夜景評論家厳選! ドライブで行きたい絶景イルミネーション8選【2025年冬最新】

冬の風物詩「イルミネーション」は、年々テクノロジーとともに進化し、2025年も各地で感動的な光景が広がっています。 本記事では、数々のプロデュースを手掛ける夜景評論家・丸々もとお氏が、今季絶対に見逃せない「クルマで行けるイルミネーションスポット」8か所を厳選しました。
今年で見納めとなるハウステンボス「白銀の世界」 や、圧倒的なスケールを誇る東京ドイツ村 、最小限の光で魅せる最新のエコイルミ まで。 寒い冬でもクルマで快適に行ける、ドライブに最適な「光の絶景ガイド」をお届けします。
2025年 冬に絶対見るべきクルマで行けるイルミネーション8選
【宮城県】趣の異なる2つのイルミネーションで杜(もり)の都・仙台の冬を満喫
(写真提供=SENDAI光のページェント実行委員会)
SENDAI Bright-Nights STORYでは、光の回廊「Chromawave Wall」など4つのエリアで新時代のイルミネーションが楽しめる。(写真提供=一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー)
●2025 SENDAI光のページェント (12/5~28)・SENDAI Bright-Nights STORY(2026/1/19~2/28)宮城県仙台市青葉区国分町~本町(定禅寺通・勾当台公園)
杜の都・仙台の風物詩となっている「SENDAI光のページェント」が、2025年も年末まで開催。定禅寺通(じょうぜんじどおり)の127本のケヤキに約48万球のLEDが灯り、街全体がゴールドの温かな光に包まれます。勾当台(こうとうだい)公園では、屋外アイススケートリンクの設置、キッチンカーの出店などがあり、体験イベントや飲食の楽しみも。年明け1/19~は、新たなイルミネーションとして注目される「SENDAI Bright-Nights STORY」がスタート。どこまでも続く高さ5mの光の回廊や、木々にレーザーの光が乱反射する演出など、最新テクノロジーを用いた幻想的な世界が広がります。趣の異なる2つの光のイベントは、どちらも必見です。
【千葉県】イルミネーション×アートが華やかに彩る「東京ドイツ村」
(写真提供=東京ドイツ村)
芝生広場に描かれた光の絵画「モナ・リザの休日~Art is Freedom~」
●東京ドイツ村 「キラキラ光のあーとぴあ」(〜 2026/4/5)千葉県袖ケ浦市永吉419 Tel. 0438-60-5511 料金:大人1,000円、小人(4歳〜小学生)500円 駐車場:あり(料金はHPを確認)
夜空をキャンバスにしたドローンショーや、建物や床に描かれる光のストリートアートなど、イルミネーションとアートが融合した、美術館のような世界観が魅力。芝生広場にはモナ・リザやムンクの叫びが光で描かれ、観覧車からはUFOやスフィンクスなどのユニークかつファンタジーな立体的な光の絵画が楽しめます。こうした壮大なスケールの光の地上絵を展開できるのは、日本では東京ドイツ村だけ。光と音楽を組み合わせた躍動感のあるショーも感動ものです。音に合わせてシャボン玉が飛んだり、光が舞い踊ったりするきらびやかな演出は、一度は見る価値あり。
【神奈川県】きらびやかな光と色が江の島に広がる「湘南の宝石」
(写真提供=江ノ島電鉄)
湘南の海の揺らぎと広大な星空を思わせるエントランス
●湘南の宝石2025-2026 (〜 2026/2/28)神奈川県藤沢市江の島2-3-28 Tel. 0466-23-2444(江ノ島サムエル・コッキング苑) 駐車場:あり 料金:大人500円、小人(小学生)250円 ※ハウステンボス、あしかがフラワーパークとともに「日本三大イルミネーション」に認定されました
江の島サムエル・コッキング苑の中にある江の島シーキャンドルを中心に開催される「湘南の宝石」。湘南の夜景や自然がひとつになった、宝石のようなまばゆい光と色の世界を創出。シャンデリアを吊るした光のトンネル、無数のジュエリーライトやテラリウムに囲まれた空間など、至るところで宝石の繊細かつダイナミックなきらめきを感じられます。今や江の島は、夏よりも冬のイルミネーションが話題のスポット。江の島シーキャンドルのデッキにはダイヤモンドフレームが設置され、運が良ければフレーム越しに夕暮れの富士山を眺められるかも。苑内には光のオブジェが配置され、輝く宝石を集めるように幻想的な世界をゆったりと巡ることができます。
【静岡県】光のトンネルからショーまで…圧巻のイルミ「御殿場高原 時之栖(ときのすみか)」
(写真提供=時之栖)
日によっては、ダンスショーやナイトバブルとのコラボレーションショーが楽しめる
●御殿場高原 時之栖「ひかりのすみか」 (〜 2026/3/8)静岡県御殿場市神山719 Tel. 0550-87-3700 駐車場:あり(無料) 料金:無料(一部有料エリアあり/魔法の教会 大人〈中学生以上〉500円、小学生200円など)
日本で最も富士山に近いイルミネーション。日本一の長さで“トンネルの元祖”とも称される約300mの「光のトンネル」が特徴的。レインボーカラーで彩られた「はじまりの森」や、装飾したガーランドが鮮やかに輝く「魅惑の洞窟」など、各トンネルに個性を持たせるだけでなく、音の演出もプラスし、さらなる進化を遂げています。トンネルの先にある「魔法の教会」では、プロジェクションマッピングで絵本の中のような世界を表現。日本最大級の高さを誇る噴水レーザーショーは、今季よりダンスやナイトバブルとのコラボを実現。これほど大規模なイルミを、一部を除きほとんど無料で楽しめるのはここだけ。コスパを超えた感動が待っています。
【愛知県】光と水が織りなす最新イルミが幻想的「ラグーナテンボス」
(写真提供=ラグーナテンボス)
雲海とオーロラが広がる天空の幻想庭園「ツリーインザスカイ」
●ラグーナテンボス ラグーナイルミネーション「光と水のカーニバル」(〜 2026/4/5)愛知県蒲郡市海陽町2-3 Tel. 0570-097117 駐車場:1,000円~(乗用車) 料金(入園券):大人2,300円〜、小学生1,300円〜、幼児(3歳以上)800円
イルミネーションドーム「マリンファンタジア」では、光のトンネルでつながれた3つのドームに、魚やシャチが泳ぐ姿や水面模様などが映し出され、「光と水」の幻想的な世界を創り出します。新登場の水上ドローン&イルミネーションショー「光の花手水」も必見。光り輝く花手水型の水上ドローンや、上空へと舞い上がる四つ葉のクローバー型ドローンが、音楽とともに躍動し、神秘と夢の世界を演出します。園内最奥のエリアに展開する「ツリーインザスカイ」では、霧が噴射する雲海にレーザーが投射され、オーロラのような美しい空間が生み出され、まるで天空の世界に迷い込んだような不思議な感覚に包まれます。テクノロジーを生かした最新イルミネーションを存分に満喫しましょう。
【福岡県】西洋式と日本式、2つの庭園でショーを開催「石橋文化センター」
(写真提供=石橋文化センター)
自然と調和したライティングやオーロラショーが見どころの日本庭園
●石橋文化センター ウインターイルミネーション
「光のミュージアム~Pleasure & Happiness of Lights~」(〜 2026/1/18 ※年末年始休園あり、1月は金土日祝のみ)福岡県久留米市野中町1015 Tel. 0942-33-2271 駐車場:あり(有料) 料金:大人500円、中学生以下200円(3歳以下無料) ※LINE電子チケットは割引
庭園や美術館などが集まる石橋文化センターでは、西日本初となる、西洋式庭園と日本庭園の2つの庭園で光と音のショーを開催。西洋式庭園の「メモリアルゾーン」では、光と音のショータイムが行われ、10分に1回、流れる音楽とともに、庭園が躍動感あふれる光に包まれます。一方、日本庭園の「和のゾーン」では、日本の心とおもてなしをテーマに、音楽とともに樹木に情緒あふれる明かりが灯り、スモークやレーザーによる演出も相まった、日本的な癒やしの世界を創出。竹林を有する「創造の森ゾーン」では、蛍が舞い踊るような光と、藤棚のイルミネーションを楽しめます。庭園を舞台に繰り広げられるショーは、とてもワンコインとは思えない贅沢さです。
【長崎県】世界最高峰を誇る“光の王国”「ハウステンボス」
(写真提供=ハウステンボス)
『白銀の世界 グランドフィナーレ』
●ハウステンボス 「白銀の世界 グランドフィナーレ」(2026/1/10~2/26)長崎県佐世保市ハウステンボス町1-1 Tel. 0570-064-110(ハウステンボス総合案内ナビダイヤル) 駐車場:1,000円~(普通車) 料金:1DAYパスポート 大人7,600円、中人(中学・高校生)6,600円、小人(小学生)5,000円ほか ※湘南の宝石、あしかがフラワーパークとともに「日本三大イルミネーション」に認定されました
季節ごとに楽しめるハウステンボスのイルミネーション。圧倒的な光に包まれるアートガーデンでは、日本最大の音楽噴水ショーと海外アーティストの生歌、そして花火が打ち上がる「シャワー・オブ・ライツ」、光の滝が広がる「光のオーロラガーデン」など、ライトアップ、噴水、音楽、花火が一気に展開。五感すべてで楽しめる壮大なイルミネーションとナイトショーは、他に類を見ないスケールです。今季の注目は、ハウステンボス全体が“真っ白”な光に包まれる冬季限定のイベント「白銀の世界」が、グランドフィナーレを迎えること。シンボルタワーや花火も“真っ白”にきらめき、最高潮の美しさに! 白銀に輝く、美しく尊いハウステンボスは今シーズン限りです。大切な人とともに、最後に唯一無二の冬の絶景を目に焼き付けては。
【沖縄県】沖縄らしいモチーフが園内を鮮やかに彩る「東南植物楽園」
(写真提供=東南植物楽園)
環境にやさしい光が夜空を彩る「南国ECOライツ」
●東南植物楽園「沖縄南国イルミネーション」 (~2026/5/24)沖縄県沖縄市知花2146 Tel. 098-939-2555 駐車場:あり(無料) 料金:夜の部/大人(15歳以上)2,500円、小人(4〜14歳)900円、3歳以下無料 ※1DAYパスは料金が異なる ※インターナショナルイルミネーションアワード2025の優秀SDG’S賞で1位に輝きました 【JAF優待 】
南国の自然や動物に触れあえる植物園。水面に無数の蓮の花がきらめき、レーザーショーも行われる「ひかりの蓮」エリアや、巨大ジンベエザメやハイビスカスのイルミネーションエリアなど、沖縄らしい艶やかな演出が園内を彩ります。植物園エリアでは、1月中旬以降、環境に配慮した「南国ECOライツ」がスタート。「光」の起源をテーマにした演出として、星座やLEDランタンを用いた最小限の電力で幻想的な光の世界を堪能できるエリアです。環境にやさしく、ロマンチックな雰囲気に包まれながら、大切な人との散策を楽しんでください。
クルマで行ける各地のイルミネーションスポットを紹介しました。冬の夜空に美しく輝く光の演出は、まさにこの時期しか味わえない魅力。イルミネーションの観賞とともに、ドライブしながら夜の街を観光してみるのもおすすめです。
夜景・イルミネーションの記事はこちら
- 夜景評論家が選ぶベスト8 夜景がきれいなドライブスポットは12月11日公開予定

丸々もとお
まるまる・もとお 夜景評論家、夜景プロデューサー、イルミネーションプロデューサー。(一社)夜景観光コンベンション・ビューロー代表理事。「夜景」の美しさを景観学、色彩心理学などをベースに評論する等、夜景の本質を浮き彫りにする独自の「夜景学」の構築に取り組んでいる。神戸市、横浜市、長崎市等、多数の自治体で夜景観光アドバイザーを歴任。年間数十か所、各地のイルミネーションをプロデュースしている。著作は70冊以上。著作は70冊以上。最新作に『イルミネーション ナイトエンタテインメント2026』(ぴあ)、『世界夜景紀行』(光文社新書)。
丸々もとおのスーパー夜景サイト http://www.superyakei.com
一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー http://www.yakei-cvb.or.jp/
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