愛媛県伊予市の下灘駅写真
文・写真=一人旅研究会(栗原悠人)

クルマで行く日本の鉄道絶景5選! ソロドライブで訪れたいローカル線

海、渓谷、里山、雪原を走る列車を訪ねて

海と空の青に包まれる駅、深い緑の渓谷を渡るローカル線、雪原をぽつんと進む一両列車。鉄道のある風景を目指すドライブでは、列車が現れるまでの時間も楽しみのひとつです。時刻表を確認し、風の音や鳥の声を聞きながら、ただ静かにその瞬間を待つ。

今回は、愛媛から長野まで、クルマで訪ねたい鉄道絶景を5か所紹介します。

目次

ソロドライブをしたのは
栗原悠人さん(一人旅研究会)

愛車と栗原悠人氏

くりはら・ゆうと 旅情・郷愁探訪家。1995年生まれ。旅情と郷愁を求め、日本全国のひなび空間・退廃的空間・秘境・温泉などを巡る。撮影した写真や動画を一人旅研究会 ウェブサイトやX、YouTube等で紹介している。著書に『ノスタルジック写真集』(マール社)、7月16日に新刊『いますぐ行きたい日本の旅 愛すべき日本のノスタルジア』(実業之日本社)を刊行。

1. 愛媛県/下灘駅と本村川橋梁…海と空の青に包まれる伊予灘の鉄道絶景

愛媛県下灘駅。夏、日中の駅のホーム

夏、日中の駅のホーム

ホームに入線してきた予讃線

ホームに入線してきた予讃線

夜明け前の駅舎を照らす明かりと赤い丸ポスト

夜明け前の駅舎を照らす明かりと赤い丸ポスト

夜明け前のホーム

夜明け前のホーム

伊予灘を背景に、本村川橋梁を渡る一両編成の列車

伊予灘を背景に、本村川橋梁を渡る一両編成の列車

夏、日中の駅のホーム

夏、日中の駅のホーム

夜明け前の駅舎を照らす明かりと赤い丸ポスト

夜明け前のホーム

伊予灘を背景に、本村川橋梁を渡る一両編成の列車

ホームの向こうに広がるのは、遮るもののない伊予灘の海と空。下灘駅は、ベンチに腰を下ろして潮風を感じながら、列車を待つ時間そのものを楽しみたい駅です。青春18きっぷのポスターなど、いくつもの映画やアニメのロケ地として知られ、日中は多くの人でにぎわいます。ホームのベンチに腰を下ろすと、視界いっぱいに広がる海と空。ぼーっと、潮風にゆっくり吹かれるのもまた一興。人混みを避けたいなら、日の出の前後がおすすめです。静けさが漂うなか、ディーゼルエンジンの音がガラガラと近づいてくると「列車が来たな」と胸が高鳴ります。また、お隣の串駅付近には、本村川橋梁を見下ろせる絶景も! 一両の列車と青の見事な光景も忘れられません。

2. 福島県/第一只見川橋梁…奥会津の渓谷を渡る只見線

第一只見川橋梁の遠景

第一只見川橋梁の遠景

新緑の山峡に白い車体が映える

新緑の山峡に白い車体が映える

新緑の渓谷を渡る2両編成

新緑の渓谷を渡る二両編成

紅葉の季節

紅葉の季節

第一只見川橋梁の遠景

新緑の山峡に白い車体が映える

新緑の渓谷を渡る二両編成

紅葉の季節

奥会津を走る只見線は、深い緑の中を進むローカル線。多くの絶景が楽しめる路線です。ひときわ印象的な風景に出会えるのが、「道の駅 尾瀬街道みしま宿」近くにある展望所から見る「第一只見川橋梁と只見線」。山あいを流れる只見川、その上に架かるアーチ橋、さらに奥へ続く山並みを一望できます。夏の緑、秋の紅葉、そして豪雪地帯ならではの冬景色……。どれも素敵です! 列車の本数が限られるため、訪問前にJR東日本の公式時刻表で確認しておきましょう。

3. 岡山県/本宮高倉山…岡山市街と深い緑を一望する津山線の絶景

岡山市街地と山を挟んで走る列車

岡山市街地と山を挟んで走る列車

深い緑の間から姿を現す津山線

深い緑の間から姿を現す津山線

緑の中を進む橙色の列車

緑の中を進む橙色の列車

岡山市街地と山を挟んで走る列車

深い緑の間から姿を現す津山線

緑の中を進む橙色の列車

山頂から見下ろすと、旭川沿いの深い緑の中を津山線が走っています。視線を上げれば、その向こうには岡山市街の建物群。自然と都市が一つの画面に収まる、意外性のある眺めです。少し視線を上げると、山の向こうには岡山の市街地。都市と自然がはっきりと分かれているのが面白いです。そして、車体全体が橙(だいだい)色で塗られた列車が新緑からひょっこりと顔を出し、とことこと進んでいきます。橙一色の車両は、遠くから見ても存在感があります。朝の時間帯は順光になるため、車体の色と山の緑がいっそう美しく見られます。

4. 千葉県/上総久保駅…菜の花、水田、大イチョウと走る小湊鐵道

菜の花の海を走る小湊鐡道

菜の花の海を走る小湊鐡道

黄金色の大イチョウと稲穂と

黄金色の大イチョウと稲穂と

水張りした田んぼと

水張りした田んぼと

水鏡に車体を映して走る列車

水鏡に車体を映して走る列車

菜の花の海を走る小湊鐡道

黄金色の大イチョウと稲穂と

水張りした田んぼと

水鏡に車体を映して走る列車

房総半島を走る小湊鐵道(こみなとてつどう)。東京からも訪れやすく、気軽に鉄道旅情を味わえる路線です。上総久保(かずさくぼ)駅で降りて、線路を渡って振り返れば、どこか懐かしい風景に出会えます。春は菜の花、田植えの時期には水を張った田んぼ、秋には大イチョウと稲穂……。季節ごとに異なる里山の風景と列車を撮影できます。レトロな色合いの気動車も愛らしく、レトロな車両と素朴な駅の風景が重なり、時間がゆっくり流れているように感じられます。

5. 長野県/飯山線・矢垂大橋付近…千曲川沿いの雪原を走る一両列車

雪の踏切へ近づく小さな列車。左手には千曲川が見える

雪の踏切へ近づく小さな列車。左手には千曲川が見える

雪原を縫うように進む一両列車

雪原を縫うように進む一両列車

右に映る千曲川と雪原を見渡す絶景

右に映る千曲川と雪原を見渡す絶景

白い雪原の中から姿を現す飯山線

白い雪原の中から姿を現す飯山線

雪の踏切へ近づく小さな列車。左手には千曲川が見える

雪原を縫うように進む一両列車

右に映る千曲川と雪原を見渡す絶景

白い雪原の中から姿を現す飯山線

千曲川に沿うように走る飯山線。上桑名川(かみくわながわ)駅と上境(かみさかい)駅の中間付近、国道117号沿いの矢垂(やだれ)大橋付近から、大きく曲がる川沿いを進む列車の姿を俯瞰できます。訪れたのは真冬。白い雪原の奥から、緑色のラインをまとった一両列車がゆっくりと姿を現します。千曲川の流れと雪景色の中を進む様子は、模型の世界を眺めているようです。橋の上から遠目に眺めるためか、列車はどこかゆっくり進んでいるように見えます。冬のローカル線ならではの愛らしさを感じますね。

列車を待つ時間も、旅の楽しみ

列車が目の前を通り過ぎるのは、ほんの一瞬です。けれど時刻表で確かめ、展望地へ向かい、風や鳥の声を聞きながら待つ時間も、鉄道絶景を巡るドライブの楽しみ。次の休日は、列車が現れるその瞬間を目指して、一人でクルマを走らせてみませんか。

ソロドライブで訪れたいローカル線5選

旅のお供にこの一冊はいかが?【PR】

天空テラス週末さんぽ書影

天空テラス週末さんぽ

ロープウェイでらくらく行ける雲上リゾート&展望台58選!
流行りの「天空テラス」や展望台に登って絶景を楽しみたいけど、山歩きは体力的にちょっと苦手で、ロープウェイなどを利用してとにかく楽に山頂まで到達したいという人向けの一冊。
北海道から九州まで、ロープウェイやケーブルカーなどで手軽に行ける日本全国の天空テラス&展望台を58か所集めて紹介しています。小さな子ども連れのファミリードライブや、年配ご夫婦の週末レジャー、気楽な女子旅まで、老若男女誰にでもおすすめできる、これまでにない絶景のガイドブックです。

天空テラス週末さんぽ
発売日 ‏ : ‎ 2025/4/14
総ページ数 ‏ : ‎ 144ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788624030
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 1 cm
¥1,540 税込




絶景に泊まる

絶景に泊まる

各県の誇りともいえる国宝級の絶景や、地元の知る人ぞ知る絶景景観を眺めながら泊まれるキャンプ地を、全国エリア別に130箇所以上の施設を紹介するガイドブック。
「絶景」と呼ぶに相応しい景色を著名カメラマン・キャンパー・インフルエンサーの質が高い写真をふんだんに掲載し、キャンプ地(キャンプ場、山のテント場、素泊まりキャンプなども含む)を紹介します。
絶景を天空・湖畔・岩壁・草原・山・離島・ビル群(夜景)など様々な見立てで飽きのこない構成にするとともに、キャンプ地の魅力を伝えるために季節・時間帯・視点などによって全く違う装いを見せる写真も同時に掲載し、同じ場所で2度絶景を楽しめます。各キャンプ場の設備データなどをアイコンで表記し、キャンプビギナーからベテランまで分かりやすい旅の目的に最適な情報として掲載しています。

絶景に泊まる
発売日 ‏ : ‎ 2023/7/27
総ページ数 ‏ : ‎ 136ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788623965
寸法 ‏ : ‎ 29.7 x 21 x 1 cm
¥2,200 税込




車のある風景書影

車のある風景

『JAF Mate』の大人気連載が書籍化!
音楽プロデューサーで自動車愛好家でもある松任谷正隆氏が軽妙に綴る「車」にまつわる珠玉のエッセイを、未発表の新作を含めて全61話収録。
味わいのあるカラーイラストや貴重な写真のほか、松任谷氏が懐かしい愛車を語る特別付録「僕の自動車回顧録」も掲載。
車好き必読の一冊です。
【掲載話】
初ドライブの話/揺れる橋/バンドライフ/中央フリーウェイ、本当の話/結婚式の日のこと/自動車電話の時代/パンツなクルマ/人生最後に乗るクルマ/クルマとトイレ/小林彰太郎さんの話/ロシアと僕/幸宏のこと/クルマ乗りの心得/老人ドライバー雑感/クルマは女性か男性か etc.
特別付録:僕の自動車回顧録

車のある風景
発売日 ‏ : ‎ 2023/10/6
総ページ数 ‏ : ‎ 288ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788623972
寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.7 x 1.8 cm
¥1,980 税込




学生食堂ワンダフルワールド

学生食堂ワンダフルワールド

人気学食の秘密に迫る「学食探訪マンガ」。
今どきの学生食堂は、安くて大盛りで美味しいだけじゃなかった! 本格アジア料理や、フレンチのコース、讃岐直送うどん、仙台牛ステーキなど多彩な学食メニューのほか、「赤門ラーメン」や「てんま」などの名物も続々登場。
学生たちの「学び」と「食生活」を支える使命があるからこその愛と工夫と料理を、全ページフルカラーでご堪能ください。
取材裏話など描き下ろしも充実。
掲載エピソード:多摩美術大学/慶応大学/明治大学/神田外語大学/東京農業大学/千葉商科大学/大正大学/大学生協/東京大学/大阪大学/國學院大學

学生食堂ワンダフルワールド
発売日 ‏ : ‎ 2024/1/12
総ページ数 ‏ : ‎ 224ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788623996
寸法 ‏ : ‎ 17.8 x 11 x 2 cm
¥1,760 税込




あの道がそう言った~片岡義男ロード・エッセイ、50年の軌跡~

あの道がそう言った~片岡義男ロード・エッセイ、50年の軌跡~

JAF Mate連載+厳選エッセイ61篇を収録した完全版
『JAF Mate』2017年5月号~12月号で8回に渡って連載された同名の人気エッセイ7作品、および2016年11月号から連載された「片岡義男の回顧録」5作品をベースに、著者の50年に及ぶ執筆活動から生まれた2,000本超のエッセイの中から厳選した「道」「旅」「クルマ」「オートバイ」にまつわる49作品を加えたエッセイ集です。

あの道がそう言った~片岡義男ロード・エッセイ、50年の軌跡~
発売日 ‏ : ‎ 2025/7/14
総ページ数 ‏ : ‎ 280ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788624047
寸法 ‏ : ‎ 18.8 x 12.7 x 1.8 cm
¥1,980 税込




おなかの不調に効く腸の新常識

おなかの不調に効く腸の新常識

お腹や腸の調子に悩む方々に向けた、お腹の状態をよくするための一冊です。
本書では、腸にまつわる医学的知識をまず知って頂き自分自身の腸の状態を把握したうえで、食生活の向上、ストレスから解放など、具体的に【お腹をラクにする技術】を身につけていきます。
また、本書は、日常的に車を運転する方でお腹の調子に悩んでいる方のための有益な情報も多数掲載しています。
ドライバーの方もぜひご一読ください。

おなかの不調に効く腸の新常識
発売日 ‏ : ‎ 2024/3/15
総ページ数 ‏ : ‎ 128ページ
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788624009
寸法 ‏ : ‎ 21 x 14.8 x 1 cm
¥1,760 税込




JAFルートマップ全日本2026拡大版【B4サイズ】

JAFルートマップ全日本2026拡大版【B4サイズ】

大きな地図でルーティングが楽しくなる一冊!!
日本全国を見やすく収録したJAFルートマップ全日本 拡大版(B4判)の地図帳です。
大きな紙面と大きい文字で、視認性が高まり、探す・確認する・比較するがスムーズに。
旅行計画・ドライブ・学習・教養まで幅広く活用できます。

【JAFルートマップ全日本2026拡大版】
発売日 ‏ : ‎ 2026/4/17
総ページ数 ‏ : ‎ 432ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4788601702
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4788601703
¥6,600 税込

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!