の駅 ふるびらたらこミュージアム

たらこ塩ラーメン(1,500円)

たらこ塩ラーメン(1,500円)は古平町の特産であるたらこを主役に据えた一杯

ピンク色で統一された店内の全景

ピンク色で統一された店内の全景。たらこ商品に加えて全国から選りすぐったピンク色の商品が並ぶ

地元で加工したたらこ商品の棚

店舗には、地元で加工したたらこ商品やオリジナルキャラクターが並ぶ。ここでしか買えない品も揃う

道の駅 ふるびらたらこミュージアムの外観

道の駅 ふるびらたらこミュージアムの外観。積丹半島の海岸線を走る国道229号沿いに建つ2025年開業の道の駅

たらこ塩ラーメン(1,500円)は古平町の特産であるたらこを主役に据えた一杯

ピンク色で統一された店内の全景。たらこ商品に加えて全国から選りすぐったピンク色の商品が並ぶ

店舗には、地元で加工したたらこ商品やオリジナルキャラクターが並ぶ。ここでしか買えない品も揃う

道の駅 ふるびらたらこミュージアムの外観。積丹半島の海岸線を走る国道229号沿いに建つ2025年開業の道の駅

●道の駅 ふるびらたらこミュージアム /北海道古平郡古平町浜町40-4/Tel. 0135-48-8131/営業時間:9時〜18時(4月〜10月)、9時〜17時(11月〜3月)※イートインコーナーは11時〜16時、テイクアウトコーナーは10時〜17時。いずれも季節による変動あり/定休日:年末年始

2025年4月15日に開業した、北海道で129番目の道の駅です。テーマは町の特産であるたらこ。店内はピンク色で統一され、たらこの商品に加えて、パッケージがピンク色の商品が全国から集められています。館内の各所にはたらこをモチーフにしたアート作品があり、イートインの「ふるびら商店」では、たらこをイメージしたピンク色のソフトクリームや、明太マヨを添えたたらフライ&ポテトといったオリジナルメニューを味わえます。

【平賀さんのおすすめ理由】

「店内はピンク色で統一されていて、たらこ商品やパッケージがピンク色の商品がずらり。たらこにまつわる展示もあり、たらこについても簡単に学べます。たらこのオリジナルキャラクターもいて、名称のとおりたらこ推しの道の駅でした」

【山形県】売り場もスイーツもさくらんぼ! まるで“チェリーのテーマパーク”/道の駅 寒河江(さがえ)チェリーランド

通年でさくらんぼを味わえる人気パフェ

通年でさくらんぼを味わえるシュシュパフェ(左/2,200円)とグラデーションパフェ(右/1,800円)。瞬間冷凍したさくらんぼを使用し、いちごやブルーベリーをトッピング

物産センターkokocherry(ココチェリー)の店内

2024年にリニューアルした物産センターkokocherry(ココチェリー)の店内。壁を彩るさくらんぼのパネルの下に菓子やジャム、ジュースがずらりと並ぶ

さくらんぼ会館の手づくりアイス(2色盛り300円)

さくらんぼ会館の手づくりアイス(2色盛り300円)。好みの2種類を1カップに盛り合わせできる

屋外に立つさくらんぼのモニュメント

屋外に立つさくらんぼのモニュメント。パネルにはハッシュタグとQRコードがあり記念撮影のフォトスポットになっている

道の駅 寒河江(さがえ)チェリーランドの外観

道の駅 寒河江(さがえ)チェリーランドの外観。国道112号沿いに位置し、建物裏には寒河江川の河川敷公園が広がる自然豊かな施設

通年でさくらんぼを味わえるシュシュパフェ(左/2,200円)とグラデーションパフェ(右/1,800円)。瞬間冷凍したさくらんぼを使用し、いちごやブルーベリーをトッピング

2024年にリニューアルした物産センターkokocherry(ココチェリー)の店内。壁を彩るさくらんぼのパネルの下に菓子やジャム、ジュースがずらりと並ぶ

さくらんぼ会館の手づくりアイス(2色盛り300円)。好みの2種類を1カップに盛り合わせできる

屋外に立つさくらんぼのモニュメント。パネルにはハッシュタグとQRコードがあり記念撮影のフォトスポットになっている

道の駅 寒河江(さがえ)チェリーランドの外観。国道112号沿いに位置し、建物裏には寒河江川の河川敷公園が広がる自然豊かな施設

●道の駅 寒河江 チェリーランド /山形県寒河江市八鍬川原919-8/電話:0237-86-3111/営業時間:9時〜17時30分(6月〜9月は9時〜18時)/定休日:年中無休 ※店舗により異なる JAF優待

道の駅 寒河江 チェリーランドは、さくらんぼをテーマにした道の駅です。2024年4月にリニューアルした物産センター「kokocherry」には、さくらんぼを使った菓子やゼリー、ジャムなどが並びます。さくらんぼ会館では手づくりジェラート、カフェではさくらんぼパフェなどのスイーツも楽しめます。館内外には、さくらんぼをモチーフにしたオブジェやフォトスポットも設けられています。

【平賀さんのおすすめ理由】

「名称の通り、まるで“さくらんぼのテーマパーク”のような道の駅です。売店に並ぶさくらんぼ商品の種類の多さには驚きました。ジェラートやパフェなど、さくらんぼスイーツも充実していて、見るだけでなく食べて楽しめるのも魅力です」

【千葉県】味噌、醤油、糀、甘酒……全国の“発酵”が集まる道の駅/道の駅 発酵の里こうざき

レストラン オリゼの豚肉のみそ糀(こうじ)焼き定食(1,200円)

レストラン オリゼの豚肉のみそ糀(こうじ)焼き定食(1,200円)。糀に漬けた豚肉に千切りキャベツを添えご飯と味噌汁、小鉢が付く(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

発酵市場の店内

発酵市場の店内。地酒の酒樽が飾られ棚には全国から集めた調味料や地元の乾物が並ぶ (写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

砂糖・保存料を使わない甘酒(300円)

砂糖・保存料を使わない甘酒(300円)。町の発酵文化を持ち帰れる商品(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

はっこう茶房の発酵ジェラート(400円)

はっこう茶房の発酵ジェラート(400円)。味噌クリームチーズ味でイタリアンジェラートの製法でつくられている(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

道の駅 発酵の里こうざきの外観

道の駅 発酵の里こうざきの外観。圏央道の神崎ICから約1.5kmの位置にある(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

レストラン オリゼの豚肉のみそ糀(こうじ)焼き定食(1,200円)。糀に漬けた豚肉に千切りキャベツを添えご飯と味噌汁、小鉢が付く(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

発酵市場の店内。地酒の酒樽が飾られ棚には全国から集めた調味料や地元の乾物が並ぶ (写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

砂糖・保存料を使わない甘酒(300円)。町の発酵文化を持ち帰れる商品(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

はっこう茶房の発酵ジェラート(400円)。味噌クリームチーズ味でイタリアンジェラートの製法でつくられている(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

道の駅 発酵の里こうざきの外観。圏央道の神崎ICから約1.5kmの位置にある(写真提供=道の駅発酵の里こうざき)

●道の駅 発酵の里こうざき /千葉県香取郡神崎町松崎855/Tel. 0478-70-1711/営業時間:9時〜18時(発酵市場・新鮮市場)※店舗により異なる/定休日:無休 ※レストラン・カフェは店舗ごとに定休日あり ※レストランは店舗改修工事のため12月中旬頃まで休業

発酵に特化した道の駅です。神崎町は江戸時代から米と大豆の産地で、それを原料にした酒や味噌、醤油の醸造が盛んな土地。その背景をそのまま施設のコンセプトにしています。「発酵市場」には、納豆、醤油、味噌、みりん、糀、日本酒などの地元のものだけでなく、全国各地から集めた発酵食品がずらりと揃っています。喫茶の「はっこう茶房」では甘酒や甘酒麹あんまん、レストラン「オリゼ」では糀などの発酵食品を使った料理を楽しめます。人口約6,000人の町の道の駅ですが、全国から発酵食品を集めることで独自の存在感を築いています。なお、レストラン「オリゼ」は、9月28日から店舗改修工事のため、12月中旬頃まで休業の見込みです。

【平賀さんのおすすめ理由】

「全国各地の醤油、味噌、みりん、麹、日本酒など、発酵食品や調味料がこれだけ揃う道の駅は珍しく、売り場を見ているだけでも面白いです。甘酒やみそ豚まん、麹を使った料理など、買うだけでなく、その場で発酵グルメを楽しめるのも魅力です」

【愛知県】ハンバーグからスイーツまでレンコン! 産地ならではの“レンコン尽くし”/道の駅 ふれあいの里HASUパーク

蓮根入りハンバーグ(1,480円)

蓮根入ハンバーグ(1,480円)。カフェレストランaiconで提供される特産のレンコンを使った看板メニュー

焼き蓮根ソフトクリーム(700円)

焼き蓮根ソフトクリーム(700円)。焼いた蓮根を練り込み、蓮根パウダーとチップを乗せた一品。チップの食感と塩気が甘さを引き立てる

蓮根あんのあんぱん(500円)

蓮根あんのあんぱん(500円)。レンコンを使ったスイーツはテイクアウトでも楽しめる

開花時期の花はす田

開花時期の花はす田。6月から9月にかけて多彩なハスが一面に咲く

直売所に並ぶ生レンコンと加工品

直売所に並ぶ生レンコンと加工品。愛西市はレンコンの産地で秋から冬にかけて出荷が最盛期を迎える

2026年4月に全面オープンした道の駅 HASUパークの外観

2026年4月に全面オープンした道の駅 HASUパークの外観

蓮根入ハンバーグ(1,480円)。カフェレストランaiconで提供される特産のレンコンを使った看板メニュー

焼き蓮根ソフトクリーム(700円)。焼いた蓮根を練り込み、蓮根パウダーとチップを乗せた一品。チップの食感と塩気が甘さを引き立てる

蓮根あんのあんぱん(500円)。レンコンを使ったスイーツはテイクアウトでも楽しめる

開花時期の花はす田。6月から9月にかけて多彩なハスが一面に咲く

直売所に並ぶ生レンコンと加工品。愛西市はレンコンの産地で秋から冬にかけて出荷が最盛期を迎える

2026年4月に全面オープンした道の駅 HASUパークの外観

●道の駅 ふれあいの里HASUパーク /愛知県愛西市森川町井桁西27/電話:0567-97-3918/営業時間:9時〜17時 ※店舗により異なる/定休日:木曜、年末年始

長く「道の駅 立田ふれあいの里」として親しまれてきた施設が、2026年4月3日に「ふれあいの里HASUパーク」として全面オープンしました。テーマは特産のレンコンです。約5.3haの広い敷地には花はす田があり、シーズンには一面に蓮の花を楽しめます。産直広場には泥付きレンコンや、愛西のレンコンを使ったお菓子やお惣菜が並び、カフェレストラン「aicon」では蓮根入ハンバーグなどのお食事から焼き蓮根ソフトや蓮根あんのあんぱんといった軽食も。子供用の遊具や芝生広場も充実していて、遊具には蓮の花やレンコンのモチーフが使われています。

【平賀さんのおすすめ理由】

「特産のレンコンをテーマに、全面リニューアルした道の駅です。直売所の生レンコンや惣菜はもちろん、焼きれんこんソフトのようなここでしか出会えないスイーツも楽しめます。遊具や芝生広場、フードコートも充実していて、家族でゆっくり滞在できる駅に進化したと感じました」

目当ての一品を決めて、グルメドライブへ

今回紹介した5駅は、どこも「その土地でしか成立しない食」を軸にして施設全体をつくり上げている場所ばかりです。売店の品揃えも食堂のメニューも、ひとつの食材でつながっているから、立ち寄っただけでその土地の輪郭が見えてきます。次のドライブは、通り道にある道の駅を探すのではなく、食べたい一品から行き先を決めてみてください。

“食”に振り切ったキャラ立ち道の駅マップ

平賀由希子

ひらが・ゆきこ 大型バイクで全国を巡り、「道の駅×ツーリング」を旅のスタイルにする旅ライター。2007年に大型二輪免許を取得してから道の駅巡りをスタートし、5年かけて47都道府県を走破。道の駅の全国制覇を果たす。『マツコの知らない世界』ほか、テレビ出演や道の駅ライターとしても活躍している。
平賀由希子ブログ

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