冬こそ佐賀へ! ~佐賀県・太良(たら)町、鹿島市、嬉野(うれしの)市
佐賀県・太良(たら)町、鹿島市、嬉野(うれしの)市日本全国をドライブで旅する「日本の魅力、再発見」。今回は、佐賀県の太良(たら)町、鹿島市、嬉野(うれしの)市を巡ります。このエリアには、竹崎カニや竹崎カキなどの冬に旬を迎えるグルメ、冬にこそ訪れたい嬉野温泉など、この季節ならではの魅力が盛りだくさん。冬こそ佐賀に出かけませんか?
太良町、鹿島市
豊かな有明海と大地が育んだ旬の味覚が目白押し!
冬にこそ食べたいもの、行きたい場所。冬ならではの楽しみに出会うなら、意外かもしれないが、佐賀がおすすめだ。
太良町でのお目当ては、竹崎島近海で獲れる、うまみが濃厚な竹崎カニと竹崎カキ。太良町はカキ小屋発祥の地なのだそう。豪快に焼き、カキ小屋のにぎわいとともに頰張りたい。
潮風を受けてすくすく育つ柑橘(かんきつ)類も、冬が旬。なかでも町の特産品となっているスペイン原産の柑橘・クレメンティンは、田島彰一さんが日本で初めて栽培を始めたという。「一目ぼれしたんです」という田島さんの言葉も納得の、抜群に爽やかな味わいだ。
日本三大稲荷に数えられることもある祐徳稲荷神社が鎮座する、鹿島市。昔から、多良岳から流れる水と佐賀平野の米を用いた酒づくりが盛んに行われてきた。市内には現在も5軒の酒蔵があり、3月下旬には、その5蔵が同時に蔵開きイベントを行い、蔵巡りができる「鹿島酒蔵ツーリズム」が開催予定。冬の先にも楽しみが待っている。
海中鳥居
海中に立つ大魚(おおうお)神社の鳥居。最大6mもの干満差によりさまざまな表情を見せる。干潮時は歩けるが、漁業関係者に配慮を。太良町多良1874-9先 ☎0954-67-0065(太良町観光協会)https://tara-kankou.jp/spot/post-18.html
/☎0954-67-0312(太良町企画商工課)
田島柑橘園&加工所
クレメンティンなどの柑橘類を栽培し、独自製法でフレッシュさを閉じ込めたジュースを製造販売。10種以上のジュースの飲み比べ・生搾り体験(3,000円、前日までに要予約)も実施している。太良町多良4144 ☎0954-67-0513 http://kureme.net/index.html
家族亭フタバ
太良町内で販売されている豚肉を使い、町内各店舗で提供される「たらふく丼」。店ごとに趣向が凝らされ、家族亭フタバではチーズと大葉入りのロールかつがこだわり(900円)。太良町陣ノ内2518-8 ☎0954-67-2020
祐徳稲荷(ゆうとくいなり)神社
舞台造りの上に立つ御本殿(写真)までは117段の階段か有料エレベーターで上ることができる。御本殿までの高さは18mと、実は清水寺よりも高い。〝鎮西日光〞とも称されるほどの絢爛(けんらん)豪華な装飾に目を奪われる。鹿島市古枝 ☎0954-62-2151 https://www.yutokusan.jp/
祐徳門前商店街
祐徳稲荷神社の参拝土産「稲荷ようかん」「のごみ人形」などが買える土産店が軒を連ねる。右/糸で切って食べる稲荷ようかん。製造元は新油屋(しんあぶらや)。☎0954-62-2084 https://saga-kashima-kankou.com/spot/946
左/のごみ人形。製造元の詳細はドライブガイド⑫へ。
観光酒蔵 肥前屋
光武(みつたけ)酒造場が蔵の一部を開放し、気軽に購入や試飲ができる店舗に。「お客様の声が直接聞けるのはうちならでは。ニーズに合ったお酒づくりをしています」と、責任者の秀島研一さん。鹿島市浜町乙2761-2 ☎0954-63-2468 https://www.hizennya.com/c/about
肥前浜宿(はましゅく) 酒蔵通り
長崎街道の宿場町として栄えた肥前浜宿には伝統的な建物が立ち並び、徒歩圏内に3つの酒蔵が点在している。まちなみガイド(有料)を利用するのもおすすめ。鹿島市浜町 ☎0954-69-8004(肥前浜宿水とまちなみの会)https://saga-kashima-kankou.com/spot/1114
嬉野市
温泉とお茶で体も心もあたたまる、
冬の〝うれしい〞旅
寒い冬に行きたい場所といえば、温泉だろう。嬉野市には1,300年以上の歴史を持つ嬉野温泉があり、とろりとした泉質で、美肌の湯として名高い。宿の湯に浸(つ)かったり、街中の足湯を巡ったりと、思い思いに楽しむことができる。
温泉だけで旅を終えるのはもったいない。嬉野市は、400年の歴史を誇る肥前吉田焼と、嬉野盆地に立ち込める霧が育むうれしの茶の産地でもある。
肥前吉田焼を作る6つの窯元では、規格外品を店頭でアウトレット価格で販売する「えくぼとほくろ」プロジェクトを行っており、窯元を巡って自分だけの一品を見つける楽しさがある。
窯元のひとつ、江口製陶所のギャラリーには、伝統的なものから現代的なものまで多様な焼き物がずらり。シンプルでスタイリッシュな八角形のお皿が最近人気だそうだ。
お土産が決まったら「チャオシル」へ。肥前吉田焼の茶器で淹(い)れた、温かいうれしの茶で一服しよう。冬の旅も、なかなかいいものだ。
和多屋(わたや)別荘
露天風呂や大浴場などの温泉はもちろん、レストラン、茶寮、カフェ、書店や、練り切り教室、香りを調合する創香室などアクティビティも充実し、滞在時間を満喫できる。日帰り利用も可。嬉野市嬉野町下宿乙738 ☎0954-42-0210 日帰り入浴料1,100円 https://wataya.co.jp/
JAF優待
豊玉姫神社
境内に鎮座する「なまず様」は、美しい肌をもつ祭神・豊玉姫大神のお遣いで、なまず様に水をかけて祈れば美肌になれるといわれている。嬉野市嬉野町下宿乙2231-2 ☎0954-43-0680 https://spa-u.net/facility/2016/01/org-entry-199.php
湯宿(ゆしゅく)広場
市内には無料の足湯が数か所あるが「あし蒸し湯」はここだけ。木枠の中に足を入れると霧状の温泉水に包まれ、足だけでなく全身もぽかぽかに。嬉野市嬉野町下宿乙2185 ☎0954-42-3310(嬉野市観光商工課)https://spa-u.net/facility/2017/07/yushuku-hiroba.php
江口製陶所
工場でベテランの職人さんが丁寧に絵付けなどを行う様子を見学することもできる(要予約)。嬉野市嬉野町吉田丁4753 ☎0954-43-9421 https://eguchiseitosho.jp/
「作り手と話しながら器を選んで、より愛してもらえたらうれしいです」と、夫とともに家業を継いだ4代目の大坪桃子さん。
佐嘉(さが)平川屋 嬉野店
温泉水の成分が豆腐を溶かしふわふわとろとろの食感になる、嬉野の不思議な名物料理「温泉湯豆腐」を定食の形で提供(2,000円)。豆乳ソフトや豆腐白玉が入ったパフェも人気。嬉野市嬉野町下宿乙1463 ☎0954-43-1241 https://saga-hirakawaya.jp/brand/shop/
うれしの茶交流館 「チャオシル」
蒸製玉緑茶(むしせいたまりょくちゃ)、釜炒(かまい)り茶など製法の違うお茶を飲み比べできる(各300円)。お茶請けに市内菓子店のお菓子も販売。茶葉でハンカチを染める茶染め体験(1,500円)も。嬉野市嬉野町岩屋川内乙2707-1 ☎0954-43-1991 https://www.city.ureshino.lg.jp/kanko/ureshinocha/_23805.html
※JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待」をクリックしてください。JAFナビ
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※記載のデータは2023年12月現在のもので、料金は大人1名分(税込)です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
取材協力=太良町、鹿島市、嬉野市
「日本の魅力、再発見」 掲載自治体のご紹介
JAF Mate Onlineに掲載していないドライブコースやおすすめスポットなども掲載!
【終了しました】JAF会員限定プレゼント
【終了しました】佐賀県・太良町、鹿島市、嬉野市 名産品プレゼント
魅力あふれる3市町の名産品を合計9名様にプレゼント!
A 生搾りみかんジュース&クレメンティンパイ(太良町)
3名
田島柑橘園&加工所のクレメンティン100%ジュース「セニョリータ陽子」と、道の駅太良の人気商品「クレメンティンパイ」(6個入り)のセット。
B 日本酒&海苔セット(鹿島市)
3名
鹿島市を堪能できるセット。「手造り純米酒 光武」は芳醇で豊かな味わいとフルーティーな香りが特徴。海苔はお酒にもご飯にも合う逸品。
C 温泉湯どうふセット(嬉野市)
3名
嬉野温泉名物をご自宅で再現できる、豆腐3 丁、調理水3袋、ゴマだれ、ゆずこしょうのセット。とろとろふわふわ食感を味わって。
- ※写真はすべてイメージです。
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- ※応募は1名様1回のみ可能。応募後の応募内容の変更はできません。
- 応募方法:上記応募フォームをクリックしてログインIDとパスワードを入力。
- ※応募にあたってはJAFマイページと同じID・パスワードでのログインが必要です。
- 当選者数:9名(当選者にのみ、2024年4月中旬までに当選通知をお送りいたします)
- 応募締切:2024年2月29日(木)
JAF会員特別プレゼント!
2024年2月1日(木)~3月31日(日)、うれしの お茶ちゃ村(ドライブガイド⑬)にて商品を購入し、会計時にJAF会員証を提示のうえ「JAF Mate Onlineを見た」とお伝えいただいた方に、特製ほうじ茶1袋を差し上げます。 ※会員本人のみ
飯田安国
いいだ・やすくに 「ヤスクニさん」の愛称で親しまれる写真家。 東京・新橋生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、サンフランシスコ・アート・インスティテュートで芸術を遊ぶ。 長年にわたり連載をもつ『JAF Mate』をはじめ、『翼の王国』など雑誌を中心に活躍。 現在、スマートロードスターをスニーカー代わりにしている。
太良町・鹿島市・嬉野市 ドライブガイド
1.竹崎城址展望台公園
南北朝時代に築かれた竹崎城の城跡に、城を模して建てられた展望台。1階は漁具資料館になっている。太良町大浦甲20付近 ☎0954-67-0065(太良町観光協会)https://tara-kankou.jp/spot/post-6.html/☎0954-67-0312(太良町企画商工課) 写真Ⓒ佐賀県観光連盟
2.たら竹崎温泉 海上館
オーシャンビューの露天風呂付デザイナーズルームを備えたリゾートホテル。竹崎カニをカニ刺し、焼きガニ、雑炊などさまざまな食べ方で堪能できる夕食が魅力。太良町大浦丙976-12 ☎0954-68-3506 http://kaijyoukan.com/
3.BAUM KUCHEN 雅
自家製粉した佐賀県産小麦粉を使用し、オーストリアの製法で焼き上げたバウムクーヘンを販売。太良町産のミカンを使用した「鳥居バウム」(写真)はお土産にも人気。太良町糸岐2859-10 ☎0954-67-1225 https://miyabibaum.thebase.in/
4.レトロカフェ
リサイクル品やアンティークを集めたショップに併設された、ヴィンテージ感漂うカフェ。イチゴ農家でもある店長が作るイチゴのパフェやスムージーがおすすめ。太良町多良1903 ☎080-8589-8348 https://www.instagram.com/hagakure_kobo_retro/
5.道の駅太良 たらふく館
竹崎カニは店頭で生きたまま販売。たらみかんなどの柑橘類も種類豊富に並んでいる。展望台からは有明海が一望でき、ドライブ休憩にぴったり。太良町伊福甲3488-2 ☎0954-67-9117 https://www.tarafukukan.com/
6.海道(みち)しるべ
地元の農林水産物の加工や研究を行う、市の産業活性拠点施設。地元企業と共同開発したお菓子などの商品が購入できるほか、屋外には有明海を望む展望所もある。鹿島市音成甲1896-1 ☎0954-63-8060 https://saga-kashima-kankou.com/spot/1143
7.道の駅 鹿島
物産館の「千菜市(せんじゃ〜いち)」には特産の海苔(のり)や地場産の野菜などが豊富に揃う。併設のカキ小屋では、11月中旬~ 3月上旬まで、炭火でカキ焼きが楽しめる。鹿島市音成甲4427-6 ☎0954-63-1768 http://michinoekikashima.jp/main/
8.鹿島市干潟交流館 なな海(み)
道の駅 鹿島に隣接する干潟を楽しむための施設。ミニ水族館は入館無料。干潟に入って遊ぶ干潟体験は4月中旬~10月に実施。鹿島市音成甲4427-5 ☎0954-60-5028(ミニ水族館)/☎0954-60-5040(干潟体験) https://saga-kashima-kankou.com/spot/1138
9.祐徳博物館
祐徳稲荷神社が所蔵する宝物や、郷土の工芸品、資料などを展示。ずらりと並ぶ旧鹿島藩歴代藩主の鎧兜(よろいかぶと)は一見の価値あり。特別展も随時開催。鹿島市古枝 ☎0954-62-2151 入館料300円 https://www.yutokusan.jp/about/museum/
10.HAMABAR
JR肥前浜駅の構内にある、日本初の駅ホーム直結型日本酒バー。電車を眺めながら、鹿島市内の5つの酒蔵でつくられた日本酒の飲み比べができる。鹿島市浜町930-2 ☎0954-60-4160 https://hamashuku.com/hamabar/
11.旧乗田家(のりたけ)住宅
肥前浜宿 酒蔵通りの近くにある、鹿島鍋島藩に仕えた武士が住んだ武家屋敷。19世紀初期に建築されたと推定される。無料で見学可能。鹿島市古枝甲115 ☎0954-69-8004(肥前浜宿水とまちなみの会) https://saga-kashima-kankou.com/spot/1120
12.のごみ人形工房
終戦後、人々を楽しませたいとの思いで生まれた土製の鈴「のごみ人形」を制作・販売。十二支や七福神のほか、むつごろうなど地域の生き物をモチーフにしたものもある。鹿島市山浦甲1524 ☎0954-63-4085 https://www.nogominingyo.com/ 写真Ⓒ佐賀県観光連盟
13.うれしの お茶ちゃ村
★プレゼントあり 茶畑に囲まれ、お茶の製造工程を見学したり、炒りたてのお茶やお茶を使用したお菓子を購入したりできる。名物の抹茶ソフトクリームもおすすめ。嬉野市嬉野町岩屋川内乙3537 ☎0954-43-1188 http://www2.saganet.ne.jp/ochacha/ 写真Ⓒ佐賀県観光連盟
14.嬉野アウトドアフィールド
温泉街にほど近い轟(とどろき)の滝公園で、うれしの茶のセルフロウリュができるプライベートテントサウナやデイキャンプが楽しめる。嬉野市嬉野町下宿丙163 ☎0954-43-7940 利用料1名3,000円(テントサウナ2名利用時) https://ureshino-camp.my.canva.site/
15.花とおもてなしの宿 松園
嬉野温泉を心ゆくまで堪能できる露天風呂付き客室やバリアフリーの客室も備えた宿。朝夕とも部屋食でゆっくりくつろげる。嬉野市嬉野町下宿乙855-2 ☎0954-43-0153 日帰り入浴料1,000円 https://www.ureshino-shoen.com/
16.湯っつら広場
〝ゆっくり〞という意味の方言から名づけられた2021年オープンの無料足湯。テーブルが設けられており、足湯につかりながら思い思いに過ごせる。嬉野市嬉野町下宿乙766 ☎0954-42-3310(嬉野市観光商工課)https://spa-u.net/facility/2022/12/post-173.php
17.うれしの源泉 百年の湯
市内唯一の自家源泉を持つ公衆浴場。高品質な美肌の湯を気軽に楽しめる。大浴場のほか、家族連れにうれしい家族湯が5つある(別料金)。嬉野市嬉野町下宿乙2202-8 ☎0954-20-2525 入浴料640円~ http://www.100nen-spa.co.jp/
18.道の駅うれしの まるく
西九州新幹線の嬉野温泉駅に隣接。お土産も購入できる観光交流施設のほか、芝生公園には無料の手湯・足湯もあり、新幹線に乗る前後にも気軽に利用できる。嬉野市嬉野町下宿甲 4370-2 ☎0954-27-8709 https://ureshinomaruku.jp/
19.塩田津(しおたつ)
塩田川の水運と長崎街道の陸路が交差し、賑(にぎ)わった地区。大型の町家が並ぶ見応えある町並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。嬉野市塩田町馬場下甲694 ☎0954-66-3550(塩田津町並み保存会) https://peraichi.com/landing_pages/view/shiotatsu/ 写真Ⓒ佐賀県観光連盟