文= tofubeats / 編集=赤井大祐・神保勇揮(FINDERS編集部)/ イラスト=若林萌

tofubeatsが車の中でこそ聴きたい西海岸ラップ〈Kazzy & XL Middleton/Serious〉

音楽プロデューサーtofubeatsさんが、とっておきのドライブソング4曲を厳選して紹介!
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音楽好きの著名人たちが、月替わりで自動車やドライブにまつわる音楽との思い出とともに至高のドライブミュージックを紹介します。 今月の選曲を担当するのは、6枚のアルバムリリースに加え、数多くの楽曲提供や、森高千里、KREVA、藤井隆ら人気アーティストとのコラボも行う、国内ポップミュージックシーンを代表する音楽プロデューサー / DJのtofubeats(トーフビーツ)さんです。

3曲目
Kazzy & XL Middleton/Serious

異常なまでに車とマッチするウエストコースト・ヒップホップ

音楽と車の関係性は深い。家以外で音楽をそれなりの音量でスピーカーで楽しめるところ……となるとスタジオかライブハウスやクラブ、あとは車くらいではないだろうか。

そんな車がライフスタイルに溶け込んでいるアメリカ西海岸のラッパーたちのMV(ミュージックビデオ)に、車がたくさん出てくるのはただの偶然ではないはずだ。そんなラッパーたちが生み出したウエストコースト・ヒップホップやG-Funkと呼ばれる音楽は異常に車に合う。

つまり車にさえ乗り込めば、そこがカリフォルニアだろうが、遠く離れた日本の地方都市だろうが同じではないかと思う。レンタカーでだって「Still D.R.E.」はイヤホンで聴くより格好良い。XL Middletonのミックステープも車の中で本当によく聴いた。

「車と音楽」というテーマで他にも思い出す曲がある。DJ MEHDI「Signatune」のMVは車載サウンドシステムのカスタムに精を出す青年を追ったドキュメンタリーでとても見応えがある。M.I.A.の「Bad Girls」に登場する車はどう見ても過積載で過激な演出のオンパレードである。どちらも楽曲だけでなくMVも見てほしい。

ちなみにどの曲のMVもJAFさんのサイトでレコメンドできるような車の乗り方はしていないのだが(笑)。

tofubeats

トーフビーツ 神戸出身の音楽プロデューサー/DJ。学生時代からさまざまなアーティストのプロデュースや楽曲提供、楽曲のリミックスを行う。2013年4月に「水星 feat.オノマトペ大臣」を収録した自主制作アルバム『lost decade』を発売。同年11月には森高千里をゲストボーカルに迎えた「Don't Stop The Music」でワーナーミュージック・ジャパン内のレーベルunBORDEからメジャーデビュー。2014年10月にメジャー1stアルバム『First Album』をリリースし、以降もコンスタントに作品を発表している。2022年5月には約4年ぶりとなるニューアルバム『REFLECTION』と、初の書籍『トーフビーツの難聴日記』を同時に発表した。2022年11月3日に『REFLECTION』のLP盤及び『REFLECTION REMIXES』を配信リリース。2023年1月にはUKのDJ QとのコラボEP『A440』もリリースし、国内外でも注目を集めている。 HP: https://www.tofubeats.com Tw: @tofubeats IG: @tofubeats YouTube: https://www.youtube.com/tofubeats WMJ ARTIST HP: https://wmg.jp/tofubeats/ HIHATT HP: https://hihatt.com/

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