わたしのドライブミュージック

新鮮な耳でいられるのは、息子とのクルマ時間のおかげ〈Mrs. GREEN APPLE/ 私は最強〉

アカペラボーカルグループRAG FAIRの土屋礼央さんが、とっておきのドライブソング4曲を紹介!

土屋礼央
2023.07.19

聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮(FINDERS編集部)/ イラスト=若林 萌

2023.07.19

聞き手・構成=張江浩司 / 編集=神保勇揮(FINDERS編集部)/ イラスト=若林 萌

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1年点検を受けると、だれにでもチャンス

音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを紹介します。

今月お届けする4曲の選曲を担当するのは、アカペラボーカルグループRAG FAIRのメンバーで、ソロ活動やテレビ・ラジオ出演など多彩な活動を続ける土屋礼央さんです。

3曲目
〈Mrs. GREEN APPLE/ 私は最強〉

何より楽しみな家族ドライブでの選曲タイム

最近はホンダのフリードに乗っています。スライドドアが便利すぎてもうセダンには戻れないですね。家だとみんないろいろやることがありますから、家族そろって音楽を聴く機会はなかなかないんですよ。でも、車移動のときは必ず音楽をかけて話します。お互い好きな曲をかけあってるんですけど、僕がブラックミュージックを選ぶと家族は寝ちゃうこともありますね(笑)。

小5の息子に「この先、2組までのアーティストしか聴けなくなるとしたら誰を選ぶ?」って聞かれたんです。僕は「スピッツと玉置浩二さんかなあ」と答えたら、息子は「僕はミセスだな」って。この「私は最強」も、会話の中で知りました。先にAdoさんのバージョンを聴いていたんですけど(※ボーカルの大森元貴がAdoに提供したもので、後にセルフカバーとしてリリースされた)、Mrs. GREEN APPLEバージョンが超かっこよくて。大森くんがキーを変えずに歌っているのもすごい。車に乗ったときに、息子と一緒に歌ってます。

長いこと音楽活動を続けていると、自分が培ってきた価値観だけで音楽を聴きがちになるんです。そんな時に、子供の好きな音楽を知ることができる時間は本当に貴重ですね。音楽プロデューサーの亀田誠治さんも同じようなことをおっしゃっていました。大人の「好き」にはどうしても理由があるけど、子供にはない。「ただ好き」ということには、こんなにもパワーがあるのかと。

自分のラジオ番組で流す曲を選ぶにしても、僕はもう好きな曲のテイストが凝り固まっちゃってる可能性もあります。子供が好きな音楽に触れることで、ラジオパーソナリティとしても新鮮な耳でいられるんです。最近は、息子のお気に入りを毎週選曲してるような気もします(笑)。一方で、安全地帯のライブ映像を観せたら「すげー!」と感動してたんですよ。時代関係なく、「良いものは良い」と完全にフラットな聴き方をしてるんでしょうね。

土屋礼央1曲目 失恋して北に向かう車中、音楽ではじめて涙した夜
〈CARPENTERS / I Need To Be In Love〉

土屋礼央2曲目 自分を見失っていたとき、原点に帰ったLAの3時間ドライブ
〈Donny Hathaway / What's Going On〉

土屋礼央3曲目 新鮮な耳でいられるのは、息子とのクルマ時間のおかげ
〈Mrs. GREEN APPLE/ 私は最強〉
土屋礼央4曲目 7月26日(水)9:00公開予定!

土屋礼央

つちや・れお 2001年RAG FAIRのメンバーとして、サングラスと白いファーを巻いた印象的なスタイルでデビュー。瞬く間に学生からの支持を受け、アカペラ史上最高の動員数を全国各地で記録する。紅白歌合戦、オリコンシングル1、2位独占するなどアカペラブームの立役者となる。現在のレギュラー出演番組は「鉄旅・音旅 出発進行!~音で楽しむ鉄道旅~」(NHKラジオ)、「レジェンドの目撃者」(NHK BS1)など

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