写真:ガス灯が灯(とも)る夕方の銀山温泉で、宿泊する人々が散策を楽しんでいた。 山形県尾花沢市銀山新畑 ☎0237-28-3933(銀山温泉観光案内所) 

浪漫あふれる、北の夏。~山形県・尾花沢市、大石田町、宮城県・加美町

山形県・尾花沢市、大石田町、宮城県・加美町
撮影=飯田安国

日本全国をドライブで旅する「日本の魅力、再発見」。今回は、山形県の尾花沢市と大石田町、そして宮城県の加美町を巡る。山形県側と宮城県側は奥羽山脈で隔てられているものの、東西に延びる国道347号でつながっているため快適に走ることができ、ドライブに最適だ。

目次

尾花沢市

花笠踊り発祥の地。
夏の尾花沢で“ねまらっしゃい”

レトロな木造旅館、温かなガス灯の明かり、下駄の音……。旅のはじめに訪れた銀山温泉には、どこか懐かしくロマンチックな雰囲気が漂っていた。
NHK連続テレビ小説『おしん』の舞台としても有名なこの場所は、江戸時代ににぎわった延沢(のべさわ)銀山の開発の際に出湯した温泉で、400年以上の歴史がある。現在の街並みは大正中期~昭和初期にかけて形成されたものだそうだ。
せっかくなので、街並みによく似合う袴(はかま)姿で散策してみた。少し気恥ずかしいが、自分も風景の一部になったようで、よりいっそう街並みが身近に感じられる気がする。早くも、とっておきの旅の思い出ができた。

銀山温泉でレンタルした袴を着ている男女

袴の貸衣装は、カフェ「あいらすげーな」でレンタルできる(2,000円~)。
山形県尾花沢市銀山新畑85 ☎0237-28-2811 駐車場なし(銀山温泉共同駐車場を利用)

銀山温泉の旅館に施された色鮮やかな鏝絵

木造の旅館には、色鮮やかな鏝絵(こてえ)が描かれているところもある。散策しながら見つけるのも楽しい。

1689年、俳人の松尾芭蕉は『おくのほそ道』の旅の道中で、知り合いである尾花沢の裕福な商人・鈴木清風を訪ねた。清風にもてなされ、芭蕉は尾花沢に10泊も逗留(とうりゅう)したという。
「涼しさを 我宿(わがやど)にして ねまる也(なり)」
これは、逗留中に芭蕉が詠んだ句。聞き慣れない“ねまる”という言葉はこの辺りの方言だそうだ。「芭蕉、清風歴史資料館」の笹原晋一館長が意味を教えてくれた。
「“ねまる”は“足を崩してくつろぐ”といった意味。今でもお年寄りは『ねまらっしゃい』とよく言いますね。地元の言葉を使って俳句に仕立てているのは、芭蕉の機転の利くところだなと思います」
10日間も“ねまる”ほど、芭蕉にとって尾花沢は居心地がよかったのだろう。

そんな芭蕉の長逗留にちなんで名づけられた「おくのほそ道 尾花沢そば街道」というものがある。甘みとコシが強い特産品の原種「最上早生(もがみわせ)」を使用したそばを提供するそば店の総称で、各店でこだわりの手打ちそばが味わえる。
尾花沢の特産品といえば「尾花沢すいか」も見逃せない。夏スイカ生産量日本一を誇り、昼夜の寒暖差が生み出すとびきりの甘さが特徴だという。旬は7月下旬~8月中旬頃。シーズン外でも夏気分を味わいたければ、「スイカサイダー」などの関連商品もおすすめだ。

松尾芭蕉の銅像と資料館の外観

芭蕉、清風歴史資料館のそばに立つ松尾芭蕉像。

せいろに盛られたそばと鴨のつけ汁

「おくのほそ道 尾花沢そば街道」の1番所「手打そば たか橋」の鴨せいろ(1,320円)。そばの強い香りと歯ごたえが絶妙。
山形県尾花沢市五十沢1468-11 ☎0237-22-0460 JAF優待

スイカサイダーとすいかぱん

尾花沢すいかの果汁を30%使用した「スイカサイダー」(140円)と、かわいらしい見た目の「すいかぱん」(320円)。道の駅 尾花沢 花笠の里「ねまる」で購入。
山形県尾花沢市芦沢1195-1 ☎0237-24-3535 JAF優待

尾花沢で最後に訪れた「徳良湖(とくらこ)」は、農業用水用のため池として造られた人造湖で、今ではキャンプやゴルフなどでアクティブに過ごせる憩いの場所になっている。
2021年に登場して注目を集めているのが、起伏のあるコースをBMXやスケートボードで走る「徳良湖パンプトラック場」。大人も子供も夢中になって楽しんでいた。
もちろんグルメスポットもある。湖畔にある「レストラン徳良湖」で出会ったのは、「雪降り和牛尾花沢」のステーキ! 夏と冬の寒暖差が激しい尾花沢で育った和牛はきめの細かい肉質で、口に入れた瞬間に甘い脂がとろけ、肉のうまみもしっかり感じられた。

パンプトラックのコース上をBMXで走る子供と男性

徳良湖パンプトラック場。各種レンタルもあるので初心者や観光客も気軽に楽しめる。11月3日までの期間限定。
山形県尾花沢市二藤袋1767-6付近 ☎070-2668-4448 利用料500円~

雪降り和牛尾花沢のステーキとサラダと赤ワイン

レストラン徳良湖の「雪降り和牛尾花沢」のロースステーキ(150g 8,500円~)。お子様セット(380円)やステーキランチ(平日限定1,600円)、ハンバーグ(720円)、カレー(880円)などお手頃なメニューもあり。
山形県尾花沢市二藤袋1767-6 ☎0237-23-2989 JAF優待

山形といえば花笠踊りが有名だが、実は、この徳良湖は花笠踊りの発祥地なのだそうだ。
約100年前に徳良湖の築堤工事が行われた際、集められた地元の人々が作業しながら歌った歌が「花笠音頭」に発展し、作業する人を笠であおいだり、スコップで土を掘ったり、土を担いだりする仕草を取り入れて、踊りが形作られたのだという。
尾花沢市内には花笠踊りの流派が5つあり、それぞれ動きが異なる。そのうちのひとつ「上町(かんまち)流花笠踊り保存会」の間宮広志さんと安井一義さんに、上町流の踊りを見せていただいた。
「ヤッショーマカショ!」
威勢のいい掛け声と鈴の音が徳良湖に響く。ダイナミックな動き、くるくると軽やかに回る花笠、そしてお二人のいきいきとした表情に目を奪われた。
8月27、28日には「おばなざわ花笠まつり」が3年ぶりに開催予定。子供から大人まで例年約2,500人の踊り手が参加するという。
「有名なのは山形市の花笠まつりだけど、尾花沢がもともとのルーツなので。笠まわしの踊りもここだけです。ぜひ、本場の花笠踊りを見に来てください」と間宮さん。尾花沢の熱い夏が、もうすぐやってくる。

徳良湖畔で花笠踊りを踊る2人の男性

徳良湖の湖畔で花笠踊りを披露してくださった「上町流花笠踊り保存会」会長の間宮さん(左)と安井さん。通りすがりの人々も足を止め、拍手を送っていた。

大石田町

最上川が流れる町で
生み出される美しいものたち

尾花沢市の西に位置する大石田町は、かつて最上川の舟運(しゅううん)で栄えた歴史ある町。松尾芭蕉が「五月雨を…」の有名な句を詠んだ地であり、その足跡を追って正岡子規も大石田を訪れた。また、歌人の斎藤茂吉や洋画家の金山平三が定住したこともあるという。大石田には、文化人たちを惹(ひ)きつける何かがあるらしい。

大石田に惹きつけられた人々は現代にもいた。
フランス出身のアンドリエス・ドニスさんは約40年前に来日し、東京でシェフとして活躍した後、大石田町出身の妻・清水憲子さんとともに移住し、パティスリー「AndMERCI(アンドメルシィ)」を2019年にオープンさせた。
「東京もいいけれど、出店が難しい田舎で、なおかつおいしい果物がある山形で、妻と一緒にチャレンジしたかった。東京では、果物とか原材料は市場で買うしかないですが、こちらではすべて直に農家さんとやりとりできるのが魅力です」
アンドリエスさんに続き、憲子さんがこれからの目標を語ってくれた。
「大石田に戻ってきて、若い人の仕事場が少ない、農家さんの後継者がいないといった問題をひしひしと感じました。私たちが目指しているのは、技術を若い人たちに継承して、農家や生産者の方の子供さんの代まで店が続いていくこと。大石田に行けばおいしいケーキがあるよ、と言っていただけるように、存在し続けたいと思っています」
農家の方やお客様への感謝と未来への希望が込められたケーキは、どれも美しく輝いていた。

モンブラン、フルーツタルト、ショートケーキなど

AndMERCI。いちばん人気の「デリース・和栗モンブラン」(594円)をはじめ、フルーツタルト、チョコレート、フランスの伝統菓子などさまざまなスイーツが並ぶ。品揃えは季節により変動。
山形県大石田町豊田884-3 ☎0237-48-7533

店の前に立つパティシエのアンドリエス氏

店舗の前に立ち笑顔のアンドリエス・ドニスさん。

大石田町の西部に位置する次年子(じねんご)地区。静かな山里に、ひときわ目を引く円形校舎の小学校跡が残されている。ここに「次年子窯」を構える高橋廣道さんも、地域の魅力に惹きつけられて移住した一人だ。
高橋さんは主に陶器風呂を手掛けている。全国的にも職人が少なく珍しいが、特に動物などをモチーフに装飾を施した芸術的な風呂は高橋さんならではの作品だ。
「たとえばプラスチックのコップと焼き物の湯呑みだと、舌触りや味が変わりますよね。お風呂の場合は人間が裸でその器に入るので、全身で違いを味わえるわけです。それがおもしろいなと思って」
こんな思いで陶器風呂を作り始めた高橋さん。町内の入浴施設「大石田温泉 あったまりランド深堀」では、高橋さんの陶器風呂に入ることができる。ぜひ全身で土の温もりを感じてみてほしい。

次年子窯が入っている円形校舎の廃校

次年子窯。高台に建つ円形校舎が目印。陶芸教室(要予約)も開催されるほか、2階には高橋さんの妻が営むカフェもある。
山形県大石田町次年子外楯1205 ☎090-8531-9452

職人の高橋さんが陶器風呂を制作する様子

陶器風呂を制作する高橋さん。縄文土器と同じ紐(ひも)作りという手法を用いている。

猫をモチーフに作られた陶器風呂に入る男性

「大石田温泉 あったまりランド深堀」の「幸運を招くオスの三毛猫風呂」(日替わりで男女入れ替わり制)。

大石田町は、尾花沢市同様にそばの栽培が盛んで、「大石田そば街道」の加盟店が、深い味わいが特徴の大石田オリジナル種「来迎寺(らいこうじ)在来」を使用したそばを提供し味を競っている。尾花沢と大石田のそばを食べ比べてみても面白い。

大石田の街を走っていると、ひときわにぎわっているお店を見つけた。「最上川千本だんご」はもともと豆腐店だったが、豆腐を蒸す蒸気を利用してだんごをふかしたことをきっかけに、だんごの製造販売も始めた。デパートの催事で一日に千本売れたことから「千本だんご」と命名され、今では行列の絶えない人気店になっている。地元産の素材と無添加にこだわり、「明日には固くなるだんご」がキャッチフレーズ。食べてみるとだんごはもちもちと柔らかく、それぞれの味が個性的でまったく飽きない。大石田の美味にすっかり魅了された。

板そばとゲソ天

大石田駅の構内に店を構える「そば処ふうりゅう」の、げそ天板そば(1,000円)。
山形県大石田町駅前通り1-2 ☎0237-36-1516 JAF優待

ずんだやごまなどのたれがかかった5種類の串だんご

最上川千本だんご。定番の「ずんだんだんご」「ごまだんご」「くるみだんご」のほか、期間限定の「マスカルポーネあんだんご」「はちみつレモンだんご」など、ラインナップ豊富(1本140円~)。
山形県大石田町大石田乙76 ☎0237-35-2312

加美町

アクティブも、のんびりも
両方かなう癒やしの町

緑豊かな車窓の景色を楽しみながら国道347号を走り、宮城県の加美町にやってきた。
加美町は、『ぼのぼの』で有名な漫画家・いがらしみきおさんの出身地。ラッコのぼのぼのやアライグマくん、シマリスくんなどのキャラクターに親しみのある人も多いのではないだろうか。
2022年3月、新スポット「いがらしみきお ぼのぼの館」が中新田(なかにいだ)図書館の一角にオープン。ぼのぼのたちのぬいぐるみに囲まれながらいがらしさんの漫画や絵本をじっくり読むことができる。
図書館の敷地内と近くの商店街には、ぼのぼのの人気キャラクターが置かれた石製ベンチも点在している。愛らしいぼのぼのの姿に癒やされた。

いがらしみきおぼのぼの館の館内

いがらしみきお ぼのぼの館。いがらしさんの仕事場が再現されているほか、グッズ展示や蔵書も充実。
宮城県加美町大門176(加美町中新田図書館内) ☎0229-63-6100

商店街にあるぼのぼのの石像が設置されたベンチ

「花楽(からく)小路」に設置されている、ぼのぼのキャラクターベンチ。複数あるので、中新田図書館で地図をもらって好きなキャラクターを探してみよう。
宮城県加美町西町~南町

加美町は国内有数の音響を誇る「バッハホール」を有する音楽の町であり、さまざまな競技場が整備されたスポーツの町でもあるという。そのうちのひとつである「ボルダリングパークやくらいWALL」で、ボルダリングに初挑戦した。ホールド(カラフルな突起)を見極めながら自分の手と足で着実に登り、ゴールに到達したときの達成感が気持ちいい! 筋肉も頭も使うのでもちろん疲れるのだが、これまでの旅では味わったことのない、爽快な気分になれた。

運動の後は腹ごしらえが欠かせない。同じ建物内にある「地ビールレストランぶな林」で、地ビールシチューとやくらいビールをいただいた。地元の天然水とドイツ産麦芽を使用した地ビールは、レストランに併設された地ビール製造所で造られている。シチューは宮城県産の牛肉がほろほろと柔らかく、コクのある味がビールともよくマッチしていた。

ボルダリングのウォールを登る男女

子供からプロまで通う本格的なボルダリング施設、ボルダリングパークやくらいWALL。スタッフにレクチャーしてもらえるので初めてでも大丈夫。
宮城県加美町味ケ袋薬莱原1-81 ☎0229-25-4544 
利用料1,000円~(初回登録料1,200円が別途必要)

「地ビールレストランぶな林」の地ビールシチュー(2,200円)とやくらいビールのピルスナー(650円)。
宮城県加美町味ケ袋薬莱原1-81 ☎0229-67-5211

旅の締めくくりに「やくらいガーデン」へ。季節ごとにさまざまな花が咲き乱れる広大な庭園で、訪れたときはビオラが花盛りだった。
奥に見える山は、加美町のシンボル的存在で、「加美富士」の愛称でも親しまれる「薬莱山(やくらいさん)」。優美な山と花々が生み出す絵画のような風景をのんびりと眺めれば、次第に心がほぐれていく。

しばらくは、この旅のロマンチックな余韻に浸っていたい。そう思いながら、帰路に就いた。

やくらいガーデンのビオラ畑と薬莱山

やくらいガーデン。季節によって花や展示は異なる。6月~8月中旬はカラフルな傘が庭園を彩る「アンブレラスカイ」を開催。
宮城県加美町味ケ袋薬莱原1-9 ☎0229-67-7272 入園料800円

  • JAF優待の内容や利用方法などの詳細は、記事内の各施設「JAF優待」をクリックしてください。JAFナビ からも検索可能です。
  • 記載のデータは2022年6月現在のもので、料金は大人1名分です。変わる場合もありますので、お出かけ前にご確認ください。
  • 新型コロナウイルスの影響により、掲載の内容が変更・中止となる場合がございます。事前にご確認のうえ、ご利用ください。

取材協力=尾花沢市、大石田町、加美町

「日本の魅力、再発見」 掲載自治体のご紹介

JAF Mate Onlineに掲載していないドライブコースやおすすめスポットなども掲載!

【終了しました】JAF会員限定プレゼント

【終了しました】大石田町、尾花沢市、加美町 名産品プレゼント

各地域の風土と伝統が育んだ個性豊かな品々を合計9名様にプレゼント!

大石田そばセット

A 大石田そばセット(大石田町)
3名
細くしなやかに仕上げた「蕎麦屋まんきち」、丁寧に石臼挽きした「そば大石田」、香り高くのどごしなめらかな「大石田そば」の乾麺3種、計9袋。

銀山温泉人気お土産セット

B 銀山温泉人気お土産セット(尾花沢市)
3名
銀山温泉名物「はいからさんのカリーパン」5個、「ずんだん餅」5個、軟らかくてほんのり甘い「バター餅」4個、「チーズまんじゅう」6個。冷凍でお届け。

やくらいビールギフトセット

C やくらいビールギフトセット(加美町)
3名
薬莱山の天然水を使用し、本場ドイツより受け継がれた伝統技術で醸造。熟成に時間をかけ味と香りを十分に引き出したこだわりの地ビール。6種×各1本入り。

  • 写真はすべてイメージです。
  • Web応募のみとなります。
  • 応募は1名様1回のみ可能。応募後の内容の変更はできません。
  • 応募方法:上記応募フォームをクリックしてログインIDとパスワードを入力。
  • 応募にあたってはJAFマイページと同じID・パスワードでのログインが必要です。
  • 当選者数:9名(当選者にのみ、2022年10月中旬までに当選通知を発送いたします)。
  • 応募締切:2022年8月31日(水)
  • JAF Mate Online2022年5月「日本の魅力、再発見」プレゼント応募総数は2,724件でした。たくさんのご応募ありがとうございました。

【終了しました】JAF会員限定! 特別プレゼント

2022年7月15日(金)~8月31日(水)、大石田温泉 あったまりランド深堀(ドライブガイド②)で入浴の際にJAF会員証を提示し「JAF Mate Onlineを見た」とお伝えいただいた先着100名様に、オリジナルタオルを1枚差し上げます。

  • 会員様本人のみ
  • なくなり次第終了

あったまりランド深堀のタオル

昼はぶらぶら! 夜はフラフラ? 写真家ヤスクニさんの旅日記

ダンディーでチャーミングな写真家・飯田安国さんの旅の様子をお届けするコラムを連載中! 本編とあわせてぜひお楽しみください。

飯田安国

いいだ・やすくに 「ヤスクニさん」の愛称で親しまれる写真家。 東京・新橋生まれ。日本大学芸術学部を卒業後、サンフランシスコ・アート・インスティテュートで芸術を遊ぶ。 長年にわたり連載をもつ『JAF Mate』をはじめ、『翼の王国』など雑誌を中心に活躍。 現在、スマートロードスターをスニーカー代わりにしている。

山形県・大石田町、尾花沢市、宮城県・加美町 ドライブガイド

大石田町、尾花沢市、加美町は国道347号でつながっており、歴史を感じるスポットや四季折々で楽しめるスポットがたくさんあります。気になった場所をドライブで回り、その魅力を再発見してみませんか?

1.大浦小坂

大浦地区と次年子地区を結ぶ県道30号沿いにあるビュースポット。峠から田園、最上川、集落などを見下ろせる。駐車スペースもあり。 山形県大石田町大浦 ☎0237-35-2111(大石田町産業振興課商工観光グループ)

2.大石田温泉 あったまりランド深堀

★プレゼントあり 約50畳の広さの大浴場をはじめ、露天風呂、サウナ、ジェットバスなどが充実。併設の宿泊施設「虹の館」には最上川を一望できる展望風呂もある。 山形県大石田町豊田884-1 ☎0237-35-5055 入浴料400円

3.KOE no KURA(こえのくら)

「交流」をテーマに2017年オープン。イベントや特産品のPRなど観光物産情報の発信をはじめ、地域の人が集まるコミュニティスペースとしても活用されている。 山形県大石田町駅前通り9-5 ☎0237-35-3036

4.大石田町立歴史民俗資料館

斎藤茂吉など町にゆかりのある文学者や芸術家の作品や、郷土の歴史資料を数多く展示。写真は敷地内にある、茂吉が約2年間居住した「聴禽書屋(ちょうきんしょおく)」。 山形県大石田町大石田乙37-6 ☎0237-35-3440 入館料200円

5.最上川舟役所跡大門

元禄期に最上川舟運の中枢となった、大門や塀蔵を再現した施設。大石田河岸の華やかな頃の面影を偲ばせる。 山形県大石田町大石田 ☎0237-35-2111(大石田町産業振興課商工観光グループ)

6.乘舩寺(じょうせんじ)

県指定文化財の「木造千手観音立像」や、町指定有形文化財の「木造釈迦如来涅槃像」(写真)など、平安時代から江戸時代までの4体の貴重な仏像がある。 山形県大石田町大石田丙206 ☎0237-35-2233

7.虹ヶ丘公園

崖の上の展望台から、蛇行する最上川の流れが望める景観スポット。園内には斎藤茂吉の歌碑があるほか、春にはつつじが園内を彩る。 山形県大石田町今宿 ☎0237-35-2111(大石田町産業振興課商工観光グループ)

8.芭蕉、清風歴史資料館

江戸時代の町屋を移転復元した建物に、松尾芭蕉直筆の手紙や『おくのほそ道』関連資料、地元の豪商・鈴木清風に関する資料などを展示。 山形県尾花沢市中町5-36 ☎0237-22-0104 入館料210円

9.花笠温泉 ふくの湯

美人の湯とされるpH10のナトリウム-塩化物温泉で、打撲、切り傷、冷え性などにも効果があるという。食堂や産地直売コーナーもあり、地元食材を使ったスムージーが人気。 山形県尾花沢市新町5-9-20 ☎0237-53-0261 入浴料400円 

10.徳良湖温泉 花笠の湯

和・洋風大浴場やサウナ、露天風呂、貸切風呂付きの個室を備える。館内のそば処べにばな庵は「おくのほそ道 尾花沢そば街道」の7番所。 山形県尾花沢市尾花沢5151-67 ☎0237-24-1160 入浴料400円 

11.御所の水 ハス公園

3.5haの休耕田に約1.2万株のハスの花が咲き誇る公園。ハスの花の見頃は7月中旬~8月中旬で、園内に湧き出す流水「御所の水」は持ち帰りも可(容器持参のこと)。 ※2022年はイノシシ被害により開花数が少なくなっています(2022年8月19日追記)。 山形県尾花沢市鶴子 ☎0237-28-3553(ツルケン)

12.くつろぎの宿 花笠高原荘

御所山山麓にある花笠高原の中心的な施設。薬湯の大浴場からは鳥海山を眺めることができ、地産地消の料理やどぶろくも味わえる。 山形県尾花沢市鶴子1300-27 ☎0237-28-2121

13.銀山観光センター 大正ろまん館

各種お土産コーナーや農産物直売所、レストランなどがある観光施設。大型駐車場を完備しており、銀山温泉への日帰り観光に便利なバスも発着。 山形県尾花沢市上柳渡戸十分一364-3 ☎0237-53-6727 

14.銀山 上の畑焼(かみのはたやき)陶芸センター

山形県で最古の磁器の窯とされる銀山上の畑焼を伝える施設。手びねりによる粘土からの成形や、湯呑みや皿などの絵付け体験もできる。 山形県尾花沢市銀山新畑162-1 ☎0237-28-2159

15.荒沢湿原

3~4万年前の氷河期後半に始まった地すべりで生じた、多数の湖沼が点在。ミズバショウの群生地で(開花は4月頃)、冬はスノーシューでの散策も楽しめる。 宮城県加美町鹿原荒沢上荒沢 ☎0229-67-5020(荒沢自然館)

16.ふるさと陶芸館(切込焼記念館)

江戸時代後期から明治初期まで生産されていた切込(きりごめ)焼と、地元の歴史・民俗について紹介。隣接する郷土文化保存伝習館ではやきものづくりを体験できる。 宮城県加美町宮崎切込三番 ☎0229-69-5751 入館料300円

17.やくらいウォーターパーク

25mプールやバーデプール、流水プール、ウォータースライダーなどがあり、大人も子供も楽しめる。薬莱山を望む露天風呂も人気。 宮城県加美町味ケ袋薬莱原1-333 ☎0229-68-1133 利用料1,800円(夏期期間)

18.やくらい土産(どさん)センター・山の幸センター

朝どり野菜やきのこなどの山の幸をはじめ、地元の新鮮野菜をふんだんに使ったラーメンや、わさびや甘酒を使ったご当地ジェラートなど、特産品が豊富。 宮城県加美町味ケ袋薬莱原1-67 ☎0229-67-3011

19.小野田サテライトオフィス Mow-Mow(モウモウ)

牛舎だった建物をリノベーションして2022年に誕生。自然豊かな環境に、半個室の事務スペースや会議室、キッチン、宿泊設備を備えており、ワーケーションに最適。 宮城県加美町南小路一番13-1 ☎050-1379-7343

20.工藝 藍學舎(こうげい らんがくしゃ)

加美町内で染織教室を開催している染織家・笠原博司氏主宰のギャラリー。陶磁、ガラス、漆、木竹工、蔓編、染織など、東北を拠点に活躍する作家の作品を中心に展示販売。 宮城県加美町南町186-1 ☎0229-63-4739

この記事はいかがでしたか?
この記事のキーワード
あなたのSNSでこの記事をシェア!